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のう動脈どうみゃくりゅう」仕組しく解明かいめい 治療ちりょうやく開発かいはつ期待きたい

2017-02-07 19:10:44

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のう血管けっかんにこぶができ、破裂はれつするとくも膜くもまく出血しゅっけつこす「のう動脈どうみゃくりゅう」は、特定とくていたんぱく質たんぱくしつはたらくことで症状しょうじょうすすむとられることを動物どうぶつ実験じっけん突き止つきとめたと京都大きょうとだいがくのグループが発表はっぴょうしました。治療ちりょうやく開発かいはつにつながるのではないかと期待きたいされています。
のう動脈どうみゃくりゅうは、のう血管けっかんふくらんでこぶができ、おおきくなって破裂はれつすると、脳卒中のうそっちゅうひとつ、くも膜くもまく出血しゅっけつこす病気びょうきで、患者かんじゃ国内こくないすうひゃくまんにんいるとられています。

京都大きょうとだいがく大学院だいがくいん医学いがく研究けんきゅう成宮なるみやあまねとくにん教授きょうじゅと、青木あおきともひろし特定とくていじゅん教授きょうじゅなどのグループは、のう動脈どうみゃくりゅうをこしたマウスラット使つかい、病気びょうき原因げんいんくわしく調しらべました。

その結果けっかふくらんだ血管けっかんには「マクロファージ」とばれる白血球はっけっきゅういちしゅあつまり、この細胞さいぼう表面ひょうめんで、炎症えんしょうつよめるはたらきをつ「EP」というたんぱく質たんぱくしつ作用さようしていることがわかったということです。

このたんぱく質たんぱくしつはたらきをおさえるくすりをラットに投与とうよしたところ、血管けっかんふくらみが半分はんぶん以下いかったということで、研究けんきゅうグループは、このたんぱく質たんぱくしつ症状しょうじょう進行しんこうまねいているとています。

青木あおき特定とくていじゅん教授きょうじゅは「現在げんざい手術しゅじゅつ以外いがい効果こうかてき治療ちりょうほうがないが、このたんぱく質たんぱくしつはたらきをおさえることで治療ちりょうできるやく開発かいはつ目指めざしたい」とはなしています。
ソース:NHK ニュース