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鴻池元防災相 学園理事長との面会詳細
2017-03-02 07:43:28

大阪・豊中市の国有地が、学校法人に鑑定価格より低く売却されたことに関連して、鴻池元防災担当大臣は1日夜、会見し、学校法人「森友学園」の籠池理事長との関係や、3年前に面会した際に、紙に入った厚みのあるものを手渡されそうになったことを明らかにしました。鴻池氏によりますと、9年ほど前、知り合いを通じて講演を依頼されたことをきっかけに籠池理事長と知り合ったということです。
150人ほどの保護者の前で講演したという鴻池氏は、学園の子どもたちが教育勅語を全員で読むなど、態度がすばらしいと思い、思想的にもみずからと合うと感じたということです。
その後、理事長は神戸市にある鴻池氏の地元事務所に出入りし、相談を受けるようになったとしています。
鴻池氏は地元事務所から報告を受け、「うちは不動産屋と違うぞと、いい加減断れ」と指示したとしたということですが、理事長側から「どうしても会いたい」と頼まれ、3年前の4月中旬、国会議員会館の事務所で短時間、理事長夫婦と面会したということです。
この時の状況について、「財務省か大蔵省かわからないが、お願いの儀があるようなことをちらっと聞いた。同時に、紙に入ったものを差し出され、『これでお願いします』と言われた。一瞬で、カネだとわかった。だからそれを取って『無礼者』と言ったんだ。男の面を銭ではたく、政治家の面を銭ではたくような、そういうのは教育者と違う、『帰れ』と言った」と述べ、差し出されたものを突き返したと説明しました。
理事長側が差し出したものについて、鴻池氏は「確かめていないので、それがカネであったか、『こんにゃく』であったか、『てんぷら』か、『かまぼこ』か、『ういろう』か知らない。こいつならカネで動くかもしれないと思われたことに腹が立ったが、自分に徳がないんだと反省し、ずっと黙っていた」と独特の言い回しで、差し出されたものは金品だったという認識を示しました。そして、親指と人さし指で数センチほどの幅を示して一定の厚みがあったと証言しました。
この面会は、学校法人が小学校の建設用地として大阪・豊中市の国有地の取得要望書を提出した半年ほどあとで、近畿財務局と交渉していたとされる時期です。
鴻池氏は理事長側の面会の意図について詳しく聞いていないとしたうえで、「どこかに頼んでくれと、まけてくれか、貸してくれか、売ってくれか知らないけど、その話でしょう」と述べ、国有地に関する口利きの依頼だと受け止めたということです。
理事長側の要望に沿った財務省や国土交通省などへの働きかけや、ほかの議員を紹介することは一切していないと強調しました。
そして、「学校をつくらせてはいかん。教育者にしてはいかん、ああいう人は」と、厳しい口調で理事長の姿勢を批判しました。
ただ、理事長はこの面会のあとも、鴻池氏の地元事務所を訪問していたということです。また、面会した年と翌年、鴻池氏が代表を務める自民党の政党支部が、学校法人が運営する幼稚園の名義で10万円ずつ、合わせて20万円の寄付を受けていたということです。鴻池氏は全額を返還する意向を示しています。
一方、籠池理事長は1日夜、取材に応じ、鴻池氏に差し出したものについて、「金額ははっきりと覚えていないが、箱に入ったデパートの商品券だった」と説明しました。
また、「商品券はいろいろなところにあいさつに行く際に、ふだんから持っていっているもので、特別なことではない」と述べました。そのうえで「口利きは絶対にお願いしていないし、お金を持っていったこともない」と強調しました。
その後、理事長は神戸市にある鴻池氏の地元事務所に出入りし、相談を受けるようになったとしています。
鴻池氏は地元事務所から報告を受け、「うちは不動産屋と違うぞと、いい加減断れ」と指示したとしたということですが、理事長側から「どうしても会いたい」と頼まれ、3年前の4月中旬、国会議員会館の事務所で短時間、理事長夫婦と面会したということです。
この時の状況について、「財務省か大蔵省かわからないが、お願いの儀があるようなことをちらっと聞いた。同時に、紙に入ったものを差し出され、『これでお願いします』と言われた。一瞬で、カネだとわかった。だからそれを取って『無礼者』と言ったんだ。男の面を銭ではたく、政治家の面を銭ではたくような、そういうのは教育者と違う、『帰れ』と言った」と述べ、差し出されたものを突き返したと説明しました。
理事長側が差し出したものについて、鴻池氏は「確かめていないので、それがカネであったか、『こんにゃく』であったか、『てんぷら』か、『かまぼこ』か、『ういろう』か知らない。こいつならカネで動くかもしれないと思われたことに腹が立ったが、自分に徳がないんだと反省し、ずっと黙っていた」と独特の言い回しで、差し出されたものは金品だったという認識を示しました。そして、親指と人さし指で数センチほどの幅を示して一定の厚みがあったと証言しました。
この面会は、学校法人が小学校の建設用地として大阪・豊中市の国有地の取得要望書を提出した半年ほどあとで、近畿財務局と交渉していたとされる時期です。
鴻池氏は理事長側の面会の意図について詳しく聞いていないとしたうえで、「どこかに頼んでくれと、まけてくれか、貸してくれか、売ってくれか知らないけど、その話でしょう」と述べ、国有地に関する口利きの依頼だと受け止めたということです。
理事長側の要望に沿った財務省や国土交通省などへの働きかけや、ほかの議員を紹介することは一切していないと強調しました。
そして、「学校をつくらせてはいかん。教育者にしてはいかん、ああいう人は」と、厳しい口調で理事長の姿勢を批判しました。
ただ、理事長はこの面会のあとも、鴻池氏の地元事務所を訪問していたということです。また、面会した年と翌年、鴻池氏が代表を務める自民党の政党支部が、学校法人が運営する幼稚園の名義で10万円ずつ、合わせて20万円の寄付を受けていたということです。鴻池氏は全額を返還する意向を示しています。
一方、籠池理事長は1日夜、取材に応じ、鴻池氏に差し出したものについて、「金額ははっきりと覚えていないが、箱に入ったデパートの商品券だった」と説明しました。
また、「商品券はいろいろなところにあいさつに行く際に、ふだんから持っていっているもので、特別なことではない」と述べました。そのうえで「口利きは絶対にお願いしていないし、お金を持っていったこともない」と強調しました。
ソース:NHK ニュース