米こめ「クルードラゴン」宇宙うちゅう飛行ひこう士しが国際こくさい宇宙うちゅうステーションへ

アメリカの民間みんかん企業きぎょうが開発かいはつした宇宙うちゅう船せんが、31日にち夜よる、初はじめて宇宙うちゅう飛行ひこう士しを乗のせて国際こくさい宇宙うちゅうステーションへのドッキングに成功せいこうし、ハッチが開あけられて飛行ひこう士しは宇宙うちゅうステーションに入はいりました。

アメリカが自国じこくの宇宙うちゅう船せんで国際こくさい宇宙うちゅうステーションに飛行ひこう士しを送り込おくりこむのはスペースシャトルの退役たいえき以来いらい9年ねんぶりで、宇宙うちゅう開発かいはつに民間みんかん企業きぎょうが本格ほんかく的てきに参入さんにゅうする時代じだいの象徴しょうちょうとして注目ちゅうもくされています。

国際こくさい宇宙うちゅうステーションにドッキングしたのはアメリカの民間みんかん企業きぎょう「スペースＸえっくす」が開発かいはつした宇宙うちゅう船せん、「クルードラゴン」です。

アメリカ人じん宇宙うちゅう飛行ひこう士し2人にんを乗のせて、アメリカから打ち上うちあげられ、31日にち午後ごご11時じすぎ、国際こくさい宇宙うちゅうステーションへのドッキングに成功せいこうしました。そしてハッチが開あけられて、搭乗とうじょうしていた宇宙うちゅう飛行ひこう士しは宇宙うちゅうステーションに入はいり、滞在たいざいしている3人にんの飛行ひこう士しに出迎でむかえられました。

今回こんかいは「クルードラゴン」の最終さいしゅう試験しけんとされていて、帰還きかんまで成功せいこうさせるとその後そのごは運用うんよう段階だんかいに入はいり、その1号機ごうきには日本人にっぽんじん宇宙うちゅう飛行ひこう士しの野口のぐち聡さとし一いちさんが搭乗とうじょうする予定よていです。

民間みんかんの有人ゆうじん宇宙うちゅう船せんが宇宙うちゅうステーションに到着とうちゃくするのは初はじめてで、民間みんかん企業きぎょうが宇宙うちゅう開発かいはつに本格ほんかく的てきに参入さんにゅうする時代じだいの象徴しょうちょうとして注目ちゅうもくされています。

また、アメリカが自国じこくの宇宙うちゅう船せんで宇宙うちゅうステーションに飛行ひこう士しを送り込おくりこむのはスペースシャトルの退役たいえき以来いらい9年ねんぶりです。

2人にんの飛行ひこう士し 米べいテキサス州しゅうの管制かんせい室しつとやり取やりとり

国際こくさい宇宙うちゅうステーションに到着とうちゃくしたロバート・ベンケン宇宙うちゅう飛行ひこう士しとダグラス・ハーレー宇宙うちゅう飛行ひこう士しは、アメリカ南部なんぶテキサス州しゅうのジョンソン宇宙うちゅうセンターの管制かんせい室しつと中継ちゅうけいで結むすばれ、出迎でむかえた3人にんの宇宙うちゅう飛行ひこう士しとともに、関係かんけい者しゃから祝福しゅくふくを受うけました。

ドッキングまでに宇宙うちゅう船せんの中なかで眠ねむれたかという質問しつもんに対にたいして、ベンケン宇宙うちゅう飛行ひこう士しは「船内せんないはとても快適かいてきで7時間じかんくらいは眠ねむれました」と応おうじました。

また、新あたらしい宇宙うちゅう船せんの乗のり心地ごこちについては「軌道きどうに向むかうまでの衝撃しょうげきや振動しんどうがスペースシャトルより少すくなく、スムーズで少すこし驚おどろきました。何なん度どか手動しゅどうで操縦そうじゅうする機会きかいがありましたが、訓練くんれんと全まったく同おなじ動うごきで、性能せいのうはこれ以上いじょうないくらい満足まんぞくできるものでした。開発かいはつしたスペースＸえっくすに賛辞さんじを贈おくります」と話はなしました。

ＮＡＳＡなさ「滞在たいざい期間きかんは今後こんご決定けってい」

ＮＡＳＡなさのブライデンスタイン長官ちょうかんは、2人にんの宇宙うちゅう飛行ひこう士しが国際こくさい宇宙うちゅうステーションに到着とうちゃくしたあと記者きしゃ会見かいけんし、「これ以上いじょうないほど期待きたいどおりに進すすんだ。新型しんがたコロナウイルスのパンデミックのさなかという困難こんなんな状況じょうきょうでも、アメリカにはすばらしい能力のうりょくがあることを示しめすことができた」と、改あらためて今回こんかいの打ち上うちあげとドッキングの成功せいこうの意義いぎを強調きょうちょうしました。

会見かいけんしたＮＡＳＡなさの幹部かんぶによりますと、宇宙うちゅう船せん「クルードラゴン」は、およそ120日間にちかん宇宙うちゅう空間くうかんにとどまることが可能かのうで、2人にんの宇宙うちゅう飛行ひこう士しが国際こくさい宇宙うちゅうステーションにどれくらいの期間きかん滞在たいざいし、いつ地球ちきゅうに帰還きかんするのかについては今後こんご1か月かげつ程度ていどで決定けっていするとしています。

そのうえで、今回こんかい、得えられたデータは、日本人にっぽんじん宇宙うちゅう飛行ひこう士しの野口のぐち聡さとし一いちさんが搭乗とうじょうする予定よていの運用うんよう段階だんかいの第だい1号機ごうきに生いかされるということです。

ソース：NHK ニュース