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春闘 中小企業の多くが賃上げ 背景に人手不足か
2017-01-23 21:10:44

日本商工会議所が先月、全国の中小企業2977社を対象にした調査では、今年度、賃上げを行ったり、予定したりしている企業は58.7%に上りました。これは前の年の同じ調査に比べて3.1ポイント高くなっています。
東京・武蔵村山市にある従業員20人余りの機械加工メーカーもベースアップとして去年と同じ水準の2000円ほど基本給を引き上げることを検討しています。
この会社では、取引先の大手電子機器メーカーからの受注が減り、売り上げは去年に比べて2割ほど減っていますが、少子高齢化で人手不足が見込まれるなか、人材を確保するためには賃上げが必要だと考えています。
藤元佳子社長は、「取り巻く経済状況は厳しいが社員が安心して働き、会社を担う人材を育て確保していくために、基本給を上げることは必要です。仕事の効率化を図り、売り上げと利益の確保に努めたい」と話していました。
日本商工会議所産業政策第二部長の小林治彦さんは「中小企業では必ずしも収益が上がっているからではなく、人手不足感から実力以上の賃上げを行っている。人手不足は深刻化しているのでこの傾向は続くだろう」と指摘しています。
東京・武蔵村山市にある従業員20人余りの機械加工メーカーもベースアップとして去年と同じ水準の2000円ほど基本給を引き上げることを検討しています。
この会社では、取引先の大手電子機器メーカーからの受注が減り、売り上げは去年に比べて2割ほど減っていますが、少子高齢化で人手不足が見込まれるなか、人材を確保するためには賃上げが必要だと考えています。
藤元佳子社長は、「取り巻く経済状況は厳しいが社員が安心して働き、会社を担う人材を育て確保していくために、基本給を上げることは必要です。仕事の効率化を図り、売り上げと利益の確保に努めたい」と話していました。
日本商工会議所産業政策第二部長の小林治彦さんは「中小企業では必ずしも収益が上がっているからではなく、人手不足感から実力以上の賃上げを行っている。人手不足は深刻化しているのでこの傾向は続くだろう」と指摘しています。
春闘 街の声は
ことしの春闘に関して、東京のJR新橋駅前で聞きました。
52歳の会社員の男性は、「昇進や昇格で給料は確かに上がったが、実感として裕福になったという感じはしていない」と話していました。
60歳の会社員の男性は、「先行きが見えないので、消費に回せるお金は増えず、賃金が上がった実感はない。年金生活も近づいて、ますます消費に使えなくなっている」と話していました。
60歳の自営業の男性は、「知らないうちに税金とか保険料とかが上がっていって、手取りが増えていない。若い人たちの給料がよくなって消費が活発化しないと、景気もよくならない」と話していました。
ことしの春闘で、「働き方改革」も焦点の1つになっています。
これについて、28歳の会社員の女性は、「出産をしたあとに働き続けられる環境なのか不安はある。女性が少しでも働きやすい環境に改善してほしい」と話していました。
25歳の会社員の女性は、「給料も大事だが、産休や育休で休んだ期間にスキルや経験値が下がってしまう不安を感じるので、バックアップの体制の充実も必要だと感じます」と話していました。
54歳の会社員の男性は、「ただ労働時間を減らすだけでなく、仕事の分配や時間の配分をもっと社員にゆだねて効率的に働けるように、新しい働き方を目指すのが大事だと思う」と話していました。
52歳の会社員の男性は、「昇進や昇格で給料は確かに上がったが、実感として裕福になったという感じはしていない」と話していました。
60歳の会社員の男性は、「先行きが見えないので、消費に回せるお金は増えず、賃金が上がった実感はない。年金生活も近づいて、ますます消費に使えなくなっている」と話していました。
60歳の自営業の男性は、「知らないうちに税金とか保険料とかが上がっていって、手取りが増えていない。若い人たちの給料がよくなって消費が活発化しないと、景気もよくならない」と話していました。
ことしの春闘で、「働き方改革」も焦点の1つになっています。
これについて、28歳の会社員の女性は、「出産をしたあとに働き続けられる環境なのか不安はある。女性が少しでも働きやすい環境に改善してほしい」と話していました。
25歳の会社員の女性は、「給料も大事だが、産休や育休で休んだ期間にスキルや経験値が下がってしまう不安を感じるので、バックアップの体制の充実も必要だと感じます」と話していました。
54歳の会社員の男性は、「ただ労働時間を減らすだけでなく、仕事の分配や時間の配分をもっと社員にゆだねて効率的に働けるように、新しい働き方を目指すのが大事だと思う」と話していました。
ソース:NHK ニュース