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北朝鮮きたちょうせん 短距離たんきょり弾道だんどうミサイルはつ発射はっしゃ

2019-07-30 23:41:37

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韓国かんこくぐん合同ごうどう参謀さんぼう本部ほんぶは、北朝鮮きたちょうせんが31にちあさはやく、東部とうぶから短距離たんきょり弾道だんどうミサイルはつ発射はっしゃし、いずれおよそ250キロ飛行ひこうしたと発表はっぴょうしました。韓国かんこくぐんは、アメリカぐんとともにくわしい情報じょうほう収集しゅうしゅう分析ぶんせきすすめています。
韓国かんこくぐん合同ごうどう参謀さんぼう本部ほんぶ発表はっぴょうによりますと、北朝鮮きたちょうせんが、31にち午前ごぜんろくふんと、午前ごぜん27ふん東部とうぶのウォンサン(元山もとやま付近ふきんから短距離たんきょり弾道だんどうミサイルはつ発射はっしゃし、いずれ飛行ひこう距離きょりおよそ250キロ高度こうどはおよそ30キロと推定すいていされるということです。

またアメリカABCえいび-し-テレビCNNし-えぬえぬテレビは、アメリカ政府せいふ高官こうかんはなしとして、北朝鮮きたちょうせん発射はっしゃしたのは短距離たんきょり弾道だんどうミサイルはつだとつたえています。

北朝鮮きたちょうせんは、今月こんげつ25にちにも東部とうぶのウォンサン付近ふきんから日本海にほんかいけて短距離たんきょり弾道だんどうミサイルはつ発射はっしゃし、このときには、およそ600キロ飛行ひこうしました。

これについて北朝鮮きたちょうせんは、軍事ぐんじ演習えんしゅう強行きょうこうしようとしている韓国かんこくきびしく警告けいこくするため、新型しんがた戦術せんじゅつ誘導ゆうどう兵器へいき発射はっしゃおこなったと発表はっぴょうしており、相次あいついで発射はっしゃ踏み切ふみきることで来月らいげつにちはじまる予定よていべいかん合同ごうどう軍事ぐんじ演習えんしゅうけん制けんせいするねらいがあるとみられます。

またアメリカ北朝鮮きたちょうせん先月せんげつ、パンムンジョム(板門店はんもんてん)でおこなわれたさんかい首脳しゅのう会談かいだんで、さん週間しゅうかん以内いない非核ひかくけた協議きょうぎ再開さいかいすることで合意ごういしたものの、いちか月かげつたった今たったいまも、協議きょうぎ再開さいかいのめどはっていません。

来月らいげつにちからは、タイの首都しゅとバンコクでアメリカ参加さんかしてARF=ASEANあせあん地域ちいきフォーラムがひらかれることになっており、これわせて、べいちょう協議きょうぎ実現じつげんするのかが焦点しょうてんとなっています。

北朝鮮きたちょうせんとしてはこうした日程にっていもにらんでアメリカさぶりをかける思惑おもわくがあった可能かのうせいがあります。

防衛ぼうえいしょう日本にっぽんへの直接ちょくせつ影響えいきょう確認かくにんされておらず」

防衛ぼうえいしょうによりますと、北朝鮮きたちょうせんによるしょうたい発射はっしゃについて、日本にっぽん領域りょういき排他はいたてき経済けいざい水域すいいきへの弾道だんどうミサイルの飛来ひらい確認かくにんされておらず、日本にっぽんへの直接ちょくせつ影響えいきょう確認かくにんされていないということです。

防衛ぼうえいしょうは、午前ごぜんななから、省内しょうない幹部かんぶによる会議かいぎひらき、ミサイルの軌道きどう種類しゅるいしょう距離きょりなどについて分析ぶんせきいそいでいます。

防衛ぼうえいしょう幹部かんぶ複数ふくすうしょうたい ひがしけて発射はっしゃ連絡れんらく

防衛ぼうえいしょう幹部かんぶによりますと、31にちあさごろに、北朝鮮きたちょうせんから複数ふくすうしょうたいが、北朝鮮きたちょうせん東側ひがしがわけて発射はっしゃされたと連絡れんらくがあったということです。この幹部かんぶによりますと、これまでのところ、日本にっぽんへの直接ちょくせつ影響えいきょういということです。

