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米国防長官イラク訪問 大統領発言の火消しに
2017-02-20 19:14:13

アメリカのマティス国防長官が初めてイラクを訪れ、過激派組織IS=イスラミックステートに対する軍事作戦の強化策を協議する一方、イラクの石油をめぐるトランプ大統領の発言に反発が出ていることを踏まえ、「われわれは石油を奪うためにイラクにいるのではない」と述べて、懸念の払拭(ふっしょく)に努めました。
アメリカのマティス国防長官は20日、就任後初めてイラクの首都バクダッドを訪れ、イラクの国防相や有志連合を率いるアメリカ軍部隊の指揮官らと、対ISの軍事作戦などについて協議しました。
トランプ大統領は先月28日、ISを壊滅させるための計画を作成して30日以内に提出するよう、マティス国防長官らに命じる大統領令に署名していて、マティス長官は今回の協議を受け、強化策の取りまとめを急ぐと見られます。
一方、マティス長官は訪問に先立って開いた記者会見で、イラクの石油について聞かれ、「われわれは誰かの石油を奪うためにイラクにいるわけではない」と述べました。
イラクの石油をめぐっては、トランプ大統領が選挙中から、イラク戦争に勝利したアメリカの手中に置くべきだったなどと主張し、就任後も「もう一度チャンスがあるかもしれない」などと発言しています。これに対しイラク政府は「石油は国民のものだ」などと反発していて、マティス長官としては、懸念の払拭のため、トランプ大統領の発言の火消しに努めた形です。
トランプ大統領は先月28日、ISを壊滅させるための計画を作成して30日以内に提出するよう、マティス国防長官らに命じる大統領令に署名していて、マティス長官は今回の協議を受け、強化策の取りまとめを急ぐと見られます。
一方、マティス長官は訪問に先立って開いた記者会見で、イラクの石油について聞かれ、「われわれは誰かの石油を奪うためにイラクにいるわけではない」と述べました。
イラクの石油をめぐっては、トランプ大統領が選挙中から、イラク戦争に勝利したアメリカの手中に置くべきだったなどと主張し、就任後も「もう一度チャンスがあるかもしれない」などと発言しています。これに対しイラク政府は「石油は国民のものだ」などと反発していて、マティス長官としては、懸念の払拭のため、トランプ大統領の発言の火消しに努めた形です。
ソース:NHK ニュース