マイクロプラスチック びわ湖びわこのワカサギから検出けんしゅつ

世界せかい各地かくちの海うみや湖みずうみで生態せいたい系けいへの影響えいきょうが懸念けねんされている小ちいさなプラスチックごみ「マイクロプラスチック」が、国内こくないの湖みずうみの魚さかなとしては初はじめて、滋賀しが県けんのびわ湖びわこに生息せいそくするワカサギの体内たいないから検出けんしゅつされました。調査ちょうさを行おこなった京都大きょうとだい学がくのグループは、「検出けんしゅつされたのはごくわずかで人ひとが食たべても問題もんだいはないが、今後こんご、生態せいたい系けいに影響えいきょうを与あたえないか調査ちょうさを続つづける必要ひつようがある」としています。

マイクロプラスチックは、大おおきさが５ごミリ以下いかのプラスチックごみで、分解ぶんかいされずに水中すいちゅうを漂ただよい続つづけ、表面ひょうめんに有害ゆうがい物質ぶっしつが付着ふちゃくしやすいことから、世界せかい各地かくちで海うみや湖みずうみの生態せいたい系けいへの影響えいきょうが懸念けねんされています。

京都大きょうとだい学がく大学院だいがくいんの田中たなか周平しゅうへい准じゅん教授きょうじゅのグループが、びわ湖びわこに生息せいそくするワカサギ３さん１いち匹ひきを調しらべたところ、このうち９きゅう匹ひきで体内たいないから平均へいきん１いち．１いち個このマイクロプラスチックが検出けんしゅつされたということです。

グループによりますと、国内こくないの湖みずうみの魚さかなから検出けんしゅつされたのは初はじめてです。グループでは、「検出けんしゅつされたマイクロプラスチックはごくわずかで、人ひとが食たべても問題もんだいはない」としています。

ただ、マイクロプラスチックをめぐっては、現時点げんじてんでは取り除とりのぞく対策たいさくがないことから、今後こんごも増ふえ続つづけるおそれがあるほか、生態せいたい系けいへの影響えいきょうについても世界せかいでもまだ十分じゅうぶんに研究けんきゅうが進すすんでいません。このため、グループでは今後こんご、地元じもとの自治体じちたいとともに、びわ湖びわこの生態せいたい系けいに影響えいきょうがないか、詳くわしく調しらべることにしています。

ソース：NHK ニュース