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英EU離脱 EUは加盟国の結束保ち厳しい姿勢で交渉か
2017-01-18 10:12:38
イギリスのメイ首相がEU=ヨーロッパ連合からの離脱に向け域内の単一市場から撤退する意向を表明したことを受けて、EUは残る加盟国の結束を保ちながらイギリスとの交渉に厳しい姿勢で臨むものと見られます。
イギリスのメイ首相がEUの単一市場から撤退する意向を表明したのを受けて17日、EUのトゥスク大統領とユンケル委員長はメイ首相と相次いで電話会談し、イギリスの基本方針を改めて確認しました。
イギリスはこれまでEU域内からの移民の流入は規制しながら、単一市場へのアクセスは維持することを目指してきましたが、EUは一貫して人の移動の自由と単一市場は切り離せない原則だとして、双方の対立が続いてきました。
このためメイ首相が移民の規制を優先し単一市場へのアクセスを事実上断念したことについて、EU側は一定の評価をしています。
一方で、メイ首相がEUと新たな自由貿易協定の締結を目指す考えを示したことなどについて、EU側は「具体的な交渉はイギリスが離脱交渉の開始を正式に通知してから始める」として、事前の働きかけには一切応じない姿勢を示しています。
EUとしては、イギリスに有利な条件での離脱を認めれば、ほかの加盟国でEUに懐疑的な世論を勢いづかせるおそれもあることから、イギリスとの交渉には厳しい姿勢で臨むものとみられ、交渉責任者のバルニエ首席交渉官は「残る加盟国にとって公正な条件を獲得することが最優先だ」と強調しています。
イギリスはこれまでEU域内からの移民の流入は規制しながら、単一市場へのアクセスは維持することを目指してきましたが、EUは一貫して人の移動の自由と単一市場は切り離せない原則だとして、双方の対立が続いてきました。
このためメイ首相が移民の規制を優先し単一市場へのアクセスを事実上断念したことについて、EU側は一定の評価をしています。
一方で、メイ首相がEUと新たな自由貿易協定の締結を目指す考えを示したことなどについて、EU側は「具体的な交渉はイギリスが離脱交渉の開始を正式に通知してから始める」として、事前の働きかけには一切応じない姿勢を示しています。
EUとしては、イギリスに有利な条件での離脱を認めれば、ほかの加盟国でEUに懐疑的な世論を勢いづかせるおそれもあることから、イギリスとの交渉には厳しい姿勢で臨むものとみられ、交渉責任者のバルニエ首席交渉官は「残る加盟国にとって公正な条件を獲得することが最優先だ」と強調しています。
ソース:NHK ニュース