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プロ野球パ・リーグ ソフトバンクが優勝 3年ぶり
2020-10-27 14:14:53

プロ野球、パ・リーグで優勝へのマジックナンバーを「2」としていたソフトバンクは27日夜、2位のロッテに5対1で勝って3年ぶりのリーグ優勝を決めました。
ソフトバンクは27日夜、本拠地の福岡市にあるPayPayドームで行われた勝てば優勝が決まるという試合で2位・ロッテと対戦しました。
ソフトバンクは5回、1アウト三塁から2番・中村晃選手の犠牲フライで先制しました。さらに8番・甲斐拓也選手が6回は10号ツーラン、8回にはタイムリーツーベースを打つなどしてロッテを突き放しました。
投げてはここまで7勝の39歳・和田毅投手が6回をヒット3本に抑え無失点、8つの三振を奪う好投を見せました。
このあとリリーフ陣が無失点でつなぎ9回は抑えの森唯斗投手が1点は失いましたが、ソフトバンクが5対1で勝って3年ぶりのリーグ優勝を決めました。
ソフトバンクのリーグ優勝は前身の南海とダイエーの時代を含めて19回目となります。
ソフトバンクは5回、1アウト三塁から2番・中村晃選手の犠牲フライで先制しました。さらに8番・甲斐拓也選手が6回は10号ツーラン、8回にはタイムリーツーベースを打つなどしてロッテを突き放しました。
投げてはここまで7勝の39歳・和田毅投手が6回をヒット3本に抑え無失点、8つの三振を奪う好投を見せました。
このあとリリーフ陣が無失点でつなぎ9回は抑えの森唯斗投手が1点は失いましたが、ソフトバンクが5対1で勝って3年ぶりのリーグ優勝を決めました。
ソフトバンクのリーグ優勝は前身の南海とダイエーの時代を含めて19回目となります。
ソフトバンク 工藤公康監督「ふわふわした気持ち」
3年ぶりのリーグ優勝を決めたソフトバンクの工藤公康監督は「勝った瞬間は何ともいえないふわふわした気持ちでみんなと顔をあわせた時に勝ったんだなと自覚してほっとした」と率直な思いを語りました。
今シーズンは新型コロナウイルスの影響でおよそ3か月、開幕が遅れました。これについて「絶対に勝ちたいという思いで今シーズンは始まったが、コンディショニングはコロナのこともあって難しかったと思う。選手たちは勝つために最善を尽くしてくれた」と振り返りました。
そのうえでこれからのポストシーズンに向けて、「もう勝つことしか考えていない。1つも落とさないつもりでクライマックスシリーズを勝ち、日本シリーズに行って勝てるように力を合わせて明るく元気に頑張っていきたい」と意気込んでいました。
今シーズンは新型コロナウイルスの影響でおよそ3か月、開幕が遅れました。これについて「絶対に勝ちたいという思いで今シーズンは始まったが、コンディショニングはコロナのこともあって難しかったと思う。選手たちは勝つために最善を尽くしてくれた」と振り返りました。
そのうえでこれからのポストシーズンに向けて、「もう勝つことしか考えていない。1つも落とさないつもりでクライマックスシリーズを勝ち、日本シリーズに行って勝てるように力を合わせて明るく元気に頑張っていきたい」と意気込んでいました。
ソフトバンク 3年ぶりのリーグ優勝の要因は
ソフトバンクの3年ぶりのリーグ優勝の要因は新型コロナウイルスの影響で試合数が少ない中、メリハリのある選手起用を徹底するという「2020年型の戦い方」を確立したことにありました。
同一チームとの6連戦が続く時期があるなど、異例のシーズンに工藤公康監督は「調子のいい選手の起用」を徹底してきました。
野手では、昨シーズン、32試合の出場にとどまった6年目の栗原陵矢選手を2試合を除くすべての試合で先発メンバーに起用しました。
シーズンを通して打線の中軸を任された栗原選手は打率2割4分台ながら得点圏打率は3割を超えるなど勝負強さが光り、チームの勝利に貢献しました。
また俊足が持ち味の3年目、周東佑京選手を積極的に起用しました。出場機会が増えた周東選手は育成出身の選手では最多となる46盗塁を決め、初めての「盗塁王」のタイトル獲得に大きく前進しています。課題とされたバッティングも9月以降は、1番での起用に固定されて3割以上の打率を残し、打線を引っ張る役割を十分に担いました。
その一方で、工藤監督は調子が上がらない選手には厳しい対応を取りました。
開幕から調子が上がらなかった15年目の松田宣浩選手は9月10日の試合で起用せず、6年前から続いていた連続試合出場記録が「815」で止まりました。
また1シーズンのホームラン60本のプロ野球記録を持ち、今シーズン加入したバレンティン選手も打率が1割台にとどまり、復調の兆しが見えないことから、およそ1か月半、2軍で調整させました。
経験や実績にとらわれず、調子のよしあしや対戦相手との相性を優先した選手起用により、組んだ打順は100を超えました。これはチームがその日のベストメンバーで戦い続けようとしたことの象徴です。
