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新型しんがたコロナ “欧州おうしゅう系統けいとうまつ感染かんせんしやすい” 東京とうきょう大学だいがくなど

2020-11-12 19:54:36

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新型しんがたコロナウイルスのうち一部いちぶ変異へんいしてヨーロッパから感染かんせんひろがったタイプのものは、まつ感染かんせんしやすい性質せいしつあることを動物どうぶつ実験じっけんたしかめたとする研究けんきゅう結果けっかを、東京とうきょう大学だいがくなどグループ発表はっぴょうしました。
東京とうきょう大学だいがく医科いかがく研究所けんきゅうじょ河岡かわおか義裕よしひろ教授きょうじゅとノースカロライナ大学だいがくのラルフ・バリック教授きょうじゅらのグループは、中国ちゅうごく武漢ぶかんからひろがった野生やせいがた新型しんがたコロナウイルスと現在げんざい世界中せかいじゅうひろがっているヨーロッパ系統けいとう同様どうよう表面ひょうめんたんぱく質たんぱくしつ一部いちぶ変異へんいさせたウイルスを、ハムスターなど実験じっけん比較ひかくした結果けっか発表はっぴょうしました。

研究けんきゅうグループまつを通をつうじて隣接りんせつするべつのケージにいるハムスターにどれだけ感染かんせんさせるか調しらべたところ、2にち時点じてんで、となりのケージで感染かんせんしていたのは野生やせいがたでは1ひきもいなかったのに対にたいヨーロッパ系統けいとうでは8ひきちゅう5ひきのぼり、まつ感染かんせんしやすい性質せいしつあるかんがえられるとしています。また両方りょうほうのウイルスを一緒いっしょ培養ばいようすると、ヨーロッパ系統けいとうのほうが優勢ゆうせいになりました。

一方いっぽうで、ハムスターなどはい炎症えんしょう程度ていどられず、病原びょうげんせいには影響えいきょうがなかったほか抗体こうたいに対にたいする反応はんのうでもはなく、野生やせいがたもと開発かいはつしたワクチンでも、ヨーロッパ系統けいとうのウイルスに対にたいおな効果こうか期待きたいできるとしています。

研究けんきゅうグループは、ヨーロッパ系統けいとうのウイルスが野生やせいがた非常ひじょうたん期間きかんでしのいで拡大かくだいした理由りゆうあきらかになったとしていて、今後こんご変異へんいいく必要ひつようあるとしています。

研究けんきゅう成果せいか科学かがく雑誌ざっし「サイエンス」のオンラインばん掲載けいさいされます。
ソース:NHK ニュース