市し職員しょくいんが「不正ふせい受給じゅきゅう許ゆるさない」のジャンパー 厳重げんじゅう注意ちゅうい

生活せいかつ保護ほごを受給じゅきゅうしている人ひとたちの支援しえんにあたっている、神奈川かながわ県けん小田原おだわら市しの職員しょくいんらが、不正ふせい受給じゅきゅうは許ゆるさないという趣旨しゅしの文言もんごんが書かかれたジャンパーを着きて、受給じゅきゅう者しゃの家庭かていを訪問ほうもんをしていたことがわかりました。市しは「不適切ふてきせつだった」として着用ちゃくようを禁止きんしするとともに、上司じょうしらを厳重げんじゅう注意ちゅういとしました。

小田原おだわら市しによりますと、ジャンパーを着きていたのは、生活せいかつ保護ほごを受給じゅきゅうしている人ひとたちの自立じりつ支援しえんなどを担当たんとうしている生活せいかつ支援しえん課かの職員しょくいんらです。

ジャンパーにはローマ字ろ-まじで「保護ほごなめんな」と書かいたエンブレムがプリントされているほか、英語えいごで「不正ふせい受給じゅきゅうは許ゆるさない」という趣旨しゅしの文言もんごんが書かかれています。

このジャンパーはもともと、職場しょくばの連帯れんたい感かんを高たかめるため１いち０ぜろ年ねん前まえの平成へいせい１いち９きゅう年ねんに有志ゆうしの職員しょくいんによって作つくられ、職場しょくばで着用ちゃくようされていましたが、その後そのご、一部いちぶの職員しょくいんが受給じゅきゅう者しゃの家庭かていを回まわって支援しえんに関にかんする相談そうだんに応おうじる際さいなどにも着きていたということです。
ジャンパーは業者ぎょうしゃに製作せいさくを依頼いらいしてまとめて購入こうにゅうしたあと１いち着ちゃく４よん４よん０ぜろ０ぜろ円えんで希望きぼうする職員しょくいんに販売はんばいされ、これまでに６ろく４よん人にんが購入こうにゅうしたということです。

小田原おだわら市しは「市民しみんの誤解ごかいを招まねきかねないうえ、品位ひんいを欠かいた表現ひょうげんで不適切ふてきせつだった」として、ジャンパーの着用ちゃくようを禁止きんしするとともに、上司じょうしら７なな人にんを厳重げんじゅう注意ちゅういとしました。

小田原おだわら市し福祉ふくし健康けんこう部ぶの日比ひび谷たに正人まさと部長ぶちょうは「市民しみんに不快ふかいな思おもいをさせたことを深ふかくおわびします」と話はなしています。

また、小田原おだわら市しの加藤憲かとうけん一いち市長しちょうは「配慮はいりょを欠かいた不適切ふてきせつな表現ひょうげんであり、市民しみんの皆様みなさまに誤解ごかいを与あたえることのないよう指導しどうを徹底てっていします」というコメントを出だしました。

ソース：NHK ニュース