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天下り問題 複数の人事課長経験者が関与認める
2017-02-05 19:54:30

文部科学省が組織的に職員の天下りをあっせんしていた問題について、政府の「再就職等監視委員会」が先にまとめた調査結果の全容が判明しました。それによりますと、複数の人事課長経験者が仲介役のOBの存在を認識したうえで、OBによる再就職のあっせんに関与したと認めています。
官僚の天下りを監視する政府の再就職等監視委員会は、文部科学省の組織的な天下り問題について、先月20日に調査結果の「概要」を公表し、詳細は今後の調査への影響があるとして非公開としたうえで、文部科学省に実態の解明を求めていました。
これについて、NHKが入手した監視委員会の調査結果の全容によりますと、複数の人事課長経験者が、仲介役のOBの存在を認識したうえで、OBによる再就職のあっせんに関与したと認めています。
このうちの1人は監視委員会の調査に対して、文部科学省を退職する人の再就職について、「特定のOBを介して紹介してもらうことは知っていた」と話し、退職者の個人情報をOBに伝えていたということです。
また、別の人事課長の経験者は、平成20年から、天下りの規制が強化されることを受けて、「人事課はあっせんできなくなるという認識で、当時、皆で、検討した記憶もある。気配りをしていただけるよう文部科学省の幹部や人事課からOBに伝えた」と話しています。
監視委員会は、合わせて38事案について国家公務員法違反、または違反の疑いがあると指摘し、この中には、これまでに懲戒処分を受けていない複数の現職幹部の名前も記載されていて、関係者によりますと、近く、個人名や関係する組織が特定できない形で改めて公表することも検討しているということです。
一方、文部科学省は、監視委員会からの指摘を受けて歴代の人事課長などから聞き取り調査を行っていて、6日にも第一弾として結果を公表することにしています。
これについて、NHKが入手した監視委員会の調査結果の全容によりますと、複数の人事課長経験者が、仲介役のOBの存在を認識したうえで、OBによる再就職のあっせんに関与したと認めています。
このうちの1人は監視委員会の調査に対して、文部科学省を退職する人の再就職について、「特定のOBを介して紹介してもらうことは知っていた」と話し、退職者の個人情報をOBに伝えていたということです。
また、別の人事課長の経験者は、平成20年から、天下りの規制が強化されることを受けて、「人事課はあっせんできなくなるという認識で、当時、皆で、検討した記憶もある。気配りをしていただけるよう文部科学省の幹部や人事課からOBに伝えた」と話しています。
監視委員会は、合わせて38事案について国家公務員法違反、または違反の疑いがあると指摘し、この中には、これまでに懲戒処分を受けていない複数の現職幹部の名前も記載されていて、関係者によりますと、近く、個人名や関係する組織が特定できない形で改めて公表することも検討しているということです。
一方、文部科学省は、監視委員会からの指摘を受けて歴代の人事課長などから聞き取り調査を行っていて、6日にも第一弾として結果を公表することにしています。
ソース:NHK ニュース