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アスクル倉庫火災 出火から3日 鎮火のめど立たず
2017-02-19 09:42:19

オフィス用品の通販大手「アスクル」の埼玉県三芳町にある物流倉庫で起きた火災は、出火から丸3日がたちました。消防によりますと、19日未明には倉庫の3階で爆発が起き、建物が倒壊するおそれもあることから外からの放水しかできず、鎮火のめどはたっていないということです。
埼玉県三芳町上富にあるオフィス用品の通販大手「アスクル」の3階建ての物流倉庫で起きた火災は、今月16日の出火から丸3日がたちました。
消防によりますと、19日午前0時すぎには、倉庫の3階の南東側で2回にわたって爆発が起き、原因は、この場所に大量に保管されていた化粧に使うスプレー缶などに引火したためではないかと見られています。
爆発のあと火の勢いは大きくなり、これまでに、およそ4万5000平方メートルが焼けたということです。また煙の勢いや熱気が強いうえ、火事の影響で倉庫の壁がゆがみ、建物が倒壊するおそれもあることから外からの放水しかできず、鎮火のめどは立っていないということです。
消防によりますと、19日午前0時すぎには、倉庫の3階の南東側で2回にわたって爆発が起き、原因は、この場所に大量に保管されていた化粧に使うスプレー缶などに引火したためではないかと見られています。
爆発のあと火の勢いは大きくなり、これまでに、およそ4万5000平方メートルが焼けたということです。また煙の勢いや熱気が強いうえ、火事の影響で倉庫の壁がゆがみ、建物が倒壊するおそれもあることから外からの放水しかできず、鎮火のめどは立っていないということです。
焼失面積は東京ドームとほぼ同じ広さ
火災が起きた物流倉庫は、周囲を農地に囲まれ住宅や工場が点在する地域にあります。消防によりますと倉庫は3階建てで、のべ床面積はおよそ7万2000平方メートルあり、これまでに全体のおよそ60%に当たる4万5000平方メートルが焼けたということです。
焼失面積は東京ドームとほぼ同じ広さに当たります。
焼失面積は東京ドームとほぼ同じ広さに当たります。
長期化の理由は?
アスクルの物流倉庫で発生した火災は、火が出てから19日で、丸3日がたちましたが、鎮火の見通しはたっていません。
なぜ消火活動が長引いているのか。消防によると、建物に窓がほとんどなく、放水が難しいことに加えて、19日未明に内部で爆発が起きて建物が倒壊するおそれがあるためだとしています。
消防が今回の火災を覚知したのは、今月16日の午前9時すぎ。「1階の段ボールから火が出た」という会社からの通報でした。消防がかけつけて消火活動を始めましたが、3階建ての建物の1階と2階の天井が早い段階で崩れ落ちたため、火は建物全体に燃え広がり、屋上に設置されたソーラーパネルにも引火して激しく燃え上がりました。
一方で消火活動は困難を極めています。建物の2階と3階には窓がほとんどなく、火が出ている場所に、直接放水することができなかったからです。
さらに建物の中の温度が500度に達するなどしたため、消防隊員が近づくこともできませんでした。
このため消防では17日重機を使って、2階と3階の壁に穴を開けて放水を始めました。この結果、18日の午後8時ごろには消防隊員が2階部分の火がほぼ消えたことを確認しました。
ところが19日の午前0時13分と15分の2回にわたって爆発が起きました。3階の南東側に保管されていた大量のスプレー缶に引火して爆発が起きたと見られています。
爆発のあと火の勢いは大きくなり、倒壊のおそれがあることから外からの放水を行っていますが、鎮火のめどはたっていません。
なぜ消火活動が長引いているのか。消防によると、建物に窓がほとんどなく、放水が難しいことに加えて、19日未明に内部で爆発が起きて建物が倒壊するおそれがあるためだとしています。
消防が今回の火災を覚知したのは、今月16日の午前9時すぎ。「1階の段ボールから火が出た」という会社からの通報でした。消防がかけつけて消火活動を始めましたが、3階建ての建物の1階と2階の天井が早い段階で崩れ落ちたため、火は建物全体に燃え広がり、屋上に設置されたソーラーパネルにも引火して激しく燃え上がりました。
一方で消火活動は困難を極めています。建物の2階と3階には窓がほとんどなく、火が出ている場所に、直接放水することができなかったからです。
さらに建物の中の温度が500度に達するなどしたため、消防隊員が近づくこともできませんでした。
このため消防では17日重機を使って、2階と3階の壁に穴を開けて放水を始めました。この結果、18日の午後8時ごろには消防隊員が2階部分の火がほぼ消えたことを確認しました。
ところが19日の午前0時13分と15分の2回にわたって爆発が起きました。3階の南東側に保管されていた大量のスプレー缶に引火して爆発が起きたと見られています。
爆発のあと火の勢いは大きくなり、倒壊のおそれがあることから外からの放水を行っていますが、鎮火のめどはたっていません。
配送への影響続く
アスクルには、全国に7か所の物流センターがあります。
このうち火災が起きた埼玉県三芳町にある物流センターは、オフィス向けと個人向けの双方、およそ7万種類の商品を扱うこの会社で最大の物流拠点です。
配送への影響ですが、主力のオフィス向けの通販サービスについては、全国のほかの物流センターから配送するようにしていますが、埼玉県、山梨県、長野県、群馬県、栃木県の5つの県では、商品の配達が通常より1日多くかかっているということです。
また個人向けに日用品などを販売するインターネット通販「LOHACO」については、一時東海から関東、北海道に至る広い範囲で商品の注文の受付や出荷を停止しました。現在は、この会社の横浜市にある物流センターが、代替する形で出荷を再開していますが、出荷を一時停止した地域では、通常よりも注文可能な商品の数が少なく、配達も1日から2日多くかかっているということです。
このうち火災が起きた埼玉県三芳町にある物流センターは、オフィス向けと個人向けの双方、およそ7万種類の商品を扱うこの会社で最大の物流拠点です。
配送への影響ですが、主力のオフィス向けの通販サービスについては、全国のほかの物流センターから配送するようにしていますが、埼玉県、山梨県、長野県、群馬県、栃木県の5つの県では、商品の配達が通常より1日多くかかっているということです。
また個人向けに日用品などを販売するインターネット通販「LOHACO」については、一時東海から関東、北海道に至る広い範囲で商品の注文の受付や出荷を停止しました。現在は、この会社の横浜市にある物流センターが、代替する形で出荷を再開していますが、出荷を一時停止した地域では、通常よりも注文可能な商品の数が少なく、配達も1日から2日多くかかっているということです。
ソース:NHK ニュース