地球ちきゅうの「終末しゅうまつ時計とけい」 針はりを３さん０ぜろ秒びょう進すすめ 残のこり２に分ふん半はんに

地球ちきゅうが最後さいごの日ひを迎むかえるまでの残のこり時間じかんを象徴しょうちょう的てきに示しめす、いわゆる「終末しゅうまつ時計とけい」について、アメリカの科学かがく雑誌ざっしはトランプ大統領だいとうりょうの就任しゅうにんなどで、核兵器かくへいき使用しようのリスクや地球ちきゅう温暖おんだん化かがさらに進すすむ危険きけんが高たかまっているとして、時計とけいの針はりを３さん０ぜろ秒びょう進すすめ、「残のこり２に分ふん半はん」にしたと発表はっぴょうしました。

アメリカの科学かがく雑誌ざっし「ブレティン・オブ・ジ・アトミック・サイエンティスツ」は２に６ろく日にち、アメリカのワシントンで記者きしゃ会見かいけんを開ひらき、「終末しゅうまつ時計とけい」について、ことしは時計とけいの針はりを３さん０ぜろ秒びょう進すすめ、残のこり２に分ふん半はんにしたと発表はっぴょうしました。

科学かがく雑誌ざっしはその理由りゆうについて、核兵器かくへいきの９きゅう０ぜろ％以上いじょうを持もつアメリカとロシアがシリア情勢じょうせいなどをめぐって対立たいりつしたことや、北朝鮮きたちょうせんが核かく実験じっけんを繰り返くりかえしていることなどを挙あげています。
さらに、アメリカのトランプ新しん大統領だいとうりょうが、核兵器かくへいき使用しようの可能かのう性せいを排除はいじょしない考かんがえを示しめしていたほか、地球ちきゅう温暖おんだん化かへの対策たいさくに消極しょうきょく的てきな姿勢しせいを明確めいかくにしていることも挙あげました。

「終末しゅうまつ時計とけい」は１いち９きゅう５ご３さん年ねんには、アメリカと旧きゅうソビエトが水爆すいばく実験じっけんを行おこなったことを受うけ、２に分ふん前まえまで進すすめられましたが、冷戦れいせん終結しゅうけつ時じには１いち７なな分ふん前まえまで戻もどされました。
しかしその後そのご、核兵器かくへいきの削減さくげんが進すすまないことなどから針はりが進すすみ、おととしからは残のこり３さん分ふんとなっていました。

科学かがく雑誌ざっしは今回こんかい、針はりをさらに進すすめた一方いっぽうで、トランプ大統領だいとうりょうがロシアのプーチン大統領だいとうりょうと核兵器かくへいきの削減さくげんに向むけて協力きょうりょくしていくことに期待きたいも示しめしました。

ソース：NHK ニュース