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独 シリア難民がフェイスブックに写真削除など求める裁判始まる
2017-02-06 23:30:47
ドイツに滞在するシリア難民が、世界最大の交流サイトを運営するフェイスブックに対し、自分が写った写真が悪用されて人権を侵害されたとして、写真の削除などを求める裁判がドイツで始まり、フェイスブック側は全面的に争う姿勢を示しました。
この裁判は、ドイツに滞在するシリア難民のアナス・モダマニさん(19)が、おととし9月、ベルリンの難民施設でメルケル首相と2人で写った写真が、うそのニュース「フェイク・ニュース」に悪用され、フェイスブックを通じて拡散し、去年、ベルギーやドイツで起きたテロ事件などの容疑者に仕立て上げられたと訴えているものです。
裁判は6日からドイツ南部のビュルツブルクの裁判所で始まり、原告側は、フェイスブックが対策を怠ったことでモダマニさんの人権が侵害されたとして、写真の削除や拡散を防ぐための対策を求めました。
これに対して、フェイスブック側は、すべての写真を削除するには限界があり、拡散を防ぐこともできないとして、全面的に争う姿勢を示しました。
裁判のあと、モダマニさんは報道陣の取材に対して、「写真や書き込みを見た多くの人から批判を受けるが、私はドイツで平和に暮らしたいだけだ」と話していました。
この裁判の判決は来月7日に出される予定で、写真を悪用されてうそのニュースが拡散した責任をフェイスブックが負うべきかどうかの初めての判断が示されると見られることから、注目されています。
裁判は6日からドイツ南部のビュルツブルクの裁判所で始まり、原告側は、フェイスブックが対策を怠ったことでモダマニさんの人権が侵害されたとして、写真の削除や拡散を防ぐための対策を求めました。
これに対して、フェイスブック側は、すべての写真を削除するには限界があり、拡散を防ぐこともできないとして、全面的に争う姿勢を示しました。
裁判のあと、モダマニさんは報道陣の取材に対して、「写真や書き込みを見た多くの人から批判を受けるが、私はドイツで平和に暮らしたいだけだ」と話していました。
この裁判の判決は来月7日に出される予定で、写真を悪用されてうそのニュースが拡散した責任をフェイスブックが負うべきかどうかの初めての判断が示されると見られることから、注目されています。
ソース:NHK ニュース