ツタンカーメン黄金おうごんのひつぎ 発見はっけんから１いち世紀せいき 初はじめて墓はかから搬出はんしゅつ

古代こだいエジプトの王おう、ツタンカーメンの最もっとも大おおきな黄金おうごんのひつぎが、発見はっけんからおよそ１いち世紀せいきを経へて初はじめて、修復しゅうふくのためエジプト南部なんぶの墓はかから運び出はこびだされ、４よん日にち、カイロ近郊きんこうで報道陣ほうどうじんに公開こうかいされました。

黄金おうごんのマスクで知しられるツタンカーメンのミイラは、大おおきさが異ことなる３みっつの人ひと型がたのひつぎに順じゅんに納おさめられ、今回こんかい公開こうかいされたひつぎはその最もっとも外側そとがわにある最大さいだいのものです。

1922年ねんに発見はっけんされて以来いらい、エジプト南部なんぶルクソールの「王家おうけの谷たに」にある墓はかで保存ほぞんされてきました。

ひつぎは、日本にっぽんの支援しえんで来年らいねん中ちゅうの開館かいかんを予定よていしているカイロ近郊きんこうのギザで建設けんせつ中ちゅうの「大だいエジプト博物館はくぶつかん」に展示てんじするため、初はじめて墓はかから運び出はこびだされ、博物館はくぶつかんの施設しせつで修復しゅうふくが始はじまりました。

消毒しょうどくのためのシートに入いれられた木製もくせいのひつぎは、金色きんいろに輝かがやく美うつくしい装飾そうしょくを保たもっていますが、ところどころひびが入はいったり欠かけたりしていて、修復しゅうふくには８はちか月かげつかかるということです。

「大だいエジプト博物館はくぶつかん」では、今回こんかいのひつぎを含ふくめてツタンカーメンの副葬品ふくそうひんおよそ5000点てんが一堂いちどうに展示てんじされることになっています。

エジプトのアナニ考古こうこ相しょうは「発見はっけん以来いらい、修復しゅうふくされたことがないため、ひつぎの状態じょうたいは良よくない。８はちか月かげつかけて修復しゅうふくし、この名高なだかいひつぎの展示てんじにつなげたい」と話はなしていました。

ソース：NHK ニュース