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医療用麻薬 帳簿に記載せず薬剤師が廃棄か 札幌
2017-03-08 22:52:03
札幌市の病院で、厳重な管理が義務づけられている医療用麻薬の在庫が3年ほど前から帳簿の数量と合わなくなっていることが、北海道厚生局麻薬取締部などへの取材でわかりました。麻薬取締部は担当していた薬剤師が麻薬を廃棄した可能性もあると見て詳しく調べています。
医療用麻薬の管理が問題になっているのは札幌市厚別区にある医療法人潤和会が運営する「札幌ひばりが丘病院」です。医療用麻薬は犯罪など目的外に使われるのを防ぐためカギのかかる場所に保管し、都道府県知事に申請して資格を得た医師や薬剤師などが品目ごとに在庫量を帳簿に記載するなど厳重な管理が法律で義務づけられています。
しかし、この病院では3年ほど前から、がんの痛みを和らげるフェンタニルやオキシコドンなど30数品目の麻薬の在庫が、帳簿に記載された数量とあわなくなっていることが麻薬取締部などへの取材でわかりました。
麻薬取締部は、北海道と合同でこれまで2度にわたって病院に立ち入り検査を行い、その結果、管理を担当していた複数の薬剤師が帳簿に記載しないまま麻薬を廃棄した可能性もあるということです。
麻薬取締部は当時の薬剤師などから事情を聴いて、麻薬の管理の状況について詳しく調べています。病院の事務長はNHKの取材に対し、「立ち入り検査を受けたのは事実で捜査には協力している。現段階では何も話せない」と話しています。
しかし、この病院では3年ほど前から、がんの痛みを和らげるフェンタニルやオキシコドンなど30数品目の麻薬の在庫が、帳簿に記載された数量とあわなくなっていることが麻薬取締部などへの取材でわかりました。
麻薬取締部は、北海道と合同でこれまで2度にわたって病院に立ち入り検査を行い、その結果、管理を担当していた複数の薬剤師が帳簿に記載しないまま麻薬を廃棄した可能性もあるということです。
麻薬取締部は当時の薬剤師などから事情を聴いて、麻薬の管理の状況について詳しく調べています。病院の事務長はNHKの取材に対し、「立ち入り検査を受けたのは事実で捜査には協力している。現段階では何も話せない」と話しています。
医療麻薬管理の課題
医療用麻薬はがんの痛みを和らげる効果があるとして医療現場で使われている一方で、ずさんな管理が行われるとほかの目的で使用されたり、犯罪につながったりするおそれがあります。
最近でも病院の医師や看護師などが自分で使う目的で不正に所持していた問題が各地で相次いでいます。このため医療現場では、麻薬はカギのかかる場所に保管し資格を得た医師や薬剤師などだけが品目ごとに数量を帳簿に記載するほか、廃棄する際も必ず別の職員の立ち会いの元で行うなど厳重に管理することが義務づけられています。
また、年に1度は取り扱ったすべての麻薬の在庫量を都道府県に書類で届け出る必要があります。しかし、自治体の担当者は「医療機関側が正直に申告しているのが前提なので、書類にうその記載をしていても見抜くのは難しい」と話しています。
最近でも病院の医師や看護師などが自分で使う目的で不正に所持していた問題が各地で相次いでいます。このため医療現場では、麻薬はカギのかかる場所に保管し資格を得た医師や薬剤師などだけが品目ごとに数量を帳簿に記載するほか、廃棄する際も必ず別の職員の立ち会いの元で行うなど厳重に管理することが義務づけられています。
また、年に1度は取り扱ったすべての麻薬の在庫量を都道府県に書類で届け出る必要があります。しかし、自治体の担当者は「医療機関側が正直に申告しているのが前提なので、書類にうその記載をしていても見抜くのは難しい」と話しています。
ソース:NHK ニュース