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米大統領選 バイデン氏 新型コロナ専門家チーム発表
2020-11-10 03:49:19

アメリカ大統領選挙で勝利を宣言した民主党のバイデン前副大統領は、最大の課題としている新型コロナウイルス対策の専門家チームを発表するなど政権移行に向けた準備を進めています。一方、トランプ陣営は会見を開き、改めて法廷闘争を続ける構えを示しましたが、どこまで選挙結果に影響を及ぼすのかについては懐疑的な見方が広がっています。
アメリカ大統領選挙で勝利を宣言した民主党のバイデン前副大統領は9日、最大の課題としている新型コロナウイルス対策で助言を行う専門家チームを発表しました。
専門家は13人からなり、責任者は1990年代にFDA=アメリカ食品医薬品局の局長を務めたケスラー博士らが務め、メンバーの中にはトランプ政権下でワクチン開発の支援を担っていながら解任され、その後、政権の対応の不備などを批判した厚生省、生物医学先端研究開発局のブライト前局長などが含まれています。
バイデン氏は会見で、アメリカ国内の感染者が累計で1000万人を超えたことに触れたうえで「ウイルスを過去のものにするために何でもするつもりだ」と述べて就任直後から対応に全力をあげる考えを示し、マスクの着用などの感染対策の徹底を目指すと強調しました。
このほか早速、カナダのトルドー首相と電話で会談するなど政権移行に向けた動きを加速させています。
一方、トランプ陣営は勝敗の決め手となった激戦州の東部ペンシルベニア州で、開票所での陣営側の立ち会いが十分許可されなかったなどとして新たに裁判を起こしました。
また、ホワイトハウスのマケナニー報道官が会見し「選挙はまだ終わっていない。正確かつ公正な集計結果を得るためのプロセスを始めたばかりだ」と述べ、法廷で争う考えを改めて示しました。
ただ、選挙の不正を裏付ける証拠はあるのかと記者団が繰り返し質問したのに対して具体的な証拠は示さず、法廷闘争がどこまで選挙結果に影響を及ぼすのかについては懐疑的な見方が広がっています。
専門家は13人からなり、責任者は1990年代にFDA=アメリカ食品医薬品局の局長を務めたケスラー博士らが務め、メンバーの中にはトランプ政権下でワクチン開発の支援を担っていながら解任され、その後、政権の対応の不備などを批判した厚生省、生物医学先端研究開発局のブライト前局長などが含まれています。
バイデン氏は会見で、アメリカ国内の感染者が累計で1000万人を超えたことに触れたうえで「ウイルスを過去のものにするために何でもするつもりだ」と述べて就任直後から対応に全力をあげる考えを示し、マスクの着用などの感染対策の徹底を目指すと強調しました。
このほか早速、カナダのトルドー首相と電話で会談するなど政権移行に向けた動きを加速させています。
一方、トランプ陣営は勝敗の決め手となった激戦州の東部ペンシルベニア州で、開票所での陣営側の立ち会いが十分許可されなかったなどとして新たに裁判を起こしました。
また、ホワイトハウスのマケナニー報道官が会見し「選挙はまだ終わっていない。正確かつ公正な集計結果を得るためのプロセスを始めたばかりだ」と述べ、法廷で争う考えを改めて示しました。
ただ、選挙の不正を裏付ける証拠はあるのかと記者団が繰り返し質問したのに対して具体的な証拠は示さず、法廷闘争がどこまで選挙結果に影響を及ぼすのかについては懐疑的な見方が広がっています。
FOXニュースも「選挙の不正主張」の中継打ち切り
トランプ大統領が選挙で不正が行われたと主張していることをめぐり、“トランプ政権寄り”とされるFOXニュースが、報道官の会見の中継を途中で打ち切る異例の対応をとりました。
ホワイトハウスのマケナニー報道官が9日、会見の冒頭部分で、「民主党は不正や違法な投票を歓迎している」と述べたところ、スタジオの司会者が「不正の主張を示す証拠が示されないかぎり、これ以上お伝えすることはできません」と述べて中継を打ち切りました。
FOXニュースは、トランプ大統領の支持者が好んで見る保守系のテレビ局で、“トランプ大統領寄り”の報道姿勢で知られているだけに、現地では驚きをもって伝えられています。
アメリカではSNS各社だけでなく、テレビ局も誤解を招く可能性があったり、事実かどうかわからなかったりする情報をそのまま伝えることの是非が問われていて、ABCなど複数の全米テレビネットワークは5日、選挙での不正を主張するトランプ大統領の会見の中継を途中で打ち切っています。
ホワイトハウスのマケナニー報道官が9日、会見の冒頭部分で、「民主党は不正や違法な投票を歓迎している」と述べたところ、スタジオの司会者が「不正の主張を示す証拠が示されないかぎり、これ以上お伝えすることはできません」と述べて中継を打ち切りました。
FOXニュースは、トランプ大統領の支持者が好んで見る保守系のテレビ局で、“トランプ大統領寄り”の報道姿勢で知られているだけに、現地では驚きをもって伝えられています。
アメリカではSNS各社だけでなく、テレビ局も誤解を招く可能性があったり、事実かどうかわからなかったりする情報をそのまま伝えることの是非が問われていて、ABCなど複数の全米テレビネットワークは5日、選挙での不正を主張するトランプ大統領の会見の中継を途中で打ち切っています。
ソース:NHK ニュース