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「あおり運転でうつ病に」相手運転手に賠償命じる 神戸地裁
2020-10-28 09:09:19

兵庫県の男性が車を運転中、別の車に猛スピードで追いかけられるなどして、うつ病になったと主張して相手の運転手に治療費などを求めた裁判で、神戸地方裁判所は「あおり運転」が発症の原因となったと認定し、700万円余りの賠償を命じました。

この裁判は、兵庫県内に住む男性が平成24年に神戸市灘区の市道で車を運転中、追い越した車に追いかけられるなどしてうつ病になったと主張して、相手の運転手に治療費などおよそ8800万円を求めていたものです。
裁判で被告側は「原告の車から幅寄せされたので注意しようとしただけだ」と主張しましたが、神戸地方裁判所の姥迫浩司裁判官は、判決で「被告は腹を立てて猛スピードで追いかけ、原告の車が赤信号で停車すると車を降りて近づき『出てこい』『開けろ』とどなりながら、拳でたたいたりドアを何度も蹴ったりした」と指摘し、あおり運転や暴力行為を認定しました。
そのうえで「原告は8日後には医師の診察を受け、『ショックで眠れず、車を運転しても後ろの車が気になる』と相談しうつ病と診断されている。被告とのトラブルは客観的に見ても相応の恐怖を受けるものだ」として、あおり運転などをうつ病を発症した原因と判断し、およそ720万円を支払うよう被告に命じました。
裁判で被告側は「原告の車から幅寄せされたので注意しようとしただけだ」と主張しましたが、神戸地方裁判所の姥迫浩司裁判官は、判決で「被告は腹を立てて猛スピードで追いかけ、原告の車が赤信号で停車すると車を降りて近づき『出てこい』『開けろ』とどなりながら、拳でたたいたりドアを何度も蹴ったりした」と指摘し、あおり運転や暴力行為を認定しました。
そのうえで「原告は8日後には医師の診察を受け、『ショックで眠れず、車を運転しても後ろの車が気になる』と相談しうつ病と診断されている。被告とのトラブルは客観的に見ても相応の恐怖を受けるものだ」として、あおり運転などをうつ病を発症した原因と判断し、およそ720万円を支払うよう被告に命じました。
原告の男性「同じ被害受けた人の希望に」
判決について原告の男性は「裁判所が事実経過を正しく認定してくれたことを大変うれしく思います。同じような被害を受けながら訴訟も起こせず苦しんでいる人がほかにもたくさんいると思います。今回の判決が、そういったかたの希望につながればいいと思います」などというコメントを出しました。
ソース:NHK ニュース