北朝鮮きたちょうせん飛ひしょう体たい発射はっしゃ 韓国かんこく軍ぐん「短距離たんきょり弾道だんどうミサイルか」

韓国かんこく軍ぐんの合同ごうどう参謀さんぼう本部ほんぶは、北朝鮮きたちょうせんが10日にち朝あさ早はやく、東部とうぶのハムギョン（咸鏡きょう）南道みなみどうハムン（咸興きょう）付近ふきんから、日本海にほんかいに向むけて短距離たんきょり弾道だんどうミサイルとみられる飛ひしょう体たい２に発はつを発射はっしゃしたと発表はっぴょうしました。韓国かんこく軍ぐんは、追加ついかの発射はっしゃの可能かのう性せいが高たかいとみて、警戒けいかい態勢たいせいを維持いじしています。

韓国かんこく軍ぐんの合同ごうどう参謀さんぼう本部ほんぶは、10日にち午前ごぜん５ご時じ34分ふんと、午前ごぜん５ご時じ50分ふんごろ、北朝鮮きたちょうせんが東部とうぶのハムギョン南道みなみどうハムン付近ふきんから日本海にほんかいに向むけて、飛ひしょう体たい２に発はつを発射はっしゃしたと発表はっぴょうしました。

そのうえで、発射はっしゃされたのは短距離たんきょり弾道だんどうミサイルと推定すいていされ、飛行ひこう距離きょりは400キロ余あまり、高度こうどは約やく48キロだったと明あきらかにしました。

これを受うけて韓国かんこく政府せいふは、関係かんけい部署ぶしょの幹部かんぶらが集あつまって緊急きんきゅうの会議かいぎを開ひらき、大統領だいとうりょう府ふは、飛ひしょう体たいは短距離たんきょり弾道だんどうミサイルだとしたうえで、北朝鮮きたちょうせんの発射はっしゃの意図いとについて、「米べい韓かんの合同ごうどう軍事ぐんじ演習えんしゅうに対にたいして、北朝鮮きたちょうせんの軍事ぐんじ力りょくを見みせつけ、自主じしゅ開発かいはつした新型しんがたの短距離たんきょりミサイルの性能せいのうを確認かくにんする目的もくてきもある」と説明せつめいしました。

また、北朝鮮きたちょうせんによる発射はっしゃは、先月せんげつ25日にち以降いこうこの２に週間しゅうかん余あまりで５ご回かい目めとなり、朝鮮ちょうせん半島はんとうの軍事ぐんじ的てきな緊張きんちょうを高たかめるおそれがあるとして、北朝鮮きたちょうせんに対にたいして発射はっしゃをやめるよう求もとめました。

ただ韓国かんこく軍ぐんは、北朝鮮きたちょうせんが追加ついかの発射はっしゃを行おこなう可能かのう性せいが高たかいと判断はんだんしているとして、北朝鮮きたちょうせんの動向どうこうを注視ちゅうしし、警戒けいかい態勢たいせいを維持いじしています。

一方いっぽう、これに先立さきだち、アメリカのトランプ大統領だいとうりょうは、北朝鮮きたちょうせんのキム・ジョンウン（金きむ正ただし恩おん）朝鮮ちょうせん労働党ろうどうとう委員いいん長ちょうから新あらたに書簡しょかんを受け取うけとったことを明あきらかにし、相次あいつぐミサイル発射はっしゃについても、「すべて短距離たんきょりだ」と述のべて、問題もんだい視ししない姿勢しせいを改あらためて示しめしました。

ことし６月ろくがつの３さん回かい目めの米べい朝ちょう首脳しゅのう会談かいだんで、両国りょうこくは、非核ひかく化かの協議きょうぎを再開さいかいすることで合意ごういしていましたが、その後そのご進展しんてんは見みられず、北朝鮮きたちょうせんとしては、硬軟こうなん織おり交まぜた対応たいおうでアメリカの出方でかたを見極みきわめようという思惑おもわくもありそうです。

ソース：NHK ニュース