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ミニロケット打ち上うちあ失敗しっぱい 民生みんせいよう部品ぶひんとの関係かんけい焦点しょうてん

2017-01-15 09:33:14

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ちょう小型こがた衛星えいせいやす費用ひよう打ち上うちあげようと、JAじぇいえいえっくすえい宇宙うちゅう航空こうくう研究けんきゅう開発かいはつ機構きこうあらたに開発かいはつした世界せかい最小さいしょうクラスのミニロケットはいちにちあさ鹿児島かごしまけん内之浦うちのうら宇宙うちゅう空間くうかん観測かんそくしょから打ち上うちあげられましたが、機体きたいからのデータが途中とちゅうられなくなったため飛行ひこう中断ちゅうだんし、打ち上うちあげは失敗しっぱいしました。コストをおさえるため、実験じっけんてき使つかわれている民生みんせいよう部品ぶひん関係かんけいしているかどうかが焦点しょうてんひとつになっています。
JAXAあらたに開発かいはつしたたかきゅうメートルぜろセンチというミニロケットは、ちょう小型こがた衛星えいせい搭載とうさいしていちにち午前ごぜんはちさんさんふん鹿児島かごしまけん肝付きもつきまち内之浦うちのうら宇宙うちゅう空間くうかん観測かんそくしょから打ち上うちあげられました。

しかし、JAXAによりますと、いちだんエンジン上昇じょうしょうつづけていた、打ち上うちあげからおよそぜろびょう機体きたい状態じょうたいしめすデータが突然とつぜんられなくなり、安全あんぜん飛行ひこうつづけることができなくなったとして、だんへの点火てんかりやめ、打ち上うちあげは失敗しっぱいしました。ミニロケットとちょう小型こがた衛星えいせいはいずれも、警戒けいかい区域くいきない海上かいじょう落下らっかしたということです。

今回こんかいのミニロケットとちょう小型こがた衛星えいせいにはコストをおさえるため、家電かでん製品せいひんなどに使つかわれる民生みんせいよう部品ぶひん地上ちじょうとの通信つうしんふくおお使つかわれ、今回こんかい打ち上うちあげではその信頼しんらいせい確認かくにんすることがおおきな目的もくてきとなっていました。いまのところ、データが途絶とだえた原因げんいん機体きたいやシステムのどこに問題もんだいがあったかはわかっておらず、JAXAは今後こんご調査ちょうさチームをつく特定とくていすることにしていますが、民生みんせいよう部品ぶひん関係かんけいしているかどうかが焦点しょうてんひとつになっています。

打ち上うちあ責任せきにんしゃつとめるJAXAの羽生はぶ宏人ひろとじゅん教授きょうじゅは「今回こんかい挑戦ちょうせんてき技術ぎじゅつ開発かいはつおこなったが、飛行ひこうちゅうなにきたのか調査ちょうさし、その結果けっかまえて、今後こんご対応たいおう判断はんだんしたい」とべました。

また、ちょう小型こがた衛星えいせい開発かいはつチームの代表だいひょうで、東京とうきょう大学だいがく中須賀なかすか真一しんいち教授きょうじゅは「失敗しっぱいはいけないが、継続けいぞくすることが重要じゅうようだ」とべ、原因げんいん究明きゅうめいしたうえで、民生みんせいひん利用りよう拡大かくだいすすめるべきだというかんがえをしめしました。
JAXAがあらたに開発かいはつしたたかきゅうメートルぜろセンチというミニロケットは、ちょう小型こがた衛星えいせい搭載とうさいしていちにち午前ごぜんはちさんさんふん鹿児島かごしまけん肝付きもつきまち内之浦うちのうら宇宙うちゅう空間くうかん観測かんそくしょから打ち上うちあげられました。

しかし、JAXAによりますと、いちだんのエンジンで上昇じょうしょうつづけていた、打ち上うちあげからおよそぜろびょう機体きたい状態じょうたいしめすデータが突然とつぜんられなくなり、安全あんぜん飛行ひこうつづけることができなくなったとして、だんへの点火てんかりやめ、打ち上うちあげは失敗しっぱいしました。ミニロケットとちょう小型こがた衛星えいせいはいずれも、警戒けいかい区域くいきない海上かいじょう落下らっかしたということです。

今回こんかいのミニロケットとちょう小型こがた衛星えいせいにはコストをおさえるため、家電かでん製品せいひんなどに使つかわれる民生みんせいよう部品ぶひん地上ちじょうとの通信つうしんふくおお使つかわれ、今回こんかい打ち上うちあげではその信頼しんらいせい確認かくにんすることがおおきな目的もくてきとなっていました。いまのところ、データが途絶とだえた原因げんいん機体きたいやシステムのどこに問題もんだいがあったかはわかっておらず、JAXAは今後こんご調査ちょうさチームをつく特定とくていすることにしていますが、民生みんせいよう部品ぶひん関係かんけいしているかどうかが焦点しょうてんひとつになっています。

打ち上うちあ責任せきにんしゃつとめるJAXAの羽生はぶ宏人ひろとじゅん教授きょうじゅは「今回こんかい挑戦ちょうせんてき技術ぎじゅつ開発かいはつおこなったが、飛行ひこうちゅうなにきたのか調査ちょうさし、その結果けっかまえて、今後こんご対応たいおう判断はんだんしたい」とべました。

