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小型船で救命胴衣着用を義務づけへ 国土交通省
2017-01-31 20:51:21

小型船から海に転落して死亡する事故があとを絶たず、大半の人が救命胴衣を着けていなかったことから、国土交通省は趣味の場合も含め小型船を利用する人に救命胴衣の着用を義務づけることを決めました。
国土交通省によりますと、船舶事故のうち海に転落して死亡するケースは20トン未満の小型船が最も多く、おととしは63人が死亡したり行方不明になったりしました。このうち80%近くが救命胴衣を着けておらず、小型船の転落事故では大半の人が救命胴衣を着用していない状況が5年以上前から続いているということです。
このため国土交通省は省令を改正して、20トン未満の小型船を趣味で利用する人なども救命胴衣の着用を義務づけることを決め、来年2月から実施されることになりました。
対象としては、漁船で漁を行う人たちやレジャーとして釣りをする人、それにプレジャーボートで遊覧を楽しむ人などが想定されています。
一方、全長3メートル未満の「ミニボート」は対象になりませんが、利用者が増えていることから、国土交通省は動画を作るなどして救命胴衣の着用を呼びかけています。
国土交通省は「海に転落した時に救命胴衣を着用していると、着けてない場合に比べて助かる確率が大幅に高まるので、着用を徹底してほしい」と話しています。
このため国土交通省は省令を改正して、20トン未満の小型船を趣味で利用する人なども救命胴衣の着用を義務づけることを決め、来年2月から実施されることになりました。
対象としては、漁船で漁を行う人たちやレジャーとして釣りをする人、それにプレジャーボートで遊覧を楽しむ人などが想定されています。
一方、全長3メートル未満の「ミニボート」は対象になりませんが、利用者が増えていることから、国土交通省は動画を作るなどして救命胴衣の着用を呼びかけています。
国土交通省は「海に転落した時に救命胴衣を着用していると、着けてない場合に比べて助かる確率が大幅に高まるので、着用を徹底してほしい」と話しています。
安全基準満たさない救命胴衣も
救命胴衣をめぐっては、安全基準を満たさないものがあるという報告も、釣り具の製造メーカーでつくる団体などから寄せられています。海外から輸入されたものが多いということで、国土交通省は去年9月、輸入された救命胴衣から無作為に10種類を選んで試験を行いました。
このうち、およそ200キロの力で水平方向に引っ張って強度を確認する試験では、30分間この状態に耐える必要がありますが、中にはベルトの部分がすぐに壊れるものもありました。このほか、2メートル近くの高さから繰り返し落として衝撃への耐久性を見る試験などが行われた結果、7つが安全基準を満たさなかったということです。
国土交通省は、救命胴衣を利用する場合は日本の安全基準を満たしていることを表す印が付いているかどうか確認して使ってほしいと呼びかけています。
このうち、およそ200キロの力で水平方向に引っ張って強度を確認する試験では、30分間この状態に耐える必要がありますが、中にはベルトの部分がすぐに壊れるものもありました。このほか、2メートル近くの高さから繰り返し落として衝撃への耐久性を見る試験などが行われた結果、7つが安全基準を満たさなかったということです。
国土交通省は、救命胴衣を利用する場合は日本の安全基準を満たしていることを表す印が付いているかどうか確認して使ってほしいと呼びかけています。
ソース:NHK ニュース