Show Furigana
政府の情報収集衛星 きょう打ち上げへ
2017-03-16 19:04:10

政府の新たな情報収集衛星を載せたH2Aロケット33号機は、16日夜、種子島宇宙センターの発射場に姿を現し、燃料の注入など最終的な準備作業が進められています。
情報収集衛星は、地球の上空、高度数百キロを飛行しながら、地上や海上のさまざまな場所を撮影し、安全保障に関する情報を集める事実上の偵察衛星です。政府は、北朝鮮のミサイル発射施設の動向の把握や、日本周辺の海域の監視、災害時の被害の把握などに使用しています。
情報収集衛星には、日中の時間帯に地上の様子を撮影する「光学衛星」と、夜間や悪天候の際に、電波を使って地上の様子を撮影する「レーダー衛星」の2種類があります。現在、予備機を含めてそれぞれ3機ずつ、合わせて6機が運用され、地球上のあらゆる地点を1日に1回以上、撮影できるようになっています。
今回、打ち上げられるのは「レーダー衛星」で、予定どおりに打ち上げられれば、運用中の情報収集衛星は、合わせて7機となります。
打ち上げ予定時刻は17日午前10時20分で、打ち上げを行う三菱重工業によりますと、今のところ、発射場周辺の天候に支障はない見通しだということです。
情報収集衛星は、地球の上空、高度数百キロを飛行しながら、地上や海上のさまざまな場所を撮影し、安全保障に関する情報を集める事実上の偵察衛星です。政府は、北朝鮮のミサイル発射施設の動向の把握や、日本周辺の海域の監視、災害時の被害の把握などに使用しています。
情報収集衛星には、日中の時間帯に地上の様子を撮影する「光学衛星」と、夜間や悪天候の際に、電波を使って地上の様子を撮影する「レーダー衛星」の2種類があります。現在、予備機を含めてそれぞれ3機ずつ、合わせて6機が運用され、地球上のあらゆる地点を1日に1回以上、撮影できるようになっています。
今回、打ち上げられるのは「レーダー衛星」で、予定どおりに打ち上げられれば、運用中の情報収集衛星は、合わせて7機となります。
打ち上げ予定時刻は17日午前10時20分で、打ち上げを行う三菱重工業によりますと、今のところ、発射場周辺の天候に支障はない見通しだということです。
国費1兆2000億円を投入
情報収集衛星は、平成10年の北朝鮮によるミサイル発射をきっかけに、政府が、安全保障に関する情報を独自に集めようと導入した、事実上の偵察衛星です。
「光学衛星」と「レーダー衛星」をそれぞれ2機ずつ、合わせて4機で運用すれば、地球上のあらゆる地点を1日に1回以上、撮影できることになり、こうした「4機体制」は、4年前の平成25年に整いました。現在、「光学衛星」、「レーダー衛星」ともに、予備機を含めてそれぞれ3機ずつ、合わせて6機が運用されています。
これまでに、情報収集衛星の開発と打ち上げ、運用に投じられた国費は1兆2000億円余りに上り、政府の新年度予算案にも衛星の運用費や新たな衛星の開発費として620億円が計上されています。政府は今後、情報収集衛星の数をさらに増やし、地球上のあらゆる地点を1日に複数回、撮影できるようにする方針を掲げています。
「光学衛星」と「レーダー衛星」をそれぞれ2機ずつ、合わせて4機で運用すれば、地球上のあらゆる地点を1日に1回以上、撮影できることになり、こうした「4機体制」は、4年前の平成25年に整いました。現在、「光学衛星」、「レーダー衛星」ともに、予備機を含めてそれぞれ3機ずつ、合わせて6機が運用されています。
これまでに、情報収集衛星の開発と打ち上げ、運用に投じられた国費は1兆2000億円余りに上り、政府の新年度予算案にも衛星の運用費や新たな衛星の開発費として620億円が計上されています。政府は今後、情報収集衛星の数をさらに増やし、地球上のあらゆる地点を1日に複数回、撮影できるようにする方針を掲げています。
撮影画像は「特定秘密」に
情報収集衛星で得られた画像は、内閣官房の「内閣情報調査室」で分析し、分析した結果は、総理大臣官邸や防衛省、外務省など関係省庁に伝えられています。
情報収集衛星は、平成15年に導入された当初は、地上の1メートルの物体を見分けられる能力があるとされていました。しかし、現在は、地上のどのくらいの大きさのものを見分けられるかという情報収集衛星の能力や、情報収集衛星で撮影された画像そのもの、そして、画像の分析結果については、いずれも3年前に施行された特定秘密保護法に基づいて、「特定秘密」に指定されています。
一方で、内閣情報調査室は、おととし9月の、「関東・東北豪雨」の際に、災害に関する画像は公開する新たな方針を決め、初めて、情報収集衛星の画像を公開しました。公開されたのは、堤防が決壊して大規模な浸水被害が起きた茨城県常総市を「光学衛星」が撮影した2枚の画像で、衛星の能力が分からないよう画質を落とした状態で公開されました。
これまでに公開された情報収集衛星の画像は、この2枚だけとなっています。
情報収集衛星は、平成15年に導入された当初は、地上の1メートルの物体を見分けられる能力があるとされていました。しかし、現在は、地上のどのくらいの大きさのものを見分けられるかという情報収集衛星の能力や、情報収集衛星で撮影された画像そのもの、そして、画像の分析結果については、いずれも3年前に施行された特定秘密保護法に基づいて、「特定秘密」に指定されています。
一方で、内閣情報調査室は、おととし9月の、「関東・東北豪雨」の際に、災害に関する画像は公開する新たな方針を決め、初めて、情報収集衛星の画像を公開しました。公開されたのは、堤防が決壊して大規模な浸水被害が起きた茨城県常総市を「光学衛星」が撮影した2枚の画像で、衛星の能力が分からないよう画質を落とした状態で公開されました。
これまでに公開された情報収集衛星の画像は、この2枚だけとなっています。
ソース:NHK ニュース