絶滅ぜつめつ危惧きぐ動物どうぶつの登録とうろく票ひょう 不正ふせい使づかい回まわしのケースも

絶滅ぜつめつのおそれがあるとして輸入ゆにゅうが原則げんそく禁止きんしされている動物どうぶつを国内こくないで取り引とりひきする際さいに必要ひつような、国くにの「登録とうろく票ひょう」が、密輸みつゆされた動物どうぶつに不正ふせいに使つかい回まわされているケースがあるため、環境省かんきょうしょうは登録とうろく票ひょうの管理かんり体制たいせいを強化きょうかすることにしました。

「ワシントン条約じょうやく」では７なな０ぜろ０ぜろ種類しゅるい余あまりの動植物どうしょくぶつについて、絶滅ぜつめつのおそれがあるとして商業しょうぎょう目的もくてきでの輸出入ゆしゅつにゅうが原則げんそく禁止きんしされていて、正規せいきに輸入ゆにゅうされたものを国内こくないで取り引とりひきする場合ばあいにも、国くにから登録とうろく票ひょうの発行はっこうを受うける必要ひつようがあります。

登録とうろく票ひょうは対象たいしょうとなる動物どうぶつが死しんだ場合ばあい、返却へんきゃくすることになっていますが、環境省かんきょうしょうによりますと、返却へんきゃくされないものが多数たすうに上のぼり、中なかには密輸みつゆされた同おなじ種類しゅるいの動物どうぶつに不正ふせいに使つかい回まわされたケースもあったということです。

このため環境省かんきょうしょうは、登録とうろく票ひょうに有効ゆうこう期限きげんを設もうけ、５ご年ねんごとに更新こうしんさせるようにするほか、動物どうぶつの体からだにマイクロチップを埋め込うめこみ、動物どうぶつが死しんだりして別べつの個体こたいに変かわっていないか確認かくにんするなど、違法いほうな取り引とりひきを防ふせぐため管理かんり体制たいせいを強化きょうかすることにしました。

環境省かんきょうしょうはこの制度せいどの導入どうにゅうに必要ひつような法律ほうりつの改正かいせい案あんを、２に０ぜろ日にちに召集しょうしゅうされた通常つうじょう国会こっかいに提出ていしゅつする方針ほうしんです。

ソース：NHK ニュース