トランプ大統領だいとうりょう 就任しゅうにん１いち週間しゅうかんを前まえに演説えんぜつ 指導しどう力りょくをアピール

アメリカのトランプ大統領だいとうりょうは就任しゅうにんから１いち週間しゅうかんとなるのを前まえに演説えんぜつし、大統領だいとうりょう令れいで、いわゆるオバマケアの見直みなおしに踏み出ふみだしたなどとして、みずからの指導しどう力りょくをアピールするとともに、「われわれは実行じっこうしなければならない」と述のべ、議会ぎかいでの立法りっぽう措置そちを急いそぐよう求もとめました。

トランプ大統領だいとうりょうは就任しゅうにんから１いち週間しゅうかんとなるのを前まえに２に６ろく日にち、東部とうぶペンシルベニア州しゅうで演説えんぜつしました。

この中なかでトランプ大統領だいとうりょうは「数すう日にちの間まにもかかわらず、アメリカの人々ひとびとのもとに権限けんげんを取り戻とりもどすため、思い切おもいきった対応たいおうを取とってきた」と述のべ、オバマ前ぜん大統領だいとうりょうが推進すいしんした医療いりょう保険ほけん制度せいど改革かいかく、いわゆるオバマケアの見直みなおしに踏み出ふみだしたなどと主張しゅちょうしました。

さらに、大統領だいとうりょう令れいで打ち出うちだしたＴＰＰ＝環太平洋かんたいへいようパートナーシップ協定きょうていからの離脱りだつや、メキシコとの国境こっきょう沿ぞいの壁かべの建設けんせつ、原油げんゆパイプラインの建設けんせつ計画けいかく推進すいしんなどの施策しさくを次々つぎつぎに挙あげ、みずからの指導しどう力りょくをアピールしました。

そして、与党よとう・共和党きょうわとうの議員ぎいんに対にたいし、「われわれは実行じっこうしなければならない」と述のべて、施策しさくの実現じつげんに必要ひつような議会ぎかいでの立法りっぽう措置そちを急いそぐよう求もとめました。

トランプ大統領だいとうりょうが署名しょめいした大統領だいとうりょう令れいは、これまでに１いち３さんに上のぼり、アメリカ国内こくないでは社会しゃかい保障ほしょうや、移民いみん対策たいさくなどの大幅おおはばな政策せいさく転換てんかんに反発はんぱつや懸念けねんの声こえも挙あがっていますが、トランプ大統領だいとうりょうは難民なんみんの受け入うけいれを制限せいげんする大統領だいとうりょう令れいなども打ち出うちだす見通みとおしで、今後こんご、さらなる議論ぎろんを呼よぶことになりそうです。

側近そっきん「メディアは黙だまっていろ」

アメリカの有力ゆうりょく紙し、ニューヨーク・タイムズはトランプ大統領だいとうりょうの側近そっきんのバノン上級じょうきゅう顧問こもん兼けん首席しゅせき戦略せんりゃく官かんがインタビューに対にたいして、「メディアは抵抗ていこう勢力せいりょくで、黙だまっていろ」と述のべたと伝つたえ、トランプ大統領だいとうりょうや側近そっきんが、主要しゅようメディアに根深ねぶかい不信ふしん感かんを抱だいていることをうかがわせています。

アメリカの有力ゆうりょく紙し、ニューヨーク・タイムズの電子でんし版ばんは２に６ろく日にち、前日ぜんじつの夜よるに行いったバノン氏しとの電話でんわインタビューの内容ないようを伝つたえました。

記事きじによりますと、バノン氏しは大統領だいとうりょう選挙せんきょで、トランプ氏しの勝利しょうりを予測よそくしたメディアがほとんどなかったとして、「メディアは、この国くにを理解りかいしていないし、なぜトランプ氏しが大統領だいとうりょうなのか、今いまもわかっていない。メディアは恥はずかしく思おもうべきで、しばらく聞きくだけにして黙だまっていろ」などと述のべたということです。

さらに、ホワイトハウスの報道ほうどう官かんがメディアが就任しゅうにん式しきの参加さんか者しゃを意図いと的てきに少すくなく見みせたなどと主張しゅちょうしたことについても、バノン氏しは「メディアは誠実せいじつさがゼロ、知性ちせいもゼロで勤勉きんべんさもない。メディアは抵抗ていこう勢力せいりょくだ」などと述のべて、メディアを痛烈つうれつに批判ひはんしたということです。

バノン氏しは選挙せんきょ期間きかん中ちゅうに、トランプ氏しの過激かげきな発言はつげんを支持しじしていた保守ほしゅ系けいニュースサイトの経営けいえい責任せきにん者しゃから、選挙せんきょ対策たいさく本部ほんぶのトップに転てんじた側近そっきん中ちゅうの側近そっきんで、インタビューの内容ないようは、トランプ大統領だいとうりょうや側近そっきんが主要しゅようメディアに対にたいして根深ねぶかい不信ふしん感かんを抱だいていることをうかがわせています。

ソース：NHK ニュース