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ジョンナム氏殺害 VXの入手経路解明に全力
2017-02-24 19:37:56

北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長の兄、キム・ジョンナム(金正男)氏が猛毒のVXで殺害された事件で、マレーシアの警察は、化学兵器に指定され、製造や保有を禁じられているVXを容疑者たちがどのように入手したのか、経路の解明に全力を挙げる方針です。
この事件で、マレーシアの警察は、24日、猛毒のVXがキム・ジョンナム氏の遺体から検出されたと発表し、警察のハリド長官は、殺害にはVXが使われたと断定したことを明らかにしました。
殺傷能力の高いVXは、国際的な条約で化学兵器に指定され、製造や保有が禁止されており、マレーシアの警察は、容疑者らが、一般には入手できないVXをどのように手に入れたのか、経路の解明に全力を挙げる方針です。
地元のメディアによりますと、これまでに警察は、この事件で身柄を拘束されている北朝鮮国籍のリ・ジョンチョル(46)容疑者の自宅からおよそ2キロの場所にあるクアラルンプール郊外の高層マンションの部屋を捜索し、数種類の化学薬品や、薬品を扱うための手袋などを押収したということです。
また、実行犯として拘束したベトナム人とインドネシア人の女2人が、ジョンナム氏の顔に素手で液体を塗りつけたにもかかわらず、重い症状が出なかった理由についても調べています。
殺傷能力の高いVXは、国際的な条約で化学兵器に指定され、製造や保有が禁止されており、マレーシアの警察は、容疑者らが、一般には入手できないVXをどのように手に入れたのか、経路の解明に全力を挙げる方針です。
地元のメディアによりますと、これまでに警察は、この事件で身柄を拘束されている北朝鮮国籍のリ・ジョンチョル(46)容疑者の自宅からおよそ2キロの場所にあるクアラルンプール郊外の高層マンションの部屋を捜索し、数種類の化学薬品や、薬品を扱うための手袋などを押収したということです。
また、実行犯として拘束したベトナム人とインドネシア人の女2人が、ジョンナム氏の顔に素手で液体を塗りつけたにもかかわらず、重い症状が出なかった理由についても調べています。
マレーシア 北朝鮮との関係見直し検討へ
キム・ジョンナム氏が殺害された事件で、マレーシア国営のベルナマ通信は24日、マレーシア政府として北朝鮮との外交関係を見直すべきかどうか検討するためザヒド副首相が外務省に対して、政府が取り得る選択肢と、それを実施した場合の影響をまとめるよう指示したと伝えました。政府は、この報告書をもとに北朝鮮との外交関係を見直すのかどうか、近く判断するとみられます。
今回の事件をめぐっては、北朝鮮のカン・チョル大使が「捜査はでっち上げだ」などと警察を非難したことを受けて、マレーシア政府は、北朝鮮に駐在する大使を一時帰国させるなど両国の対立が深まっています。
今回の事件をめぐっては、北朝鮮のカン・チョル大使が「捜査はでっち上げだ」などと警察を非難したことを受けて、マレーシア政府は、北朝鮮に駐在する大使を一時帰国させるなど両国の対立が深まっています。
脱北者団体がジョンナム氏接触
イギリスのロンドンを拠点に活動する脱北者の団体、いわゆる「国際脱北者連帯」は、NHKの取材に対して、去年までキム・ジョンナム氏に接触し、「今後、北朝鮮の亡命政府の設立を目指すのでリーダーになってほしい」と協力を求めていたことを明らかにしました。
この団体は、ヨーロッパで暮らす脱北者らが中心となって北朝鮮の人権問題などに取り組んでいて、団体の代表によりますと、各国の脱北者の団体とも連携しキム・ジョンナム氏に連絡をとっていたということです。ただ、キム・ジョンナム氏は、「関心がない」と話し、応じなかったとしています。
キム・ジョンナム氏が殺害された事件のあと、この団体は声明を出し、亡命政府のリーダーになってほしいともちかけたことが、今回の事件の引き金になった可能性があるという見方を示しています。
この団体は、ヨーロッパで暮らす脱北者らが中心となって北朝鮮の人権問題などに取り組んでいて、団体の代表によりますと、各国の脱北者の団体とも連携しキム・ジョンナム氏に連絡をとっていたということです。ただ、キム・ジョンナム氏は、「関心がない」と話し、応じなかったとしています。
キム・ジョンナム氏が殺害された事件のあと、この団体は声明を出し、亡命政府のリーダーになってほしいともちかけたことが、今回の事件の引き金になった可能性があるという見方を示しています。
ソース:NHK ニュース