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東京 調布市の道路陥没から1か月 調査範囲拡大へ
2020-11-18 07:55:09

東京 調布市の住宅街で道路が陥没してから18日で1か月です。付近の地下ではその後大きな空洞が見つかったことから地下深くで工事を行っている東日本高速道路は、調査範囲を拡大することになりました。
東京 調布市の住宅街では先月18日、道路が陥没し、その地下深くで「東京外かく環状道路」のトンネルを建設している東日本高速道路が建設工事をいったん止めて付近の地盤を調査していたところ、今月2日、別の空洞が見つかりました。




空洞は、長さ30メートル、幅4メートル、高さ3メートルほどあったということで今月中に土砂を入れて埋めようと現在、作業が進められています。
東日本高速道路は陥没と空洞、いずれについても、地下深くのトンネル建設工事との関係はわからないとし、調査範囲を拡大することにしました。
これまでは陥没した場所付近を調査していましたが、そこからすでに掘削した地下深くのトンネルに沿って1キロ余りの区間に広げて空洞がないか調べるということです。
東日本高速道路は、陥没と空洞が見つかった現場については来月中旬ごろにかけて地盤や地下水の状況を調査し、その後、陥没の原因を分析して安全対策の方向性を示すことにしています。
東日本高速道路は陥没と空洞、いずれについても、地下深くのトンネル建設工事との関係はわからないとし、調査範囲を拡大することにしました。
これまでは陥没した場所付近を調査していましたが、そこからすでに掘削した地下深くのトンネルに沿って1キロ余りの区間に広げて空洞がないか調べるということです。
東日本高速道路は、陥没と空洞が見つかった現場については来月中旬ごろにかけて地盤や地下水の状況を調査し、その後、陥没の原因を分析して安全対策の方向性を示すことにしています。
住民から不安の声
東京 調布市の住宅街で道路の陥没が明らかになってから18日で1か月がたちます。
陥没の原因はいまだに明らかになっていないうえ、今月に入って、陥没が発生した現場の近くの地中で、新たな空洞が見つかるなどしていることから、付近の住民は不安を募らせています。
陥没した道路の近くに住む近田真代さん(73)は先月18日、近所の友人から連絡を受け、陥没の現場付近に行ったところ、穴がみるみる広がっていく様子を目撃したということです。
近田さんは当時を振り返り「まさかと思いました。以前、福岡の博多で道路が陥没した様子をニュースで見たことがあったが、自分の住む場所で同じことが起きるなんて思いもしませんでした」と話しています。
近田さんは、陥没が起きた場所から70メートルほど離れた住宅に、結婚後から40年余り暮らし、3人の子どもを育てました。
仕事の定年退職にともない12年前には家を建て直し、家族とともに穏やかな生活を送っていました。
しかし、ことし9月ごろから自宅付近の地下工事で、トンネルを掘るための掘削機が通るようになると、そのたびに地震の縦揺れのような周期的な振動を感じるようになったといいます。
揺れは朝から工事の終わる夕方まで1か月以上にわたって続き、激しい時には近田さんは自宅に居ることができなかったといいます。
こうした状況を記録しようと、近田さんが室内のウォーターサーバーを撮影した映像からは、水面がゆらゆらと波打つ様子が確認できます。
こうした状況に不安を感じていたさなかに道路の陥没が発生し、さらに今月4日には、今度は近田さんの自宅のすぐ近くの地中で空洞が見つかりました。
空洞は深さ5メートルより下で、大きさは幅およそ4メートル、長さおよそ30メートル、空洞内の高さはおよそ3メートルあり、住宅の下にも広がっているとみられるということです。
近田さんは、今月6日と7日に国や高速道路会社が開いた住民説明会に参加しましたが、原因などはわからず、納得できる説明を得られなかったと感じています。
近田さんは「これからどうなるのか不安です。土地の価値が下がることが予想され、何の補償もなされなければ、新たな場所に引っ越すこともできず、諦めに近い気持ちもあります。今の状況をみて、地上に影響がない工事と言えるのでしょうか。事業者は『工事と陥没の因果関係はわからない』と繰り返すばかりで、詳しい説明をしていませんが、住民が被っている迷惑などを含めてきちんと考えてもらいたい」と話しています。
陥没の原因はいまだに明らかになっていないうえ、今月に入って、陥没が発生した現場の近くの地中で、新たな空洞が見つかるなどしていることから、付近の住民は不安を募らせています。
陥没した道路の近くに住む近田真代さん(73)は先月18日、近所の友人から連絡を受け、陥没の現場付近に行ったところ、穴がみるみる広がっていく様子を目撃したということです。
近田さんは当時を振り返り「まさかと思いました。以前、福岡の博多で道路が陥没した様子をニュースで見たことがあったが、自分の住む場所で同じことが起きるなんて思いもしませんでした」と話しています。
近田さんは、陥没が起きた場所から70メートルほど離れた住宅に、結婚後から40年余り暮らし、3人の子どもを育てました。
仕事の定年退職にともない12年前には家を建て直し、家族とともに穏やかな生活を送っていました。
しかし、ことし9月ごろから自宅付近の地下工事で、トンネルを掘るための掘削機が通るようになると、そのたびに地震の縦揺れのような周期的な振動を感じるようになったといいます。
揺れは朝から工事の終わる夕方まで1か月以上にわたって続き、激しい時には近田さんは自宅に居ることができなかったといいます。
こうした状況を記録しようと、近田さんが室内のウォーターサーバーを撮影した映像からは、水面がゆらゆらと波打つ様子が確認できます。
こうした状況に不安を感じていたさなかに道路の陥没が発生し、さらに今月4日には、今度は近田さんの自宅のすぐ近くの地中で空洞が見つかりました。
空洞は深さ5メートルより下で、大きさは幅およそ4メートル、長さおよそ30メートル、空洞内の高さはおよそ3メートルあり、住宅の下にも広がっているとみられるということです。
近田さんは、今月6日と7日に国や高速道路会社が開いた住民説明会に参加しましたが、原因などはわからず、納得できる説明を得られなかったと感じています。
近田さんは「これからどうなるのか不安です。土地の価値が下がることが予想され、何の補償もなされなければ、新たな場所に引っ越すこともできず、諦めに近い気持ちもあります。今の状況をみて、地上に影響がない工事と言えるのでしょうか。事業者は『工事と陥没の因果関係はわからない』と繰り返すばかりで、詳しい説明をしていませんが、住民が被っている迷惑などを含めてきちんと考えてもらいたい」と話しています。
ソース:NHK ニュース