中国ちゅうごく 鳥とりインフルエンザで先月せんげつ７なな９きゅう人にん死亡しぼう

養鶏ようけい場じょうなどでの鳥とりインフルエンザの感染かんせんが世界せかいで広ひろがる中なか、中国ちゅうごく政府せいふは、先月せんげつ１いちか月かげつ間かんに、中国ちゅうごく全土ぜんどでＨえいち７ななＮ９きゅう型がたの鳥とりインフルエンザの感染かんせん者しゃが１いち９きゅう２に人にん確認かくにんされ、７なな９きゅう人にんが死亡しぼうしたと発表はっぴょうしました。

中国ちゅうごくの衛生えいせい当局とうきょくによりますと、先月せんげつ１いちか月かげつ間かんに、中国ちゅうごく全土ぜんどでＨえいち７ななＮ９きゅう型がたの鳥とりインフルエンザの感染かんせん者しゃが１いち９きゅう２に人にん確認かくにんされ、７なな９きゅう人にんが死亡しぼうしました。このうち、東部とうぶの江蘇ちぁんす-省しょうでは、先月せんげつ１いちか月かげつ間かんに４よん９きゅう人にんが感染かんせんし、２に１いち人にんが死亡しぼうしたということです。

中国ちゅうごくでは、Ｈえいち７ななＮ９きゅう型がたの鳥とりインフルエンザのヒトへの感染かんせんが続つづいていて、今月こんげつ１いち０ぜろ日にちには、上海しゃんはい市しで５ご８はち歳さいの男性だんせいの感染かんせんが確認かくにんされています。

中国ちゅうごく政府せいふは去年きょねん１２月じゅうにがつ以降いこう、Ｈえいち７ななＮ９きゅう型がたの鳥とりインフルエンザのヒトへの感染かんせんが広ひろがっているとして、生いきた鳥とりを販売はんばいする市場しじょうの管理かんりを強化きょうかするなど、対策たいさくに乗り出のりだしています。

ＷＨＯだぶりゅ-えいちお-＝世界せかい保健ほけん機関きかんは旅行りょこう者しゃに対にたいし、鳥とりインフルエンザの感染かんせんが報告ほうこくされている国くにの養鶏ようけい場じょうや、生いきた鳥とりを扱あつかう市場しじょうなどにできるかぎり近ちかづかないよう呼よびかけていますが、現時点げんじてんでは、渡航とこうの制限せいげんなどの対策たいさくの強化きょうかは求もとめていません。

また、日本にっぽんの外務省がいむしょうは、中国ちゅうごくで鳥とりインフルエンザのヒトへの感染かんせんが去年きょねんの同おなじ時期じきに比くらべて増加ぞうかしているとして、外出がいしゅつする時ときは人混ひとごみをできるだけ避さけて、人混ひとごみではマスクを着用ちゃくようすることや、生いきた鳥とりを扱あつかう市場しじょうや鳥とりの飼育しいく場じょうへの立ち入たちいりは避さけることなど、注意ちゅういを呼よびかけています。

Ｈえいち７ななＮ９きゅう型がた どんなウイルス？

Ｈえいち７ななＮ９きゅう型がたの鳥とりインフルエンザウイルスは、２に０ぜろ１いち３さん年ねん３月さんがつに中国ちゅうごくでヒトへの感染かんせんが初はじめて報告ほうこくされました。

ＷＨＯだぶりゅ-えいちお-＝世界せかい保健ほけん機関きかんによりますと、これまでに中国ちゅうごく本土ほんどのほか香港ほんこんやマレーシア、カナダなどで合あわせて９きゅう１いち８はち人にんの感染かんせん者しゃが報告ほうこくされていて、このうち４よん割わり近ちかくにあたる３さん５ご９きゅう人にんが死亡しぼうしているということです。

厚生こうせい労働ろうどう省しょうによりますと、このウイルスに感染かんせんした家畜かちくやその排せつ物はいせつぶつ、それに死体したいや臓器ぞうきなどに濃厚のうこうに接触せっしょくすることによって、まれに感染かんせんすることがありますが、ヒトからヒトへの持続じぞく的てきな感染かんせんは確認かくにんされていないということです。

また、これまでに海外かいがいで報告ほうこくされたケースでは、多おおくの患者かんじゃで発熱はつねつやせき、息切いきぎれに加くわえ、重症じゅうしょうの肺炎はいえんの症状しょうじょうが見みられたということです。

一方いっぽう、日本にっぽん国内こくないでは、今回こんかい問題もんだいとなっている鳥とりインフルエンザウイルスに感染かんせんした患者かんじゃは報告ほうこくされていないということで、厚生こうせい労働ろうどう省しょうでは、患者かんじゃの発生はっせいしている地域ちいきに渡航とこうする場合ばあいは、不用意ふよういに鳥類ちょうるいに近寄ちかよったり触ふれたりせず、特とくに生いきた鳥とりを販売はんばいしている市場しじょうや食用しょくように鳥とりを解体かいたいしている場所ばしょなどに立ち入たちいらないなどの注意ちゅういを呼よびかけています。

専門せんもん家か「ヒトからヒトの大だい規模きぼ感染かんせんではない」

鳥とりインフルエンザの問題もんだいに詳くわしい、東京とうきょう大学だいがく医科いか学がく研究所けんきゅうじょの河岡かわおか義裕よしひろ教授きょうじゅは「Ｈえいち７ななＮ９きゅう型がたの鳥とりインフルエンザウイルスは、２に０ぜろ１いち３さん年ねんに中国ちゅうごくでヒトへの感染かんせんが初はじめて報告ほうこくされたが、今こん流行りゅうこうしているウイルスにも変化へんかは起おきてはいない。感染かんせんしたのは、病気びょうきのニワトリに接触せっしょくしたヒトと聞きいており、懸念けねんされるヒトからヒトへの大だい規模きぼな感染かんせんがおきているわけではない」と指摘してきしています。

そのうえで「現時点げんじてんでは、日本にっぽん国内こくないでＨえいち７ななＮ９きゅう型がたの鳥とりインフルエンザウイルスの感染かんせん例れいの報告ほうこくはなく、冷静れいせいな対応たいおうが大切たいせつだ。そのうえで、中国ちゅうごくにいる日本人にっぽんじんやこれから中国ちゅうごくに渡航とこうする人ひとに関にかんしては、ニワトリなど生いきた家畜かちくを扱あつかう市場しじょうなどに近ちかづくことは避さけるべきだ」と注意ちゅういを呼よびかけています

ソース：NHK ニュース