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過去8回と違う手順で地下水調査 結果への影響を検証へ
2017-03-04 20:37:49

豊洲市場の「地下水モニタリング調査」で、高濃度の有害物質が検出された9回目の調査が、過去8回とは違う手順で行われていた問題で、東京都は9回目の調査にかける時間が過去に比べて短縮されたことについて、「スケジュールを優先して作業を急いだ」と説明しています。このことが調査結果に影響したかどうか、検証される見通しです。
豊洲市場で合わせて9回行われた、「地下水モニタリング調査」は、検出された有害物質が7回目までは環境基準を下回りましたが、8回目はわずかに上回り、さらに9回目では環境基準の79倍となるベンゼンなどが検出されました。
4日に開かれた都議会の特別委員会では、9回目の調査を担当した業者の統括部長が参考人として呼ばれ、過去8回とは違う手順で調査したと証言しました。
モニタリング調査は、まず井戸にたまっていた地下水を取り除く「パージ」と呼ばれる作業を行ったあと、新たに井戸にたまった地下水を採って分析することになっていますが、統括部長は都の指示により、パージで取り除いた地下水そのものを分析に回していたほか、過去の調査ではパージした翌日に採った地下水を分析したのに対し、9回目の調査は、パージの当日に採った地下水を分析したとしています。
これに対し、都の市場担当局は、パージで取り除いた地下水を分析するよう伝えたのは、201か所の調査対象のうち1か所だと説明しています。
そして、パージした当日の地下水を分析するよう伝えたことについては、「調査のあとには、市場の地下空洞のたまり水を抜き取る処理などが控えていて、調査が遅れることがないようスケジュールを優先して作業を急いだ」と説明しています。
調査にかける時間が過去に比べ短縮されたことが、突出して高濃度の有害物質が検出された結果に影響したかどうか、都の「専門家会議」などで検証される見通しです。
4日に開かれた都議会の特別委員会では、9回目の調査を担当した業者の統括部長が参考人として呼ばれ、過去8回とは違う手順で調査したと証言しました。
モニタリング調査は、まず井戸にたまっていた地下水を取り除く「パージ」と呼ばれる作業を行ったあと、新たに井戸にたまった地下水を採って分析することになっていますが、統括部長は都の指示により、パージで取り除いた地下水そのものを分析に回していたほか、過去の調査ではパージした翌日に採った地下水を分析したのに対し、9回目の調査は、パージの当日に採った地下水を分析したとしています。
これに対し、都の市場担当局は、パージで取り除いた地下水を分析するよう伝えたのは、201か所の調査対象のうち1か所だと説明しています。
そして、パージした当日の地下水を分析するよう伝えたことについては、「調査のあとには、市場の地下空洞のたまり水を抜き取る処理などが控えていて、調査が遅れることがないようスケジュールを優先して作業を急いだ」と説明しています。
調査にかける時間が過去に比べ短縮されたことが、突出して高濃度の有害物質が検出された結果に影響したかどうか、都の「専門家会議」などで検証される見通しです。
ソース:NHK ニュース