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アトピーせい皮膚ひふえん かゆみをこす物質ぶっしつ特定とくてい発表はっぴょう 九州きゅうしゅう大学だいがく

2017-01-10 03:14:21

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アトピーせい皮膚ひふえんつよいかゆみをこすとられる特定とくていたんぱく質たんぱくしつ突き止つきとめたと、九州きゅうしゅう大学だいがく研究けんきゅうグループが発表はっぴょうしました。症状しょうじょう根本こんぽんからなお治療ちりょうやく開発かいはつにつながるのではないかと注目ちゅうもくされています。
アトピーせい皮膚ひふえん国内こくないでは人口じんこういちわり前後ぜんごわずらっているとられ、これまでの研究けんきゅうつよいかゆみの症状しょうじょうは、免疫めんえき細胞さいぼうにより「ILーさんいち」という物質ぶっしつ過剰かじょうつくられてきることがわかっていますが、くわしい仕組しくみはあきらかになっていません。

そこで、九州きゅうしゅう大学だいがく生体せいたい防御ぼうぎょ医学いがく研究所けんきゅうじょ福井ふくいせんただし主幹しゅかん教授きょうじゅなどのグループはマウスを使つかった実験じっけんおこない、アトピーせい皮膚ひふえんきると健康けんこう場合ばあいくらべ、免疫めんえき細胞さいぼうかくなかで「EPASいち」とばれる特定とくていたんぱく質たんぱくしつえていることを突き止つきとめました。さらに、この「EPASいち」がえないよう遺伝子いでんし操作そうさすると、「ILーさんいち」がって症状しょうじょうおさえられ、この現象げんしょうは、患者かんじゃ細胞さいぼう使つかった実験じっけんでも確認かくにんできたということです。

研究けんきゅうグループは、「EPASいち」がつよいかゆみをこすのに重要じゅうよう役割やくわりつとて、症状しょうじょう根本こんぽんからなおあらたな治療ちりょうやく開発かいはつにつながるのではないかと期待きたいしています。
福井ふくい主幹しゅかん教授きょうじゅは「これまでは対症たいしょう療法りょうほうしかなかったが、今回こんかい発見はっけんにより、かゆみを根源こんげんからあらたなくすり開発かいはつにつなげたい」とはなしています。
ソース:NHK ニュース