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令状なしのGPS捜査は違法 最高裁が初判断
2017-03-15 06:06:24

警察が裁判所の令状を取らずに容疑者の車などにGPS端末を取り付けて居場所を把握する捜査について、最高裁判所大法廷は、「強制捜査にあたる」と指摘し、令状がなければ違法だという初めての判断を示しました。さらに、新たな法律の整備も求めたため、今後の捜査に大きな影響が出る見通しです。
大阪の45歳の被告が窃盗などの罪に問われた事件では、警察が被告や仲間の車にGPS端末を取り付けて居場所を把握していましたが、裁判所の令状を取らずに実行していたため、違法かどうかが争われました。
弁護側が「プライバシーが大きく侵害されるので、強制捜査にあたり、令状なしで行ったのは違法だ」と主張したのに対し、検察は「尾行などを補助する手段で、令状を取る必要がない任意捜査にあたる」と反論していました。
15日の判決で最高裁判所大法廷の寺田逸郎裁判長は、GPS端末を使う捜査について「強制捜査にあたる」と指摘し、令状がなければ違法だという初めての判断を示しました。さらに、GPS端末を使う捜査を今後も続ける場合は、新たな法律を整備するよう求めました。
GPS端末を使った捜査をめぐっては、各地の裁判所で違法性が争われ、結論が分かれていましたが、初めて統一的な判断が示されました。今後、法律が整備されないかぎり、GPS端末を使うことは極めて難しくなり、捜査に大きな影響が出る見通しです。
弁護側が「プライバシーが大きく侵害されるので、強制捜査にあたり、令状なしで行ったのは違法だ」と主張したのに対し、検察は「尾行などを補助する手段で、令状を取る必要がない任意捜査にあたる」と反論していました。
15日の判決で最高裁判所大法廷の寺田逸郎裁判長は、GPS端末を使う捜査について「強制捜査にあたる」と指摘し、令状がなければ違法だという初めての判断を示しました。さらに、GPS端末を使う捜査を今後も続ける場合は、新たな法律を整備するよう求めました。
GPS端末を使った捜査をめぐっては、各地の裁判所で違法性が争われ、結論が分かれていましたが、初めて統一的な判断が示されました。今後、法律が整備されないかぎり、GPS端末を使うことは極めて難しくなり、捜査に大きな影響が出る見通しです。
ソース:NHK ニュース