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マレーシア 北朝鮮大使に退去要求 国交断絶の可能性も
2017-03-05 20:04:34

北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長の兄、キム・ジョンナム(金正男)氏が殺害された事件をめぐり、マレーシア政府は、マレーシア駐在の北朝鮮のカン・チョル大使に日本時間の6日午後7時までに国外に退去するよう求めています。今後の北朝鮮側の対応次第では、両国が国交断絶する可能性もあると指摘する声も出ています。
マレーシアの外務省は、マレーシアに駐在する北朝鮮のカン・チョル大使について、国際条約上の「好ましくない人物」にあたるとして、日本時間の6日午後7時までに国外に退去するよう求めています。これについて、北朝鮮はこれまでのところ反応を示しておらず、カン・チョル大使は、北朝鮮大使館の敷地内にとどまっているものとみられます。
今回の事件を受けて、マレーシア政府は北朝鮮駐在のマレーシア大使を帰国させたほか、北朝鮮の国民に対するビザなしでの渡航を6日からは認めないなど北朝鮮との外交関係の見直しを進めています。
2011年までマレーシア政府で首相秘書官を務めたオー・アイスン氏は、マレーシア政府が外国の大使に国外退去を求めたのは初めてだとしたうえで、「北朝鮮が根拠のない非難を続け、警察の捜査に非協力的な姿勢を続けた場合や、今回の事件が国家ぐるみの暗殺事件だと断定された場合には、北朝鮮との国交断絶という厳しい局面を迎えることになるだろう」と述べ、今後の北朝鮮側の対応次第では、両国が国交断絶する可能性もあると指摘しました。
今回の事件を受けて、マレーシア政府は北朝鮮駐在のマレーシア大使を帰国させたほか、北朝鮮の国民に対するビザなしでの渡航を6日からは認めないなど北朝鮮との外交関係の見直しを進めています。
2011年までマレーシア政府で首相秘書官を務めたオー・アイスン氏は、マレーシア政府が外国の大使に国外退去を求めたのは初めてだとしたうえで、「北朝鮮が根拠のない非難を続け、警察の捜査に非協力的な姿勢を続けた場合や、今回の事件が国家ぐるみの暗殺事件だと断定された場合には、北朝鮮との国交断絶という厳しい局面を迎えることになるだろう」と述べ、今後の北朝鮮側の対応次第では、両国が国交断絶する可能性もあると指摘しました。
マレーシア元首相秘書官「怒りのサイン」
マレーシア政府が国外退去を求めたことについて、2011年までマレーシア政府で首相秘書官を務めたオー・アイスン氏は「マレーシア政府はこれまで一度も外国の大使に対して国外退去を求めたことはなく、初めての事態だ。政府がいかに怒りを募らせているかを示すサインと見るべきだ」と話しています。
北大使館 職員がビリヤードする姿も
マレーシア政府が北朝鮮のカン・チョル大使に対して国外退去を要請したことを受けて、5日は100人近くの報道陣が大使館の前に集まりました。しかし、カン大使は姿を見せず大きな動きは見られませんでした。
一方で夜に入ると、ふだんは閉めきった状態の2階の部屋のカーテンが少し開かれ、午後9時半ごろからは複数の大使館関係者が1時間以上にわたってビリヤードをして、時折外の様子をうかがったり、談笑したりしている姿が確認できました。
一方で夜に入ると、ふだんは閉めきった状態の2階の部屋のカーテンが少し開かれ、午後9時半ごろからは複数の大使館関係者が1時間以上にわたってビリヤードをして、時折外の様子をうかがったり、談笑したりしている姿が確認できました。
ソース:NHK ニュース