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JR各社がダイヤ改正 新幹線で時間短縮の列車も
2017-03-03 21:43:05

JRグループの7社は4日から新幹線と在来線のダイヤを改正しました。
このうち東海道新幹線は、東京と新大阪の間で最高速度を従来より15キロ速い285キロに引き上げた最新型の車両の本数を増やし、1日に「のぞみ」で28本、「ひかり」で23本で所要時間が3分短くなりました。
また、山陽新幹線は新大阪と博多の区間で、自動的に列車を停止させるATC=自動列車制御装置を最新型に変更しダイヤを見直したことで、所要時間が「のぞみ」と「みずほ」で平均1分、「こだま」で15分、短縮しました。
在来線では、広島県で廃止された区間を復活させるなどしたため、4日から2つの路線で3つの駅が開業し、福島県では来月1日から1つの駅が新たに開業します。
一方、厳しい経営状況が続くJR北海道では、合理化の一環として利用者が極端に少ない駅の廃止を進めていて、4日から道内の4つの路線で10の無人駅が廃止されました。
このうち東海道新幹線は、東京と新大阪の間で最高速度を従来より15キロ速い285キロに引き上げた最新型の車両の本数を増やし、1日に「のぞみ」で28本、「ひかり」で23本で所要時間が3分短くなりました。
また、山陽新幹線は新大阪と博多の区間で、自動的に列車を停止させるATC=自動列車制御装置を最新型に変更しダイヤを見直したことで、所要時間が「のぞみ」と「みずほ」で平均1分、「こだま」で15分、短縮しました。
在来線では、広島県で廃止された区間を復活させるなどしたため、4日から2つの路線で3つの駅が開業し、福島県では来月1日から1つの駅が新たに開業します。
一方、厳しい経営状況が続くJR北海道では、合理化の一環として利用者が極端に少ない駅の廃止を進めていて、4日から道内の4つの路線で10の無人駅が廃止されました。
最新型のATCで時間の短縮に
今回のダイヤ改正で山陽新幹線は新大阪と博多の区間で所要時間が「のぞみ」と「みずほ」で平均1分、「こだま」で15分、短縮しました。
所要時間の短縮が実現した要因の1つに挙げられるのは、ATC=自動列車制御装置と呼ばれるシステムです。
ATCは列車が駅などに近づくと速度を自動的に下げて停止させるもので、JR西日本は山陽新幹線で最新型への更新を終え、今回のダイヤ改正に合わせて先月から運用を始めました。
運転士は大阪市内にある施設でシミュレーション装置を使って、最新型のATCを想定した運転の訓練を行っています。
これまでのATCでは、ブレーキを段階的に作動させて減速していましたが、最新型では連続的に減速させることで、ブレーキの作動を遅らせてもスムーズに停止できるようになったため、駅によって数十秒程度の時間短縮につながったということです。
また、速度がスムーズに下がるため乗り心地も改善されたといいます。
訓練に取り組む運転士は駅に停車させる際のブレーキのタイミングなどを確認していました。
JR西日本大阪新幹線運転所の土橋幸太運転士は、「時間短縮だけでなく乗り心地の向上にもつながりお客様にも喜んでもらえると思う」と話していました。
所要時間の短縮が実現した要因の1つに挙げられるのは、ATC=自動列車制御装置と呼ばれるシステムです。
ATCは列車が駅などに近づくと速度を自動的に下げて停止させるもので、JR西日本は山陽新幹線で最新型への更新を終え、今回のダイヤ改正に合わせて先月から運用を始めました。
運転士は大阪市内にある施設でシミュレーション装置を使って、最新型のATCを想定した運転の訓練を行っています。
これまでのATCでは、ブレーキを段階的に作動させて減速していましたが、最新型では連続的に減速させることで、ブレーキの作動を遅らせてもスムーズに停止できるようになったため、駅によって数十秒程度の時間短縮につながったということです。
