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トランプ新政権 社会の分断 浮き彫りの中で船出
2017-01-21 09:38:23
アメリカのトランプ新大統領は、就任初日からTPP=環太平洋パートナーシップ協定の離脱など、オバマ政権からの政策転換を前面に打ち出しました。一方、首都ワシントンでは21日も大規模な抗議デモが計画されていて、新政権は社会の分断が浮き彫りになる中での船出となっています。
アメリカの第45代大統領に就任したトランプ氏は、就任初日の20日、大統領令に署名し、オバマ前大統領が推進した医療保険制度改革、いわゆるオバマケアの見直しを指示しました。
また、トランプ新政権はホワイトハウスのホームページで、TPP協定から離脱することや、NAFTA=北米自由貿易協定の再交渉を行う方針を明らかにしました。
一方、オバマ政権が重視した地球温暖化対策や、性的マイノリティーの権利などの政策課題については、ホームページから記述が削除され、前政権からの政策転換を前面に打ち出しています。
また、20日は議会上院で新政権の閣僚人事の承認も行われ、マティス国防長官と、ケリー国土安全保障長官が、それぞれ承認され、就任しました。8年前、オバマ大統領が就任した際には、初日に7人の閣僚が承認されていて、トランプ新政権の人事の遅れも指摘されています。
首都ワシントンは新大統領就任の祝賀ムードに包まれる一方、21日も女性団体を中心とする20万人規模のデモが計画されていて、新政権は社会の分断が浮き彫りになる中での船出となっています。
また、トランプ新政権はホワイトハウスのホームページで、TPP協定から離脱することや、NAFTA=北米自由貿易協定の再交渉を行う方針を明らかにしました。
一方、オバマ政権が重視した地球温暖化対策や、性的マイノリティーの権利などの政策課題については、ホームページから記述が削除され、前政権からの政策転換を前面に打ち出しています。
また、20日は議会上院で新政権の閣僚人事の承認も行われ、マティス国防長官と、ケリー国土安全保障長官が、それぞれ承認され、就任しました。8年前、オバマ大統領が就任した際には、初日に7人の閣僚が承認されていて、トランプ新政権の人事の遅れも指摘されています。
首都ワシントンは新大統領就任の祝賀ムードに包まれる一方、21日も女性団体を中心とする20万人規模のデモが計画されていて、新政権は社会の分断が浮き彫りになる中での船出となっています。
イランでは懸念や反発の声
アメリカのトランプ新大統領は、選挙戦を通じてオバマ前大統領が敵対するイランと交わした核合意を破棄する考えを示してきたことから、合意に基づいて経済制裁が解除されたイランでは、懸念や反発の声が聞かれました。
このうち、46歳の主婦は「もし核合意が破棄されて、交渉が繰り返されることになれば、合意できるのかどうか、再び不安な日々を過ごすことになります」と話していました。
また、55歳の無職の男性は「核合意の一方的な破棄が許されるようであれば、今後、あらゆる国際的な合意が価値のないものになってしまう」と反発していました。
一方、市民の間からは、トランプ新政権がイランに対して、実際にどのような政策を打ち出すのかがはっきりしていないとして、「何が起きるのかじっくり見極めるべきだと思う」とか、「核合意の破棄は選挙向けのスローガンで、本当に実行するとは思えない」といった声も聞かれました。
トランプ新大統領の就任について、イラン政府はまだ公式な反応を示していませんが、ロウハニ大統領は今月17日、「核合意は2国間の合意ではなく、多国間で交わされ、国連の安全保障理事会が承認したものだ」と強調し、再交渉の可能性を否定してアメリカ側をけん制しています。
このうち、46歳の主婦は「もし核合意が破棄されて、交渉が繰り返されることになれば、合意できるのかどうか、再び不安な日々を過ごすことになります」と話していました。
また、55歳の無職の男性は「核合意の一方的な破棄が許されるようであれば、今後、あらゆる国際的な合意が価値のないものになってしまう」と反発していました。
一方、市民の間からは、トランプ新政権がイランに対して、実際にどのような政策を打ち出すのかがはっきりしていないとして、「何が起きるのかじっくり見極めるべきだと思う」とか、「核合意の破棄は選挙向けのスローガンで、本当に実行するとは思えない」といった声も聞かれました。
トランプ新大統領の就任について、イラン政府はまだ公式な反応を示していませんが、ロウハニ大統領は今月17日、「核合意は2国間の合意ではなく、多国間で交わされ、国連の安全保障理事会が承認したものだ」と強調し、再交渉の可能性を否定してアメリカ側をけん制しています。
ソース:NHK ニュース