News
Show Furigana

新型しんがたコロナの「10の知識ちしき公表こうひょう最新さいしん情報じょうほうまとめる あつろうしょう

2020-10-29 10:16:24

avatar
厚生こうせい労働ろうどうしょう新型しんがたコロナウイルスの特徴とくちょう治療ちりょうなどに関にかんする最新さいしん情報じょうほうをまとめ、ちか「10の知識ちしき」として公表こうひょうする方針ほうしんで、28にちあんりまとめました。

1.診断しんだんすう

国内こくないでは27にち時点じてんで、人口じんこうの0.08%に当にあたるおよそ9まん6000にん感染かんせんしていると診断しんだんされています。

20だいもっとおおく、20だい人口じんこうの0.2%に相当そうとうしているということです。

2.重症じゅうしょう死亡しぼう割合わりあい

新型しんがたコロナウイルスに感染かんせんしていると診断しんだんされたひとのうち、重症じゅうしょうしたり、死亡しぼうしたりする割合わりあい高齢こうれいしゃたかく、若者わかものひく傾向けいこうがあります。

6つきから8つきまでのデータ分析ぶんせきすると、重症じゅうしょうするひとは、50だい以下いかが0.3%だったのに対にたい、60だい以上いじょうは8.5%でした。

死亡しぼうしたひとは、50だい以下いかが0.06%、60だい以上いじょうが5.7%です。

また重症じゅうしょうしたり、死亡しぼうしたりする割合わりあい以前いぜんよりひくくなっています。1つきから4つきと、6つきから8つきくらべると、重症じゅうしょうしたひとは9.8%から1.62%に、死亡しぼうしたひとは5.62%から0.96%に低下ていかしています。

3.重症じゅうしょうしやすいひと

重症じゅうしょうしやすいのは、高齢こうれいしゃ基礎きそ疾患しっかんあるひとたちです。

年代ねんだいべつ重症じゅうしょうりつは、30だいひと基準きじゅんにすると
▽10さい未満みまんが0.5ばい
▽10だいが0.2ばい
▽20だいは0.3ばい
▽40だいでは4ばい
▽50だいは10ばい
▽60だいは25ばい
▽70だいが47ばい
▽80だいが71ばい
▽90だい以上いじょうが78ばいとなっています。

また重症じゅうしょうしやすいのは
慢性まんせい閉塞へいそくせいはい疾患しっかん
慢性まんせい腎臓じんぞうびょう
糖尿とうにょうびょう
こう血圧けつあつ
心血しんけつかん疾患しっかん
肥満ひまんの6つの基礎きそ疾患しっかんひとです。

妊娠にんしんちゅう女性じょせい喫煙きつえんしゃなど重症じゅうしょうしやすいかはあきらかでないものの注意ちゅうい必要ひつようだとしています。

4.海外かいがいくらべて診断しんだんすう

日本にっぽん人口じんこうたり感染かんせんしゃすう死者ししゃすうは、ぜん世界せかい平均へいきん主要しゅようこくくらべてひく水準すいじゅん推移すいいしています。

5.感染かんせんさせる期間きかん

新型しんがたコロナウイルスに感染かんせんしたひと発症はっしょうの2にちまえから、ほかひと感染かんせんさせてしまう可能かのうせいがあるとされています。

発症はっしょうも7にちから10にち程度ていど感染かんせんさせる可能かのうせいがあるということです。

とく発症はっしょう直前ちょくぜん直後ちょくごはウイルスの排出はいしゅつりょうおおくなるかんがえられています。

このため、感染かんせんしているひとは、症状しょうじょうがなくても不要ふよう不急ふきゅう外出がいしゅつひかえるなど感染かんせん防止ぼうしつとめる必要ひつようあるとしています。

6.感染かんせんひろげる割合わりあい

感染かんせんしていると診断しんだんされたひとのうち、ほかひと感染かんせんさせているのは2わり以下いかかんがえられています。

このため、1にん感染かんせんしゃなんにんものひと感染かんせんさせなければ、流行りゅうこうおさえることができるとして、ひとせっするときはマスク着用ちゃくようし、体調たいちょうわる場合ばあい不要ふよう不急ふきゅう外出がいしゅつひかえることなど大切たいせつだとしています。

7.感染かんせんひろげないために

新型しんがたコロナウイルスはおも飛沫しぶき感染かんせん接触せっしょく感染かんせんによって感染かんせんし、とく「3みつ」の環境かんきょう感染かんせんリスクがたかまります。

感染かんせんリスクがとくたか場面ばめんとして
飲酒いんしゅをともなう懇親こんしんかい
だい人数にんずう長時間ちょうじかんにおよぶ飲食いんしょく マスクなしでの会話かいわ
せま空間くうかんでの共同きょうどう生活せいかつくわ
居場所いばしょ切り替きりかえたさい休憩きゅうけいしつ喫煙きつえんしょ更衣こういしつなどげています。

8.検査けんさ種類しゅるい

検査けんさにはPCR検査けんさ抗原こうげん定量ていりょう検査けんさ簡易かんいキットを使つか抗原こうげん定性ていせい検査けんさなど、ウイルスが体内たいない存在そんざいし、感染かんせんしているかを調しらべる検査けんさがあります。

検査けんさ種類しゅるいおうじてはなおくぬぐえきだけでなく、だ液だえきはな入り口いりくちぬぐえき検体けんたい使つかこともできます。

また抗体こうたい検査けんさは、過去かこ感染かんせんしたことがあるかを調しらべるためのもので、検査けんさける時点じてん感染かんせんしているかを調しらべる目的もくてきには使つかえません。

9.治療ちりょうどのように

軽症けいしょう場合ばあいは、経過けいか観察かんさつのみで自然しぜん回復かいふくすることがおおく、必要ひつよう場合ばあい解熱げねつやくなど症状しょうじょうおさえる対症たいしょう療法りょうほう」がおこなわれます。

呼吸こきゅう十分じゅうぶんにできないひとには「レムデシビル」など国内こくない承認しょうにんけたこうウイルスやく投与とうよし、改善かいぜんしない場合ばあい人工じんこう呼吸こきゅうなどによる集中しゅうちゅう治療ちりょうおこなことがあります。

こうした治療ちりょうほう確立かくりつされたことなどによって、医療いりょう機関きかん入院にゅういんしたひと死亡しぼうする割合わりあいひくくなっているということです。

6つき6にち以降いこうで、入院にゅういん重症じゅうしょうだったひと死亡しぼうした割合わりあい
▽40だいまでが0%
▽50だいから60だいが1.4%
▽70だい以上いじょうが20.8%で、ぜん年齢ねんれいでは10.1%となっています。

10.ワクチンの実用じつよう

ワクチンの早期そうき実用じつよう目指めざして、国内こくない海外かいがい多数たすう研究けんきゅうおこなわれていて、すでに臨床りんしょう試験しけんはいっているものもあります。

一方いっぽうで、開発かいはつちゅうのワクチンが実際じっさい発症はっしょう重症じゅうしょう予防よぼうできるなどは、まだかっていないということです。

また一般いっぱんてきにワクチンを接種せっしゅすると、副作用ふくさようによる健康けんこう被害ひがいきわめてまれですが発生はっせいします。

このため、現在げんざい開発かいはつすすめられている新型しんがたコロナウイルスのワクチンの副作用ふくさようについても、確認かくにんすすめているということです。
ソース:NHK ニュース