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ディー・エヌ・エー まとめ記事「複製権侵害の可能性」
2017-03-13 07:11:28

大手IT企業のディー・エヌ・エーが運営する「まとめ記事サイト」で、根拠が不明確な記事を載せていた問題で、第三者委員会の調査結果が13日、公表されました。この中では最大74万件余りの画像について、著作権法で定められた複製権を侵害する可能性があるなどと指摘し、再発防止の徹底を強く求めています。
この問題は、ディー・エヌ・エーが、医療や健康の情報をまとめた「WELQ(ウェルク)」などで根拠が不明確な記事を載せていたなどとして、合わせて10のまとめ記事サイトの運営を去年12月、停止したものです。
これを受けて設置された第三者委員会の調査結果が13日、公表されました。
この中では、会社がまとめ記事サイト事業を、主力のゲーム事業に次ぐ柱となる新規事業と位置づけたうえで、1日の利用者数を高い水準で目標化し、記事の質よりも量産が重視されていたと指摘しました。
そのうえで、10のサイトの記事に掲載されていた472万件余りの画像を調べたところ、74万件余りについて、そのすべてではないと思われるものの、著作権法で定められた複製権を侵害する可能性があること。
また、「WELQ」の記事19本を調べたところ、医療法などに違反する可能性のある内容が含まれると認められる記事が合わせて10本あったとしました。
そして、記事の内容のチェック体制が極めてぜい弱であり、取締役会や監査役会でこうしたリスクについて議論された形跡もないと厳しく指摘し、再発防止を強く求めています。
第三者委員会の調査結果を踏まえ、ディー・エヌ・エーは創業者である南場智子会長を6年ぶりに代表権のある取締役に復帰させ、管理体制の強化を図るとともに、守安功社長の報酬の減額幅を30%から50%に拡大すると発表しました。
これを受けて設置された第三者委員会の調査結果が13日、公表されました。
この中では、会社がまとめ記事サイト事業を、主力のゲーム事業に次ぐ柱となる新規事業と位置づけたうえで、1日の利用者数を高い水準で目標化し、記事の質よりも量産が重視されていたと指摘しました。
そのうえで、10のサイトの記事に掲載されていた472万件余りの画像を調べたところ、74万件余りについて、そのすべてではないと思われるものの、著作権法で定められた複製権を侵害する可能性があること。
また、「WELQ」の記事19本を調べたところ、医療法などに違反する可能性のある内容が含まれると認められる記事が合わせて10本あったとしました。
そして、記事の内容のチェック体制が極めてぜい弱であり、取締役会や監査役会でこうしたリスクについて議論された形跡もないと厳しく指摘し、再発防止を強く求めています。
第三者委員会の調査結果を踏まえ、ディー・エヌ・エーは創業者である南場智子会長を6年ぶりに代表権のある取締役に復帰させ、管理体制の強化を図るとともに、守安功社長の報酬の減額幅を30%から50%に拡大すると発表しました。
ネット上の情報「コピペ」で複製権侵害
「複製権」とは、著作権法で定められた権利です。
作品をコピーしたり、録画・録音したりするなどして複製する権利で、その権利は著作者が有します。
著作権法は、個人で楽しむ「私的使用」など、権利の侵害にあたらない行為を定めていますが、そうした使い方以外で著作者の承諾を得ずに作品を無断で複製した場合、複製権を侵害することになります。
13日公表された第三者委員会の報告書によりますと、複製権を侵害した可能性のある画像は10のサイトで最大74万7643件に上るとされましたが、このうち51万件は女性向けのファッション情報をまとめたサイト「MERY(メリー)」に集中していたということです。
また、37万6671件の記事についてサンプル調査したところ、推計値として最大で5.6%にあたるおよそ2万件の記事が、複製権などを侵害した可能性があるとしました。
複製権の侵害は、ネット上の情報を無断でコピーして、ペースト=貼り付ける、いわゆる「コピペ」と呼ばれる手法で行われていて、記事の作成マニュアルには「コピペ」を推奨しているとも捉えられかねない文言もあったとしています。
作品をコピーしたり、録画・録音したりするなどして複製する権利で、その権利は著作者が有します。
著作権法は、個人で楽しむ「私的使用」など、権利の侵害にあたらない行為を定めていますが、そうした使い方以外で著作者の承諾を得ずに作品を無断で複製した場合、複製権を侵害することになります。
13日公表された第三者委員会の報告書によりますと、複製権を侵害した可能性のある画像は10のサイトで最大74万7643件に上るとされましたが、このうち51万件は女性向けのファッション情報をまとめたサイト「MERY(メリー)」に集中していたということです。
また、37万6671件の記事についてサンプル調査したところ、推計値として最大で5.6%にあたるおよそ2万件の記事が、複製権などを侵害した可能性があるとしました。
複製権の侵害は、ネット上の情報を無断でコピーして、ペースト=貼り付ける、いわゆる「コピペ」と呼ばれる手法で行われていて、記事の作成マニュアルには「コピペ」を推奨しているとも捉えられかねない文言もあったとしています。
ソース:NHK ニュース