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長崎 平和宣言「被爆国の責任として核兵器禁止条約に署名を」
2019-08-09 07:29:30

長崎に原爆が投下されてから74年となる9日、長崎市で平和祈念式典が行われ、田上富久市長は平和宣言で「唯一の戦争被爆国の責任として、核兵器禁止条約に一刻も早く署名、批准すべきだ」と述べ、日本政府に対して、戦争をしないという平和の理念を世界に広げるためのリーダーシップを発揮するよう求めました。
長崎市の平和公園で行われた式典には、被爆者や遺族、それに66か国の代表を含むおよそ5900人が参列し、この1年間に亡くなった被爆者など3402人の名前が書き加えられた、18万2601人の原爆死没者名簿が納められました。
そして、原爆がさく裂した午前11時2分に合わせて鐘が鳴らされ、原爆で亡くなった人たちに黙とうがささげられました。

そして、原爆がさく裂した午前11時2分に合わせて鐘が鳴らされ、原爆で亡くなった人たちに黙とうがささげられました。

長崎市の田上市長は、平和宣言の中で、原爆によって家族全員を亡くした被爆者、山口カズ子さんが、当時、目の当たりにした惨状をつづった詩を引用し、二度と原爆を使ってはならないという被爆者の思いを訴えました。
そして、核兵器廃絶に向けた国際情勢が厳しさを増す中、核保有国に対して核軍縮の義務を果たすよう求めるとともに、日本政府に対しては「唯一の戦争被爆国の責任として、一刻も早く核兵器禁止条約に批准・署名し、『戦争をしない』という平和の理念を世界に広げるリーダーシップを発揮するべきだ」と訴えました。
これに対し、安倍総理大臣は「核軍縮をめぐっては各国の立場の隔たりが拡大している」としたうえで、「『核兵器のない世界』の実現に向けて、核兵器国と非核兵器国の橋渡しに努め、双方の協力を得ながら対話を粘り強く促し、国際社会の取り組みを主導していく決意だ」と述べた一方、核兵器禁止条約については言及しませんでした。
また、被爆者を代表して「平和への誓い」を読み上げた山脇佳朗さんは、「被爆者が生きているうちに、世界で唯一の被爆国として、核保有国に核兵器を無くすよう働きかけ、核兵器廃絶のきぜんとした態度を示してほしい」と述べ、最後に「世界から核兵器を廃絶し、長崎を最後の被爆地にするため、皆さんの力を貸してください」と英語で呼びかけました。
そして、核兵器廃絶に向けた国際情勢が厳しさを増す中、核保有国に対して核軍縮の義務を果たすよう求めるとともに、日本政府に対しては「唯一の戦争被爆国の責任として、一刻も早く核兵器禁止条約に批准・署名し、『戦争をしない』という平和の理念を世界に広げるリーダーシップを発揮するべきだ」と訴えました。
これに対し、安倍総理大臣は「核軍縮をめぐっては各国の立場の隔たりが拡大している」としたうえで、「『核兵器のない世界』の実現に向けて、核兵器国と非核兵器国の橋渡しに努め、双方の協力を得ながら対話を粘り強く促し、国際社会の取り組みを主導していく決意だ」と述べた一方、核兵器禁止条約については言及しませんでした。
また、被爆者を代表して「平和への誓い」を読み上げた山脇佳朗さんは、「被爆者が生きているうちに、世界で唯一の被爆国として、核保有国に核兵器を無くすよう働きかけ、核兵器廃絶のきぜんとした態度を示してほしい」と述べ、最後に「世界から核兵器を廃絶し、長崎を最後の被爆地にするため、皆さんの力を貸してください」と英語で呼びかけました。
ソース:NHK ニュース