住宅じゅうたくローン「フラット35」融資ゆうし 不適切ふてきせつ利用りよう18億おく円えん余よ 会計かいけい検査けんさ院いん

長期ちょうき固定こてい金利きんりの住宅じゅうたくローン「フラット35」の融資ゆうしについて、本来ほんらいの自宅じたくの購入こうにゅうなどではなく、賃貸ちんたいや事業じぎょう所しょとして不適切ふてきせつに利用りようされていたケースが18億おく円えん余あまりあったことが会計かいけい検査けんさ院いんの検査けんさで分わかりました。

「フラット35」は政府せいふが出資しゅっしする独立どくりつ行政ぎょうせい法人ほうじん、住宅じゅうたく金融きんゆう支援しえん機構きこうが民間みんかんの金融きんゆう機関きかんと連携れんけいして扱あつかう長期ちょうき固定こてい金利きんりの住宅じゅうたくローンで、利用りようは自宅じたくの購入こうにゅうなどに限かぎられます。

会計かいけい検査けんさ院いんが「フラット35」で購入こうにゅうされた東京とうきょうや大阪おおさかなどの中古ちゅうこマンション7000件けん余あまりを調しらべたところ、56件けん、残高ざんだかにして18億おく9000万まん円えん余あまりで、届け出とどけでをせずに自宅じたくなどとして利用りようされていないケースが見みつかりました。

こうした物件ぶっけんは、当初とうしょは自分じぶんが住すんでいたものの、しばらくたってから勝手かってに第三者だいさんしゃに貸し出かしだしたり、事務所じむしょとして使つかったりしているケースが多おおく、会計かいけい検査けんさ院いんは機構きこうに対にたいし、融資ゆうし後ごの状況じょうきょうを継続けいぞく的てきに調査ちょうさする体制たいせいの整備せいびを求もとめました。

また借り受かりうけた人ひとが機構きこうの調査ちょうさに応おうじず、機構きこうがその後そのごの手続てつづきに移うつれないケースもあったということで、会計かいけい検査けんさ院いんは機構きこうに対にたいし、調査ちょうさに応おうじない場合ばあいの措置そちを規程きていに定さだめるようにも求もとめました。

住宅じゅうたく金融きんゆう支援しえん機構きこうは「会計かいけい検査けんさ院いんの指摘してきを踏ふまえ、継続けいぞく的てきに調査ちょうさするための新あらたな規程きていを策定さくていした。規程きていに基もとづいた調査ちょうさを着実ちゃくじつに実施じっしする」と話はなしています。

ソース：NHK ニュース