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ふつ大統領だいとうりょうせん 極右きょくう政党せいとう党首とうしゅ決起けっき集会しゅうかい 自国じこくさい優先ゆうせん

2017-02-05 21:00:04

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ことしはるおこなわれるフランス大統領だいとうりょう選挙せんきょけて、有力ゆうりょく候補こうほいちにん極右きょくう政党せいとう国民こくみん戦線せんせんのルペン党首とうしゅ決起けっき集会しゅうかいひらき、アメリカのトランプ政権せいけん発足ほっそくイギリスEUい-ゆ-=ヨーロッパ連合れんごうからの離脱りだつ決定けっていなどをまえ、フランスも自国じこく利益りえきさい優先ゆうせんにすべきだという立場たちば鮮明せんめい打ち出うちだしました。
ことし4月しがつから5月ごがつにかけておこなわれるフランスの大統領だいとうりょう選挙せんきょけて、国民こくみん戦線せんせんはこの週末しゅうまつ南東なんとうリヨン集会しゅうかいひらき、にちにはルペン党首とうしゅ演説えんぜつしました。

ルペン党首とうしゅは「この選挙せんきょせんはフランスが主権しゅけん取り戻とりもどたたかいだ。イギリスやアメリカなどで愛国あいこくてき市民しみん目覚めざめている。わたし勝利しょうり確信かくしんしている」とべ、アメリカのトランプ政権せいけん発足ほっそくやイギリスのEUい-ゆ-離脱りだつ決定けっていなどをまえ、フランスも自国じこく利益りえきさい優先ゆうせんするべきだとうったえました。

集会しゅうかいわせ発表はっぴょうした選挙せんきょ公約こうやくでは、憲法けんぽう国民こくみん利益りえき優先ゆうせんすると明記めいきする憲法けんぽう改正かいせい目指めざすほか、通貨つうか国境こっきょう管理かんりなどについてEUい-ゆ-からくに主権しゅけん取り戻とりもど交渉こうしょうおこない、その後そのごEUい-ゆ-にとどまるかどうかを国民こくみん投票とうひょうおこなうとしています。

国民こくみん戦線せんせん以前いぜん人種じんしゅ宗教しゅうきょうによる差別さべつてき主張しゅちょう展開てんかいしていましたが、現在げんざいのルペン党首とうしゅのもとでは共和きょうわこく理念りねん前面ぜんめんかかげ、移民いみん受け入うけいれの規制きせい自国じこく経済けいざい保護ほごうったえるようになっています。

大統領だいとうりょう選挙せんきょけた最新さいしん世論せろん調査ちょうさでは、当初とうしょさい有力ゆうりょくとされた中道ちゅうどう右派うはのフィヨン家族かぞくスキャンダル支持しじりつ落ち込おちこみ、ルペン首位しゅいっていて、それを中道ちゅうどうのマクロン中道ちゅうどう左派さはのアモン構図こうずとなっています。

フランスの大統領だいとうりょう選挙せんきょは、いちかい投票とうひょう過半数かはんすう獲得かくとくする候補こうほしゃがいなければ上位じょういにんによる決選けっせん投票とうひょうおこなわれることになっており、今後こんごかく候補こうほしゃでしれつなあらそいが繰り広くりひろげられます。

国民こくみん戦線せんせん選挙せんきょ公約こうやく

ルペン党首とうしゅ発表はっぴょうした選挙せんきょ公約こうやくは、フランスの「自由じゆう」や「安全あんぜん」、「繁栄はんえい」などを主要しゅようなテーマにえ、EUい-ゆ-=ヨーロッパ連合れんごうにとどまるかどうかを国民こくみん投票とうひょう実施じっしや、移民いみん難民なんみん受け入うけいれの制限せいげん、フランス経済けいざい保護ほごなどを重視じゅうしする姿勢しせい打ち出うちだしています。

このうちEUい-ゆ-との関係かんけいについては、通貨つうか立法りっぽう国境こっきょう管理かんり経済けいざいよっつの分野ぶんやについて「くに主権しゅけん」を取り戻とりもどすよう交渉こうしょうおこない、大統領だいとうりょう就任しゅうにん半年はんとしEUい-ゆ-にとどまるかどうかを国民こくみん投票とうひょうおこなうとしています。

つぎに、自国じこく国境こっきょう管理かんり復活ふっかつさせて移民いみん難民なんみん受け入うけいれを制限せいげんし、不法ふほう入国にゅうこくしゃ理由りゆうにかかわらず、国外こくがい退去たいきょさせるとしています。戦争せんそう迫害はくがいからのがれた難民なんみんについても、フランスへの入国にゅうこくまえにそれぞれのくににあるフランス大使館たいしかんなどに申請しんせいすることを義務ぎむづけるとしています。

さらに、両親りょうしん国籍こくせきわず国内こくないまれたどもには自動じどうてき国籍こくせきあたえてきた従来じゅうらい制度せいど廃止はいしし、これまでよりきびしい条件じょうけんたさなければ国籍こくせき取得しゅとくできないようにするとしています。

また、相次あいつぐテロなどをけて、警察官けいさつかんいちまんぜろぜろぜろにん兵士へいしまんにん、それぞれ大幅おおはば増員ぞういんし、治安ちあん確保かくほつとめるとしています。

経済けいざいめんでは、自国じこく企業きぎょう労働ろうどうしゃまもるため、公共こうきょう事業じぎょう受注じゅちゅうできるのは原則げんそくとしてフランス企業きぎょうかぎり、企業きぎょう外国がいこくじん雇用こようした場合ばあいには税金ぜいきんすとしています。

さらに、外国がいこくからの輸入ゆにゅうひんにもあらたに関税かんぜいし、それを財源ざいげんてい所得しょとくしゃ年金ねんきん生活せいかつしゃ購買こうばいりょく引き上ひきあげるための手当てあてを導入どうにゅうするなど、国民こくみんらしをまも姿勢しせい前面ぜんめん打ち出うちだしています。

主要しゅよう候補こうほしゃよんにん

フランスの大統領だいとうりょう選挙せんきょ立候補りっこうほしているおも候補こうほしゃは、つぎよんにんです。

サルコジぜん政権せいけん首相しゅしょうつとめ、当初とうしょさい有力ゆうりょくとされていた中道ちゅうどう右派うは共和党きょうわとうフランソワ・フィヨン。しかし、最近さいきん家族かぞく金銭きんせんスキャンダルが浮上ふじょうし、支持しじりつ急速きゅうそく落ち込おちこんでいます。

そして、極右きょくう政党せいとう国民こくみん戦線せんせんのマリーヌ・ルペン党首とうしゅいまではフィヨンいて支持しじりつ首位しゅいっています。

それをうのが、オランド政権せいけんまえ経済けいざいしょうつとめ、あらたに中道ちゅうどう政治せいじ運動うんどうげたエマニュエル・マクロン

そして、中道ちゅうどう左派さは与党よとう社会党しゃかいとうまえ教育きょういくしょうのブノワ・アモンです。

今月こんげつよんにち発表はっぴょうされた世論せろん調査ちょうさ支持しじりつでは、ルペン党首とうしゅ%とトップで、いでマクロンいちから%、フィヨンいちはちからぜろ%、アモンいちろくからいちななとなっています。
ソース:NHK ニュース