おたふくかぜで難聴なんちょう 専門せんもん家か「ワクチンを定期ていき接種せっしゅに」

おたふくかぜにかかった子こどもが難聴なんちょうになるケースがあとを絶たたず、専門医せんもんいで作つくる学会がっかいが今月こんげつ、全国ぜんこく的てきな被害ひがいの実態じったい調査ちょうさを始はじめましたが、おたふくかぜのワクチンは任意にんい接種せっしゅのため、対象たいしょう者しゃの３さん割わりから４よん割わりほどしか受うけておらず、専門せんもん家かは「難聴なんちょうから子こどもを守まもるために定期ていき接種せっしゅ化かすべきだ」と指摘してきしています。

「流行りゅうこう性せい耳下腺じかせん炎えん」、いわゆるおたふくかぜは、１いち０ぜろ０ぜろ０ぜろ人にんに１いち人にんほどの割合わりあいで難聴なんちょうになるとする報告ほうこくがあり、日本にっぽん耳鼻じび咽喉いんこう科か学会がっかいが今月こんげつ、健康けんこう被害ひがいの実態じったい調査ちょうさを始はじめました。

その一方いっぽうで、被害ひがいを防ふせぐためのワクチンは、副ふく反応はんのうの「無菌むきん性せい髄ずい膜まく炎えん」が相次あいついで報告ほうこくされたため、平成へいせい５ご年ねんに定期ていき接種せっしゅから外はずされたままで、現在げんざいは対象たいしょう者しゃの３さん割わりから４よん割わり程度ていどしか接種せっしゅを受うけていません。

これについて、ワクチン問題もんだいに詳くわしい岡部おかべ信彦のぶひこ川崎かわさき市し健康けんこう安全あんぜん研究所けんきゅうじょ所長しょちょうは「難聴なんちょうになる子こどもが、思おもったよりも多おおいのではないかということがわかり始はじめてきた。ワクチンで防ふせぐことができる病気びょうきなので、副ふく反応はんのうの少すくない新あたらしいワクチンを開発かいはつし、定期ていき接種せっしゅにすべきだ」と指摘してきしています。そのうえで「今いまのワクチンで報告ほうこくされている無菌むきん性せい髄ずい膜まく炎えんも、通常つうじょう、回復かいふくする。医師いしから副ふく反応はんのうのリスクと難聴なんちょうになるリスクについて適切てきせつに説明せつめいを受うけ、ワクチン接種せっしゅすることを勧すすめる」と話はなしています。

ソース：NHK ニュース