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アジアいちろくか国かこく参加さんか RCEP交渉こうしょうきょうから

2017-02-26 20:18:02

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アジアいちろくか国かこく参加さんかするRCEP=東アジアひがしあじあ地域ちいき包括ほうかつてき経済けいざい連携れんけい交渉こうしょうななにちから神戸こうべはじまります。TPP=環太平洋かんたいへいようパートナーシップ協定きょうてい発効はっこう見通みとおせないなか、アメリカ参加さんかしていない経済けいざい連携れんけい枠組わくぐ交渉こうしょうがどこまで進展しんてんするのか注目ちゅうもくされます。
RCEPは日本にっぽん中国ちゅうごく韓国かんこく、それにASEANあせあん東南アジアとうなんあじあ諸国しょこく連合れんごうなどアジアのいちろくか国かこく参加さんかする経済けいざい連携れんけい枠組わくぐみで、アメリカは参加さんかしていません。

よんねんまえぜろいちさんねんから交渉こうしょうすすめていますが、各国かっこく主張しゅちょうにはへだたりがあり、交渉こうしょうおおきく進展しんてんしていない状況じょうきょうつづいています。この事務じむレベルの交渉こうしょう会合かいごうが、ななにちから来月らいげつさんにちまで神戸こうべおこなわれます。

会合かいごうでは、関税かんぜい撤廃てっぱいする品目ひんもく割合わりあいや、投資とうし、サービスの自由じゆう水準すいじゅん、それに知的ちてき財産ざいさんけんなどのルールなどについて、幅広はばひろ協議きょうぎすることにしています。

アメリカのトランプ大統領だいとうりょう就任しゅうにんし、TPP=環太平洋かんたいへいようパートナーシップ協定きょうてい発効はっこう見通みとおせない状況じょうきょうだけに、今回こんかいRCEP交渉こうしょうがどこまで進展しんてんするのかが例年れいねん以上いじょう注目ちゅうもくされます。

日本にっぽんとしては、日本にっぽん企業きぎょう海外かいがいでビジネスを展開てんかいするのに有利ゆうりになるよう貿易ぼうえき自由じゆうたかめた協定きょうてい内容ないようにしたいかんがえですが、インドなど国内こくない製造せいぞうぎょう保護ほごするためたか水準すいじゅん自由じゆうには慎重しんちょうくにもあり、主張しゅちょうみぞめられるかどうかが課題かだいとなりそうです。

域内いきないGDPじ-でぃ-ぴ-世界せかいさんわりめる

RCEP=東アジアひがしあじあ地域ちいき包括ほうかつてき経済けいざい連携れんけいは、日本にっぽん中国ちゅうごく韓国かんこく、それにASEANあせあん東南アジアとうなんあじあ諸国しょこく連合れんごう加盟かめいいちぜろか国かこくなど、アジア太平洋たいへいよう地域ちいきいちろくか国かこく参加さんかする経済けいざい連携れんけい協定きょうていです。実現じつげんすれば、域内いきないGDPじ-でぃ-ぴ-国内こくないそう生産せいさん世界せかいさんぜろ%、人口じんこうでは世界せかい半分はんぶんめる大型おおがた協定きょうていとなります。

交渉こうしょうよんねんまえぜろいちさんねんからはじまり、当初とうしょはおととしぜろいちねんちゅう合意ごうい目指めざしていましたが、物品ぶっぴん関税かんぜいたか自由じゆうりつ目指めざ日本にっぽんオーストラリアなどと、国内こくない産業さんぎょう保護ほごするため一定いってい水準すいじゅんにとどめようとする中国ちゅうごくやインドなどとので、おおきなへだたりがのこっているのが実情じつじょうです。

このため、一度いちど合意ごうい期限きげんぜろいちろくねんまでといちねん先送さきおくりしましたが、それでもまとまらず、去年きょねん9月くがつ首脳しゅのう会合かいごう期限きげんをいったん白紙はくしにし、「迅速じんそく妥結だけつ」を目指めざすとした共同きょうどう声明せいめい発表はっぴょうし、交渉こうしょうつづいています。

交渉こうしょう進展しんてん例年れいねん以上いじょう注目ちゅうもくあつまる

おおきな前進ぜんしんがなかったRCEPの交渉こうしょうですが、このところ重要じゅうようせいたかまっているというこえが、交渉こうしょう参加さんかこくから相次あいついでています。背景はいけいには、世界せかいてきひろがっている保護ほご主義しゅぎへの警戒けいかいかんがあります。

アメリカのトランプ大統領だいとうりょうがTPP=環太平洋かんたいへいようパートナーシップ協定きょうていからの離脱りだつ表明ひょうめいし、発効はっこう見通みとおしがたなくなったことにくわえ、アメリカとEUい-ゆ-=ヨーロッパ連合れんごうとの貿易ぼうえき協定きょうてい交渉こうしょうすすまず、期待きたいされてきた大型おおがた経済けいざい連携れんけい枠組わくぐみはことごとく暗礁あんしょう乗り上のりあげています。

さらにヨーロッパでは、イギリスEUい-ゆ-からの離脱りだつめたほか、オランダフランスなどのくにでも保護ほご主義しゅぎてき主張しゅちょうかかげる政党せいとう支持しじばしています。

RCEPには巨大きょだい市場しじょうをかかえる中国ちゅうごく経済けいざい成長せいちょうつづくほかのアジアの国々くにぐにくわわっている一方いっぽうで、アメリカやヨーロッパの国々くにぐに参加さんかしていません。こうした特徴とくちょうをもつRCEPの交渉こうしょうがどこまで進展しんてんするのかに、例年れいねん以上いじょう注目ちゅうもくあつまっています。

RCEPに対にたいする各国かっこく立場たちば

RCEPの交渉こうしょうにあたって、日本にっぽんは、日本にっぽん企業きぎょう有利ゆうりにビジネスを展開てんかいしやすくなるよう、物品ぶっぴん関税かんぜい撤廃てっぱいする交渉こうしょうだけでなく、知的ちてき財産ざいさんけん保護ほごなどルールの交渉こうしょう重視じゅうししていて、オーストラリアなどとも連携れんけいしながら「しつたかい」協定きょうていにすべきだと強調きょうちょうしています。

一方いっぽう中国ちゅうごくおおくの国有こくゆう企業きぎょうかかえており、中国ちゅうごく国内こくない活動かつどうする海外かいがい企業きぎょう競争きょうそう条件じょうけん公平こうへいにするというルールづくりには慎重しんちょう立場たちばです。

また、インドは、国内こくない製造せいぞうぎょう競争きょうそうりょくよわいため、関税かんぜい撤廃てっぱいする品目ひんもくすくなくしたいかんがえで、各国かっこく主張しゅちょうへだたりがあります。

早期そうき合意ごうい目指めざ機運きうんたかまっているなか今後こんご交渉こうしょうでは各国かっこくがどこまで歩み寄あゆみよりをせるかが焦点しょうてんとなります。
ソース:NHK ニュース