また、速度がスムーズに下がるため乗り心地も改善されたといいます。
訓練に取り組む運転士は駅に停車させる際のブレーキのタイミングなどを確認していました。
JR西日本大阪新幹線運転所の土橋幸太運転士は、「時間短縮だけでなく乗り心地の向上にもつながりお客様にも喜んでもらえると思う」と話していました。
「スジ屋」の技で時間短縮
所要時間の短縮につながったもう1つの要因が、いわゆる「スジ屋」と呼ばれるダイヤ作成の専門技術をもつ社員の存在です。
今回、山陽新幹線のダイヤ改正を担った4人の「スジ屋」のうちの1人、菊池健太さん(34)はダイヤ作り7年目です。
山陽新幹線は1日に255本運行され、ラッシュ時には時速300キロの列車がおよそ7分ごとに走るため、安全運行のためには緻密なダイヤが欠かせません。
菊池さんたちは、パソコンの専用ソフトと昔ながらに列車ごとに「スジ」と呼ばれる線を引いていく方法を組み合わせながら、15秒単位のダイヤを作成していきます。
停車駅も行き先も異なる列車ごとに、出発時刻や通過待ちの時間、乗り継ぎなど細かい調整を繰り返しながら、およそ1年半かけて今回のダイヤを作り上げました。
中でも38分の大幅な時間短縮が実現したのが、岡山発博多行きの「こだま747号」です。
この列車はこれまで、新倉敷駅で後続の「のぞみ」など3本の通過を待っていましたが、岡山駅の発車時刻を繰り下げたり新倉敷駅での発車を早めたりするなどダイヤを調整した結果、通過待ちを1本に減すことができ、およそ10分の時間短縮を実現しました。
さらに広島県の三原駅でも2本の列車の通過待ちをなくすなど細かいダイヤの見直しを積み重ねて、30分短縮できたということです。
これに最新型のATCの導入によって短縮できた8分と合わせて、38分の時間短縮が実現したということです。
JR西日本運輸部の菊池健太さんは「1日何百本という列車が時刻どおりに動くようダイヤを作ることに大きな責任を感じています。常に現場を考えながら紙の上で表現するのが自分の役割で、ダイヤ作りにこれだという答えはありません」と話していました。
今回、山陽新幹線のダイヤ改正を担った4人の「スジ屋」のうちの1人、菊池健太さん(34)はダイヤ作り7年目です。
山陽新幹線は1日に255本運行され、ラッシュ時には時速300キロの列車がおよそ7分ごとに走るため、安全運行のためには緻密なダイヤが欠かせません。
菊池さんたちは、パソコンの専用ソフトと昔ながらに列車ごとに「スジ」と呼ばれる線を引いていく方法を組み合わせながら、15秒単位のダイヤを作成していきます。
停車駅も行き先も異なる列車ごとに、出発時刻や通過待ちの時間、乗り継ぎなど細かい調整を繰り返しながら、およそ1年半かけて今回のダイヤを作り上げました。
中でも38分の大幅な時間短縮が実現したのが、岡山発博多行きの「こだま747号」です。
この列車はこれまで、新倉敷駅で後続の「のぞみ」など3本の通過を待っていましたが、岡山駅の発車時刻を繰り下げたり新倉敷駅での発車を早めたりするなどダイヤを調整した結果、通過待ちを1本に減すことができ、およそ10分の時間短縮を実現しました。
さらに広島県の三原駅でも2本の列車の通過待ちをなくすなど細かいダイヤの見直しを積み重ねて、30分短縮できたということです。
これに最新型のATCの導入によって短縮できた8分と合わせて、38分の時間短縮が実現したということです。
JR西日本運輸部の菊池健太さんは「1日何百本という列車が時刻どおりに動くようダイヤを作ることに大きな責任を感じています。常に現場を考えながら紙の上で表現するのが自分の役割で、ダイヤ作りにこれだという答えはありません」と話していました。
ソース:NHK ニュース