マレーシア 北朝鮮きたちょうせんとの関係かんけい見直みなおし求もとめる声こえ強つよまるか

北朝鮮きたちょうせんのキム・ジョンウン（金きむ正ただし恩おん）朝鮮ちょうせん労働党ろうどうとう委員いいん長ちょうの兄あに、キム・ジョンナム（金きむ正男まさお）氏しが殺害さつがいされた事件じけんで、化学かがく兵器へいきにも指定していされている猛毒もうどくのＶＸが使つかわれたことは、現地げんちマレーシアで衝撃しょうげきをもって受け止うけとめられており、今後こんご、政府せいふに北朝鮮きたちょうせんとの関係かんけいの見直みなおしを求もとめる声こえが強つよまりそうです。

今回こんかいの事件じけんをめぐっては、北朝鮮きたちょうせんのカン・チョル大使たいしが「捜査そうさはでっち上でっちあげだ」などと警察けいさつを非難ひなんしたことを受うけて、マレーシア政府せいふが北朝鮮きたちょうせんに駐在ちゅうざいする大使たいしを一時いちじ帰国きこくさせるなど、両国りょうこくの対立たいりつが深ふかまっています。

加くわえて２に４よん日にちに、ジョンナム氏しの殺害さつがいに猛毒もうどくのＶＸが使つかわれたことが明あきらかになり、２に５ご日にちの現地げんちの新聞しんぶんは、ＶＸが化学かがく兵器へいきに指定していされていることなどを含ふくめ、いずれも大おおきく伝つたえていて、衝撃しょうげきをもって受け止うけとめられています。

マレーシア国営こくえいのベルナマ通信つうしんは２に４よん日にち、ザヒド副ふく首相しゅしょうが北朝鮮きたちょうせんとの外交がいこう関係かんけいを見直みなおすべきかどうか検討けんとうするため、外務省がいむしょうに対にたいし、政府せいふが取とり得える選択肢せんたくしと、その影響えいきょうをまとめるよう指示しじしたと伝つたえています。

化学かがく兵器へいきにも指定していされている猛毒もうどくの使用しようが明あきらかになったことで、今後こんご、北朝鮮きたちょうせんとの関係かんけいの見直みなおしを求もとめる声こえが強つよまりそうです。

米べい国防こくぼう総省そうしょう「北朝鮮きたちょうせんの化学かがく兵器へいきの計画けいかくは進行しんこう中ちゅうか」

キム・ジョンナム氏しの殺害さつがいに化学かがく兵器へいきにも指定していされている猛毒もうどくのＶＸが使つかわれたと断定だんていされたことに関連かんれんし、アメリカ国防こくぼう総省そうしょうのデービス報道ほうどう部長ぶちょうは２に４よん日にち、記者きしゃ団だんに対にたいし、事件じけんの捜査そうさには全まったく関与かんよしていないとしたうえで、「北朝鮮きたちょうせんはこれまで化学かがく兵器へいきを製造せいぞうし、維持いじしてきたと認識にんしきしている。化学かがく兵器へいきの計画けいかくは進行しんこう中ちゅうだと見みられている」と述のべ、北朝鮮きたちょうせんが化学かがく兵器へいきを保有ほゆうしている可能かのう性せいがあるという認識にんしきを示しめしました。そのうえで「化学かがく兵器へいきの脅威きょういは現実げんじつのものだ。化学かがく兵器へいきは砲弾ほうだんにも組み込くみこむことができる」と述のべ、強つよい警戒けいかい感かんを示しめしました。

ソース：NHK ニュース