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トランプ新政権発足 大きな政策転換図る姿勢打ち出す
2017-01-21 03:08:01

20日発足したアメリカのトランプ新政権は、TPP=環太平洋パートナーシップ協定から離脱することを明らかにしたのに続いて、オバマ前大統領が推進した医療保険制度改革、いわゆるオバマケアの見直しを決め、大きな政策転換を図る姿勢を打ち出しました。
アメリカの首都ワシントンでは20日、大統領就任式が行われ、トランプ氏が宣誓し、第45代大統領に就任しました。
そしてトランプ新大統領は就任演説で、国民に結束を呼びかけるとともに、アメリカ第一主義を改めて訴えて国益を最優先にする姿勢を鮮明にし、雇用の回復や移民対策の強化、そして経済の立て直しに取り組む考えを強調しました。そのうえで、「アメリカを再び偉大にする」と述べて、就任演説を締めくくりました。
このあと、トランプ氏は議会からホワイトハウスに向けて専用車でパレードを行い、途中、メラニア夫人や息子のバロン君とともに一時、車を降りて歩き、沿道に集まった人たちの歓声に手を振って応えました。
そして、トランプ新大統領はホワイトハウスに入って執務を開始し、大統領令に署名してオバマ前大統領が推進した医療保険制度改革、いわゆるオバマケアを見直すよう関係省庁に指示しました。
さらに、トランプ新政権はホワイトハウスのホームページでTPP協定から離脱することや、NAFTA=北米自由貿易協定の再交渉を行う方針を明らかにし、大きな政策転換を図る姿勢を打ち出しました。
また、議会上院では20日、マティス国防長官とケリー国土安全保障長官の起用が承認され、就任しました。
一方で、ワシントンではトランプ氏の大統領就任に対する抗議デモも行われ、一部が銀行の窓ガラスを割るなど暴徒化しました。警察によりますと、200人余りが拘束され、警察官6人がけがをしたということで、社会の分断が浮き彫りになる異例の事態となっています。
そしてトランプ新大統領は就任演説で、国民に結束を呼びかけるとともに、アメリカ第一主義を改めて訴えて国益を最優先にする姿勢を鮮明にし、雇用の回復や移民対策の強化、そして経済の立て直しに取り組む考えを強調しました。そのうえで、「アメリカを再び偉大にする」と述べて、就任演説を締めくくりました。
このあと、トランプ氏は議会からホワイトハウスに向けて専用車でパレードを行い、途中、メラニア夫人や息子のバロン君とともに一時、車を降りて歩き、沿道に集まった人たちの歓声に手を振って応えました。
そして、トランプ新大統領はホワイトハウスに入って執務を開始し、大統領令に署名してオバマ前大統領が推進した医療保険制度改革、いわゆるオバマケアを見直すよう関係省庁に指示しました。
さらに、トランプ新政権はホワイトハウスのホームページでTPP協定から離脱することや、NAFTA=北米自由貿易協定の再交渉を行う方針を明らかにし、大きな政策転換を図る姿勢を打ち出しました。
また、議会上院では20日、マティス国防長官とケリー国土安全保障長官の起用が承認され、就任しました。
一方で、ワシントンではトランプ氏の大統領就任に対する抗議デモも行われ、一部が銀行の窓ガラスを割るなど暴徒化しました。警察によりますと、200人余りが拘束され、警察官6人がけがをしたということで、社会の分断が浮き彫りになる異例の事態となっています。
新国防長官が職員向けにメッセージ
マティス新国防長官は就任にあたって、国防総省の職員に宛てたメッセージを発表しました。
この中で、マティス新長官は「われわれは情報機関とともに国の守護者であり、番兵である」と述べ、トランプ新大統領がロシアのサイバー攻撃をめぐる問題で情報機関を軽視しているという批判もある中、情報機関の重要性を強調しました。
そのうえで、「どの国家も友人なしには安全でいられないという認識のもと、同盟関係の強化に取り組んでいく」と述べて、同盟を重視していく姿勢を示しました。
マティス新長官は21日、国防総省に初登庁する予定です。
この中で、マティス新長官は「われわれは情報機関とともに国の守護者であり、番兵である」と述べ、トランプ新大統領がロシアのサイバー攻撃をめぐる問題で情報機関を軽視しているという批判もある中、情報機関の重要性を強調しました。
そのうえで、「どの国家も友人なしには安全でいられないという認識のもと、同盟関係の強化に取り組んでいく」と述べて、同盟を重視していく姿勢を示しました。
マティス新長官は21日、国防総省に初登庁する予定です。
共和・民主 党超えた連携難しく
選挙戦では一時、与党・共和党内からも大統領に就任したトランプ氏への批判が相次ぎ溝が深まりましたが、そうした党の重鎮たちは一転して政権運営への協力を呼びかける一方、就任式を欠席した民主党の下院議員からは批判の声が相次ぎ、党を超えた連携の難しさが浮き彫りになっています。
このうち、選挙戦のさなか、トランプ氏の差別的な発言を批判した共和党議会上院のトップ、マコネル院内総務は声明を出し、「トランプ大統領とペンス副大統領の就任を祝福しあなた方と協力して働きたい。そうすることで人々の生活を改善できる」と、新政権の誕生を歓迎しました。
また、選挙戦では「トランプ氏を支持しない」と表明したマケイン上院議員も、就任式に出席したうえで、ツイッターで「国が直面する多くの課題に取り組むため、一緒に働くことを楽しみにしている」と投稿するなど、共和党の重鎮たちは政権運営に協力する姿勢を打ち出しています。
一方、今回の就任式では、多くの民主党の議員が出席を拒否するという異例の動きが広がりました。
このうち、式を欠席したバイヤー下院議員はツイッターに「トランプ大統領に成功してほしいが、多くの国民はこの政権の移行を恐怖を抱きながら迎えた。トランプ大統領には、こうした人たちに手をさしのべてほしい」と投稿しました。
同じく就任式を欠席したコーエン下院議員はツイッターで「彼は国を団結させたり、自分の支持者以外の人たちに近寄ろうとしたりしなかった」と批判したうえで、「アメリカの憲法が危機にさらされ、アメリカの尊厳が失われることをおそれている」と投稿するなど、トランプ新大統領の姿勢を批判する声が相次いでいます。
このうち、選挙戦のさなか、トランプ氏の差別的な発言を批判した共和党議会上院のトップ、マコネル院内総務は声明を出し、「トランプ大統領とペンス副大統領の就任を祝福しあなた方と協力して働きたい。そうすることで人々の生活を改善できる」と、新政権の誕生を歓迎しました。
また、選挙戦では「トランプ氏を支持しない」と表明したマケイン上院議員も、就任式に出席したうえで、ツイッターで「国が直面する多くの課題に取り組むため、一緒に働くことを楽しみにしている」と投稿するなど、共和党の重鎮たちは政権運営に協力する姿勢を打ち出しています。
一方、今回の就任式では、多くの民主党の議員が出席を拒否するという異例の動きが広がりました。
このうち、式を欠席したバイヤー下院議員はツイッターに「トランプ大統領に成功してほしいが、多くの国民はこの政権の移行を恐怖を抱きながら迎えた。トランプ大統領には、こうした人たちに手をさしのべてほしい」と投稿しました。
同じく就任式を欠席したコーエン下院議員はツイッターで「彼は国を団結させたり、自分の支持者以外の人たちに近寄ろうとしたりしなかった」と批判したうえで、「アメリカの憲法が危機にさらされ、アメリカの尊厳が失われることをおそれている」と投稿するなど、トランプ新大統領の姿勢を批判する声が相次いでいます。
ソース:NHK ニュース