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三菱電機など書類送検 違法な長時間労働させた疑い
2017-01-11 09:26:24

三菱電機の元社員で、神奈川県鎌倉市にある研究所で半導体レーザーの研究をしていた31歳の男性は、うつ病を発症して去年6月に解雇され、労働基準監督署は去年11月、月100時間を超える長時間の残業がうつ病が発症した原因だとして労災認定しています。
この問題で神奈川労働局は、三菱電機が当時入社1年目だった男性に対し、平成26年1月中旬から2月中旬までの1か月間、労働組合との取り決めの上限を超える違法な長時間労働をさせていたとして、三菱電機と当時の上司を労働基準法違反の疑いで書類送検しました。
労働組合との取り決めでは、残業は1か月60時間が上限でしたが、この1か月間は、78時間9分の残業をさせていたということです。
これについて三菱電機は「真摯(しんし)に受け止め、関係者におわびします。現在はすべての事業所で労働時間を客観的に把握するシステムを導入しており、適切な労働時間の管理を徹底したい」とコメントしています。
この問題で神奈川労働局は、三菱電機が当時入社1年目だった男性に対し、平成26年1月中旬から2月中旬までの1か月間、労働組合との取り決めの上限を超える違法な長時間労働をさせていたとして、三菱電機と当時の上司を労働基準法違反の疑いで書類送検しました。
労働組合との取り決めでは、残業は1か月60時間が上限でしたが、この1か月間は、78時間9分の残業をさせていたということです。
これについて三菱電機は「真摯(しんし)に受け止め、関係者におわびします。現在はすべての事業所で労働時間を客観的に把握するシステムを導入しており、適切な労働時間の管理を徹底したい」とコメントしています。
元社員の男性「会社の非が認められたことは大きい」
三菱電機と当時の上司が書類送検されたことを受けて、11日に元社員の男性がNHKのインタビューに答えました。
元社員の男性は「いちばんきつい時はほとんど休みがなく、160時間の残業もありましたが、会社には残業時間を自己申告で低く抑えるよう言われたこともありました。公衆の面前でどなられたこともあり、自信をなくし、社内で居場所もなくなるという恐ろしさから、長時間働いて挽回するしかないと考えるようになりました」と当時の状況を話しました。
そのうえで、「病気になったときは、君が勝手になっただけでしょと会社に言われました。労災が認められ、書類送検されたことで、会社の非が認められたことは大きなことだと考えています」と話しました。
また、大手広告会社、電通での事件などをきっかけに、長時間労働を見直す動きが広がっていることについては、「長時間労働は日本全体にまん延する問題だと思います。労働基準法というルールがあるわけですから、社長や役員など会社組織の上から意識を改善してほしいです」と話していました。
元社員の男性は「いちばんきつい時はほとんど休みがなく、160時間の残業もありましたが、会社には残業時間を自己申告で低く抑えるよう言われたこともありました。公衆の面前でどなられたこともあり、自信をなくし、社内で居場所もなくなるという恐ろしさから、長時間働いて挽回するしかないと考えるようになりました」と当時の状況を話しました。
そのうえで、「病気になったときは、君が勝手になっただけでしょと会社に言われました。労災が認められ、書類送検されたことで、会社の非が認められたことは大きなことだと考えています」と話しました。
また、大手広告会社、電通での事件などをきっかけに、長時間労働を見直す動きが広がっていることについては、「長時間労働は日本全体にまん延する問題だと思います。労働基準法というルールがあるわけですから、社長や役員など会社組織の上から意識を改善してほしいです」と話していました。
ソース:NHK ニュース