また、ちょう小型こがた衛星えいせい開発かいはつチームの代表だいひょうで、東京とうきょう大学だいがく中須賀なかすか真一しんいち教授きょうじゅは「失敗しっぱいはいけないが、継続けいぞくすることが重要じゅうようだ」とべ、原因げんいん究明きゅうめいしたうえで、民生みんせいひん利用りよう拡大かくだいすすめるべきだというかんがえをしめしました。

民生みんせいよう部品ぶひんでコスト抑制よくせい

今回こんかいのミニロケットは、これまで地球ちきゅう上空じょうくう観測かんそくよう使つかわれてきた段式だんしきのロケットをさん段式だんしきにすることで、あらたに開発かいはつされました。

原形げんけいとなった「SSえすえすぜろ」という名前なまえ観測かんそくロケットは、これまでにかい打ち上うちあげられ、いずれも成功せいこうしています。

ミニロケットの開発かいはつにあたっては、てい価格かかくでの打ち上うちあげを目指めざねらいから、これまでの技術ぎじゅつ活用かつようするだけでなく、ロケットの電子でんし部品ぶひん家電かでん製品せいひん携帯けいたい電話でんわなど、わたしたちの生活せいかつ身近みぢか製品せいひん使つかわれているものとおな民生みんせいよう部品ぶひんが、あらたにいくつも採用さいようされていました。

この結果けっか打ち上うちあげにかかる費用ひようは、ロケットと衛星えいせいわせて、およそよんおくえんと、JAじぇいえいえっくすえいのほかの人工じんこう衛星えいせい打ち上うちあげにくらべて、すうじゅうぶんいちおさえられていました。

てい価格かかくけた開発かいはつ課題かだい浮上ふじょう

今回こんかいのミニロケットは、持ち運もちはこべるサイズの「ちょう小型こがた衛星えいせい」をやす費用ひよう打ち上うちあげようと、JAXAが開発かいはつしたもので、ミニロケットとちょう小型こがた衛星えいせいのいずれにもコストをおさえるために家電かでん製品せいひんなどとおな民生みんせいよう部品ぶひんおお使つかわれています。

また、ミニロケットでは、大型おおがたロケットに搭載とうさいされているような飛行ひこうちゅう機体きたいバランス調整ちょうせいする高価こうか機能きのう省略しょうりゃくされるなど、システムや設備せつび簡素かんそすすめられていました。

今回こんかい失敗しっぱいで、ロケットの状態じょうたいしめすデータがなぜ地上ちじょうがわ受信じゅしんできなくなったのか、現時点げんじてんでは原因げんいんはわかっていませんが、今後こんごすすめられる調査ちょうさ結果けっかによっては、てい価格かかくけた開発かいはつ課題かだい浮かび上うかびあがる可能かのうせいもあります。

また、今回こんかい打ち上うちあ失敗しっぱいで、「ちょう小型こがた衛星えいせい」で予定よていしていた地上ちじょうがわとの通信つうしん地上ちじょう撮影さつえいする実験じっけんもできなくなり、当初とうしょ、JAXAが日本にっぽん民間みんかん企業きぎょう提供ていきょうしたいと見込みこんでいた民生みんせいひん信頼しんらいせいに関にかんするデータもられなくなりました。

一方いっぽう日本にっぽんがこのいちぜろねんあまり、さんいちかい連続れんぞく打ち上うちあげに成功せいこうしてきた大型おおがたロケット「H2えいちつ-えい」と「H2えいちつ-び-」は、打ち上うちあげの態勢たいせい技術ぎじゅつことなることから、今回こんかいのミニロケットの失敗しっぱいによって、ただちに日本にっぽん主力しゅりょくロケットの信頼しんらいせい影響えいきょうることはないとられます。

ただ、こうした大型おおがたロケットは、打ち上うちあげのコストがいちかいたりいちぜろぜろおくえん以上いじょう高額こうがくで、打ち上うちあげの費用ひようおさえながらもたか信頼しんらいせいのあるロケットを開発かいはつできるかが、いま日本にっぽん課題かだいになっています。

また、コストを大幅おおはばおさえようという「ちょう小型こがた衛星えいせい」をめぐっては、今後こんごあらたな宇宙うちゅうビジネスの市場しじょうひろげると期待きたいされ、宇宙うちゅうビジネスの拡大かくだいいま日本にっぽん宇宙うちゅう政策せいさくはしらとなっているだけに、できるだけすみやかに今回こんかい失敗しっぱい原因げんいん究明きゅうめいし、克服こくふくすることが重要じゅうようになります。

東大とうだい 中須賀なかすか教授きょうじゅつぎにつなげることが大事だいじ

民生みんせいよう部品ぶひん人工じんこう衛星えいせい活用かつようする研究けんきゅうにこれまで取り組とりくんできた東京とうきょう大学だいがく中須賀なかすか真一しんいち教授きょうじゅは、民生みんせいよう部品ぶひんをロケットにも活用かつようすることについて記者きしゃ会見かいけんで、「わたしたちはじゅうすうねんまえから民生みんせいひん使つかって人工じんこう衛星えいせいつくり、宇宙うちゅうでしっかり使つかえることを実証じっしょうしてきた。ロケットに民生みんせいひん利用りようするのはまだこれからだが、失敗しっぱいをおそれてはなにもできない。今回こんかい失敗しっぱい原因げんいん究明きゅうめいしたうえで、つぎにつなげていくことが非常ひじょう大事だいじだ」とべました。
ソース:NHK ニュース