時間じかん外がい労働ろうどうの上限じょうげんめぐる労使ろうし合意ごういの原案げんあん明あきらかに

政府せいふが導入どうにゅうを目指めざす罰則ばっそくつきの時間じかん外がい労働ろうどうの上限じょうげんをめぐって、経団連けいだんれんと連合れんごうの労使ろうし合意ごういの原案げんあんが明あきらかになり、「月つき４よん５ご時間じかん、年間ねんかん３さん６ろく０ぜろ時間じかん」を原則げんそく的てき上限じょうげんとしつつ、繁忙はんぼう期きは「月つき１いち０ぜろ０ぜろ時間じかん」などとしています。ただ連合れんごうは、繁忙はんぼう期きの上限じょうげんについて「１いち０ぜろ０ぜろ時間じかん未満みまん」などとするよう求もとめており、最終さいしゅう的てきな調整ちょうせいが続つづけられています。

政府せいふが導入どうにゅうを目指めざしている、罰則ばっそくつきの時間じかん外がい労働ろうどう時間じかんの上限じょうげん規制きせいをめぐって、経団連けいだんれんの榊原さかきばら会長かいちょうと連合れんごうの神津こうづ会長かいちょうが会談かいだんするなど、合意ごういを目指めざして協議きょうぎが続つづけられていて、両者りょうしゃの労使ろうし合意ごういの原案げんあんが明あきらかになりました。

それによりますと、連合れんごうが導入どうにゅうを求もとめていた、退勤たいきんから次つぎの勤務きんむ開始かいしまでに一定いっていの休息きゅうそく時間じかんを設もうける勤務きんむ間かんインターバル制度せいどについて、普及ふきゅうに向むけて法律ほうりつなどにも明記めいきし、労使ろうし双方そうほうを含ふくむ検討けんとう会かいを立たち上あげるとしています。

また過労かろう死し対策たいさくについて、メンタルヘルス対策たいさくなどに関にかんする新あらたな政府せいふ目標もくひょうを検討けんとうするとともに、職場しょくばでのパワーハラスメント防止ぼうしに向むけた対策たいさくを労使ろうしを交まじえた場ばで検討けんとうするとしています。

そして、最大さいだいの焦点しょうてんの罰則ばっそくつきの時間じかん外がい労働ろうどうの上限じょうげんについて、「月つき４よん５ご時間じかん、年間ねんかん３さん６ろく０ぜろ時間じかんを原則げんそく的てき上限じょうげんとし、近ちかづける努力どりょくが重要じゅうようだ」としたうえで、繁忙はんぼう期きなど特別とくべつな場合ばあいには「年間ねんかん７なな２に０ぜろ時間じかん」を前提ぜんていとしつつ、「２にか月かげつから６ろくか月かげつの平均へいきん８はち０ぜろ時間じかん」かつ「月つき１いち０ぜろ０ぜろ時間じかん」とし、月つき４よん５ご時間じかんを超こえる時間じかん外がい労働ろうどうは６ろくか月かげつまでとすることを、労働ろうどう基準きじゅん法ほうに明記めいきするとしています。

また、いわゆる３さん６ろく協定きょうていなどを結むすぶ際さいに、健康けんこう確保かくほ措置そちや時間じかん外がい労働ろうどうの削減さくげんに向むけた労使ろうしの自主じしゅ的てきな努力どりょく規定きていを設もうけることを義務ぎむづけるとしています。

さらに、上限じょうげん規制きせいの在り方ありかたなどについて、法ほう改正かいせいから５ご年ねん後ごに再さい検討けんとうすることを、労働ろうどう基準きじゅん法ほうの付則ふそくに明記めいきするとしています。

ただ連合れんごうは、繁忙はんぼう期きの上限じょうげんについて、いわゆる「過労かろう死しライン」を下回したまわることを明確めいかくにしたいとして、「１いち０ぜろ０ぜろ時間じかん未満みまん」などとするよう求もとめているのに対にたいし、経団連けいだんれんは難色なんしょくを示しめしていることから、最終さいしゅう的てきな調整ちょうせいが続つづけられています。

ソース：NHK ニュース