「36人にんも死しぬと思おもわなかった」京きょうアニ放火ほうか殺人さつじん事件じけん 容疑ようぎ者しゃ供述きょうじゅつ

36人にんが死亡しぼうした「京都きょうとアニメーション」のスタジオ放火ほうか殺人さつじん事件じけんで、青葉あおば真司しんじ容疑ようぎ者しゃが逮捕たいほ後ごの警察けいさつの調しらべに対にたいし、犠牲ぎせい者しゃについて「2人にんぐらいと思おもっていた」などと供述きょうじゅつしていたことが、捜査そうさ関係かんけい者しゃへの取材しゅざいでわかりました。

去年きょねん7月つき、京都きょうと市し伏見ふしみ区くにある「京都きょうとアニメーション」の第だい1スタジオが放火ほうかされ、社員しゃいん36人にんが死亡しぼう、33人にんが重軽傷じゅうけいしょうを負おった事件じけんでは、発生はっせいから10か月かげつ余あまりがたった27日にち、やけどの治療ちりょうを受うけていた青葉あおば真司しんじ容疑ようぎ者しゃ（42）が、ガソリンをまいて火ひをつけ多数たすうの死傷ししょう者しゃを出だしたとして、放火ほうかや殺人さつじんなどの疑うたがいで逮捕たいほされました。

捜査そうさ関係かんけい者しゃによりますと、警察けいさつは入院にゅういん先さきで逮捕たいほ状じょうを読み上よみあげた際さい、青葉あおば容疑ようぎ者しゃに初はじめて36人にんの死亡しぼうを伝つたえたということで、その後そのごの調しらべに対にたいし青葉あおば容疑ようぎ者しゃは、犠牲ぎせい者しゃについて「2人にんぐらいと思おもっていた。36人にんも死しぬと思おもわなかった」などと供述きょうじゅつしたということです。

その一方いっぽうで、「ガソリンを使つかえば多おおくの人ひとを殺害さつがいできると思おもった」とも供述きょうじゅつし、反省はんせいや謝罪しゃざいの言葉ことばはなく、取り調とりしらべには落ち着おちついた態度たいどで応おうじているということです。

青葉あおば容疑ようぎ者しゃは、やけどの治療ちりょうのため、医療いりょう体制たいせいが整ととのった大阪おおさか拘置こうち所しょに勾留こうりゅうされる異例いれいの措置そちが取とられていて、警察けいさつは28日にち午後ごごから本格ほんかく的てきな取り調とりしらべを始はじめ、事件じけんの経緯けいいについて詳くわしく調しらべることにしています。

ソース：NHK ニュース