そして投手陣も連戦による疲労を考慮して先発を担うピッチャーを大きなコンディション不良がなくても登録を抹消して登板間隔をあけるなど、こまめな入れ替えを行いながら戦いました。
このため、パ・リーグのチームでは唯一規定の投球回数に達したピッチャーがいないものの、チーム防御率は12球団トップの2点台(2.96)を誇っています。
経験豊富な工藤選手と選手たちがふだんと異なるシーズンにも浮き足だつことなく、戦い続けたことが3年ぶりのリーグ優勝につながりました。
※記録は10月27日現在。
同一チームとの6連戦が続く時期があるなど、異例のシーズンに工藤公康監督は「調子のいい選手の起用」を徹底してきました。
野手では、昨シーズン、32試合の出場にとどまった6年目の栗原陵矢選手を2試合を除くすべての試合で先発メンバーに起用しました。
シーズンを通して打線の中軸を任された栗原選手は打率2割4分台ながら得点圏打率は3割を超えるなど勝負強さが光り、チームの勝利に貢献しました。
また俊足が持ち味の3年目、周東佑京選手を積極的に起用しました。出場機会が増えた周東選手は育成出身の選手では最多となる46盗塁を決め、初めての「盗塁王」のタイトル獲得に大きく前進しています。課題とされたバッティングも9月以降は、1番での起用に固定されて3割以上の打率を残し、打線を引っ張る役割を十分に担いました。
その一方で、工藤監督は調子が上がらない選手には厳しい対応を取りました。
開幕から調子が上がらなかった15年目の松田宣浩選手は9月10日の試合で起用せず、6年前から続いていた連続試合出場記録が「815」で止まりました。
また1シーズンのホームラン60本のプロ野球記録を持ち、今シーズン加入したバレンティン選手も打率が1割台にとどまり、復調の兆しが見えないことから、およそ1か月半、2軍で調整させました。
経験や実績にとらわれず、調子のよしあしや対戦相手との相性を優先した選手起用により、組んだ打順は100を超えました。これはチームがその日のベストメンバーで戦い続けようとしたことの象徴です。
そして投手陣も連戦による疲労を考慮して先発を担うピッチャーを大きなコンディション不良がなくても登録を抹消して登板間隔をあけるなど、こまめな入れ替えを行いながら戦いました。
このため、パ・リーグのチームでは唯一規定の投球回数に達したピッチャーがいないものの、チーム防御率は12球団トップの2点台(2.96)を誇っています。
経験豊富な工藤選手と選手たちがふだんと異なるシーズンにも浮き足だつことなく、戦い続けたことが3年ぶりのリーグ優勝につながりました。
※記録は10月27日現在。
新型コロナで胴上げなし
3年ぶりのリーグ優勝を決めたソフトバンクは、例年ならば、優勝が決まった直後に行う工藤公康監督などの胴上げをことしは新型コロナウイルスの感染拡大防止のため行いませんでした。
そのかわり、グラウンドでは、工藤監督や選手などが大きな輪になり、選手会長を務める中村晃選手を中心に万歳三唱を行い、およそ2万人のファンとともに優勝の喜びを分かち合っていました。
そのかわり、グラウンドでは、工藤監督や選手などが大きな輪になり、選手会長を務める中村晃選手を中心に万歳三唱を行い、およそ2万人のファンとともに優勝の喜びを分かち合っていました。
地元福岡では新聞の号外 喜びの声
福岡市の天神では新聞の号外が配られました。
号外を受け取って優勝を知った男性は「福岡のチームが優勝して地域を盛り上げてくれる。コロナで野球界もいろいろ大変だったと思います。優勝してくれて福岡県民としてうれしい、これからも応援します」と話していました。
また、号外を受け取った女性は「本当にうれしいです。最後はひやひやしましたが、信じていました。これからコロナにも負けないよう頑張ってほしい」と話していました。
屋台でラジオを聞いて優勝の瞬間を迎えた男性と女性は「いつも応援していたのでめっちゃうれしいです。最高です」「全員よかった。チーム一丸でした」と喜んでいました。
ラジオで優勝を知ったというタクシー運転手の男性は「試合はいつもラジオで聞いていました。ホークスの存在は希望です」と話していました。
号外を受け取って優勝を知った男性は「福岡のチームが優勝して地域を盛り上げてくれる。コロナで野球界もいろいろ大変だったと思います。優勝してくれて福岡県民としてうれしい、これからも応援します」と話していました。
また、号外を受け取った女性は「本当にうれしいです。最後はひやひやしましたが、信じていました。これからコロナにも負けないよう頑張ってほしい」と話していました。
屋台でラジオを聞いて優勝の瞬間を迎えた男性と女性は「いつも応援していたのでめっちゃうれしいです。最高です」「全員よかった。チーム一丸でした」と喜んでいました。
ラジオで優勝を知ったというタクシー運転手の男性は「試合はいつもラジオで聞いていました。ホークスの存在は希望です」と話していました。
ソース:NHK ニュース