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政府 務台政務官の辞任決定 後任に長坂衆院議員
2017-03-10 01:56:16

政府は閣議で、台風の被災地で去年、政府職員に背負われて水たまりを渡るなどしたことに関連し、「長靴業界はだいぶもうかったのではないか」と発言した内閣府の務台政務官の辞任と、後任に自民党の長坂康正衆議院議員を起用する人事を決定しました。
内閣府の務台政務官は、去年、台風の被災地の視察に長靴を持たずに訪れ、政府職員に背負われて水たまりを渡るなどしたことに関連し8日、「長靴業界はだいぶもうかったのではないか」などと発言しました。
これに対し、菅官房長官などが厳重注意したほか、与党内からも批判が出たことなどから、務台政務官は9日夜、発言の責任をとりたいとして辞表を提出していました。
これを受けて、政府は10日の閣議で、務台政務官の辞任と、後任に自民党の長坂康正衆議院議員を起用する人事を決定し、安倍総理大臣は長坂氏を総理大臣官邸に呼び辞令を交付しました。
長坂氏は、辞令の交付を受けたあと記者団に対し、「あすが東日本大震災が発生した3月11日ということで極めて緊張感を持っている。震災から6年という節目の中でしっかり現地の意見や実情を伺いながら政府の一員として対応していきたい」と述べました。
これに対し、菅官房長官などが厳重注意したほか、与党内からも批判が出たことなどから、務台政務官は9日夜、発言の責任をとりたいとして辞表を提出していました。
これを受けて、政府は10日の閣議で、務台政務官の辞任と、後任に自民党の長坂康正衆議院議員を起用する人事を決定し、安倍総理大臣は長坂氏を総理大臣官邸に呼び辞令を交付しました。
長坂氏は、辞令の交付を受けたあと記者団に対し、「あすが東日本大震災が発生した3月11日ということで極めて緊張感を持っている。震災から6年という節目の中でしっかり現地の意見や実情を伺いながら政府の一員として対応していきたい」と述べました。
岸田外相「気持ちを引き締めて」
岸田外務大臣は、閣議のあと記者団に対し、「みずから辞任を申し出て、受け入れられたと承知している。発言の内容などについては、詳細を承知していないので申し上げることは控えるが、政府関係者は、引き続き気持ちを引き締めて、今行われている予算審議などに臨んでいかなければならない」と述べました。
公明 山口代表「襟を正して出直しを」
公明党の山口代表は、党の参議院議員総会で、「務台氏の行動や発言は軽率だと言わざるを得ず、与党が緊張感を持って当たろうと言っているやさきに、こうした発言が出てくること自体考えられない。会合で安易に笑いをとろうという感覚で、茶化して話す癖は改めなけなければならない。政府は、きちんと襟を正して出直し、国民の負託や信頼に応えていかなければならない」と述べました。
民進 蓮舫代表「任命責任が問われる」
共産 笠井政策委員長「任命責任厳しく問われる」
共産党の笠井政策委員長は、記者会見で、「たび重なる、務台氏の行動と発言には、反省のかけらもない。辞任は当然だが、それにとどまらず、安倍総理大臣の任命責任が厳しく問われる」と述べました。
ソース:NHK ニュース