防衛ぼうえいしょう「EEZ飛来ひらいなし」

防衛ぼうえいしょうは、北朝鮮きたちょうせん発射はっしゃしたしょうたいについて、日本にっぽん領域りょういきやEEZ=排他はいたてき経済けいざい水域すいいきへの弾道だんどう飛来ひらい確認かくにんされておらず、現時点げんじてんにおいて、わが国わがくに安全あんぜん保障ほしょうただちに影響えいきょうあたえるような事態じたい確認かくにんされていないとしています。

外務省がいむしょう幹部かんぶASEANあせあん地域ちいきフォーラムでの批判ひはんけん制けんせいか」

外務省がいむしょう幹部かんぶは、北朝鮮きたちょうせんしょうたい発射はっしゃしたねらいについて「ちか、タイのバンコクで、アメリカ参加さんかしてARF=ASEANあせあん地域ちいきフォーラムがひらかれ、このなか各国かっこくから、北朝鮮きたちょうせんへの批判ひはんあつまることが予想よそうされることから、それけん制けんせいする意図いとがあったのではないか」とべました。

外務省がいむしょうとしては、ARFにわせて調整ちょうせいすすめられている河野こうの外務がいむ大臣だいじんアメリカのポンペイオ国務こくむ長官ちょうかんそれに韓国かんこくのカン・ギョンファ(かんきょうかず外相がいしょうとの会談かいだんなどを通をつうじて、しょうたい種類しゅるい意図いとなどの分析ぶんせきについて意見いけん交換こうかんおこな方針ほうしんです。

べつ外務省がいむしょう幹部かんぶは、しょうたいについて分析ぶんせき結果けっか短距離たんきょり弾道だんどうミサイルだと判断はんだんできた場合ばあいは、国連こくれん決議けつぎ違反いはんだとして、あらためて北朝鮮きたちょうせんに対にたいして抗議こうぎする認識にんしきしめしました。

安倍あべ首相しゅしょう安全あんぜん保障ほしょう影響えいきょうはない」

安倍あべ総理そうり大臣だいじん午前ごぜん10まえ総理そうり大臣だいじん官邸かんていはいさい記者きしゃだんに対にたいし「わが国わがくに安全あんぜん保障ほしょう影響えいきょうあたえるような事態じたいでないことは確認かくにんされている。引き続ひきつづき、アメリカなど緊密きんみつ連携れんけいしていく」とべました。

北朝鮮きたちょうせん最近さいきんのミサイル発射はっしゃ

北朝鮮きたちょうせんはことし5月ごがつ以降いこう、ミサイルの発射はっしゃ繰り返くりかえしています。

韓国かんこく国防省こくぼうしょうによりますと、いずれおよそ600キロ飛行ひこうし、ロシアの短距離たんきょり弾道だんどうミサイル「イスカンデル」に特徴とくちょうある新型しんがた短距離たんきょり弾道だんどうミサイルで、実験じっけん段階だんかいにあると分析ぶんせきしているということです。

また、ことし5月ごがつきゅうにち北西ほくせいピョンアン(平安へいあん北道ほくどうから、短距離たんきょり弾道だんどうミサイルはつ発射はっしゃし、5月ごがつよんにちには東部とうぶのウォンサン付近ふきんから日本海にほんかいけて、10はつから20はつあましょうたい発射はっしゃしています。

それよりまえのミサイル発射はっしゃは、去年きょねん6月ろくがつべいちょう首脳しゅのう会談かいだんよりまえの、おととし11つきにさかのぼり、西部せいぶのピョンアン(平安へいあん南道みなみどうピョンソン(平城ひらじろ付近ふきんから日本海にほんかい新型しんがたのICBM=大陸たいりくかん弾道だんどうミサイルきゅうの「火星かせい15がたいちはつ発射はっしゃしています。

また9月くがつには、ピョンヤン郊外こうがいのスナン(順安じゅんあん付近ふきんから、新型しんがた中距離ちゅうきょり弾道だんどうミサイル「火星かせい12がたいちはつ発射はっしゃし、北海道ほっかいどう襟裳岬えりもみさき付近ふきん上空じょうくう通過つうかして太平洋たいへいようじょう落下らっかさせるなどこのとしだけで、10かい以上いじょうにわたってミサイルを発射はっしゃしました。
ソース:NHK ニュース