立憲民主党の田名部参議院幹事長は旧統一教会をめぐる問題について「悪質な献金などのより深刻な被害が拡大してしまう前に、宗教法人法に基づく実態究明や解散命令請求について指示を出すつもりはあるか」とただしました。
これに対し、岸田総理大臣は「法人格の剥奪という極めて重い対応である解散命令の請求は、信教の自由を保障する観点から判例も踏まえ慎重に判断する必要があるが、法令から逸脱する行為があれば厳正に対処する必要があることは言うまでもない。政府としては関係法令との関係を改めて確認しながら厳正に対応していく」と述べました。
また田名部氏は山際経済再生担当大臣が、先の参議院選挙の際、街頭演説で「野党の人からくる話はわれわれ政府は何一つ聞かない」と発言したことについて「その後、『地域の方々の意見を賜りながら国政に反映させたいという文脈だ』などと弁明したが、苦し紛れの言い訳にも程がある。大臣としてふさわしいか到底納得できない」と指摘しました。
これに対し、岸田総理大臣は「官房長官から発言には慎重を期すよう注意したところだ。岸田内閣としては、引き続き国民の厳しい声にも真摯(しんし)に謙虚に丁寧に向き合っていくことを誓う」と述べました。
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参院本会議 旧統一教会問題 北朝鮮の弾道ミサイル対応など論戦
2022-10-06 03:33:56

国会は、6日から参議院本会議で、岸田総理大臣の所信表明演説に対する各党の代表質問が始まり、旧統一教会をめぐる問題や、北朝鮮による弾道ミサイル発射への対応などについて論戦が交わされました。


また、山際大臣は「趣旨が明確に伝わらず、野党議員の方々に不快な思いを抱かせるような表現になったことをおわびを申し上げる。今後、発言には慎重を期すとともに、与野党問わず、さまざまな声に耳を傾け、国民の生活をしっかり守っていく」と述べました。

自民党の世耕参議院幹事長は、北朝鮮による弾道ミサイルの相次ぐ発射について「国民に危害を及ぼしかねない極めて危険な行為であり、決して許されるものではない。国連安保理決議に違反していることも明らかだ。この北朝鮮の暴挙に対し、国際社会と連携し、どう毅然と対処していくのか」とただしました。
これに対し、岸田総理大臣は「北朝鮮の今後の動向を含めた情報の収集、分析、警戒監視に万全を期し、関係各国と緊密に連携しながら日本国民の生命、そして平和な暮らしを断固守り抜く決意だ。そのために、年末までに策定する新たな国家安全保障戦略などの検討過程でいわゆる『反撃能力』を含め、あらゆる選択肢を排除せず、現実的な検討を加速し、防衛力を抜本的に強化していく」と述べました。
また世耕氏は「電力・ガス料金の高騰について岸田総理大臣は所信表明演説で『前例のない思い切った対策を講じる』と明言した。価格を抑えるだけでは不十分で、下げることが重要だが、具体的にどういう対策をどういうタイミングで講じるのか」と問いました。
これに対し岸田総理大臣は「先月の追加策では『電力・ガス・食料品等価格高騰重点支援地方交付金』の創設や特に家計への影響が大きい低所得世帯向けの給付金の創設など緊急の支援策を講じた。これに加え、電力料金の急激な値上がりリスクに対応すべく、家計・企業の電力料金負担の増加を直接的に緩和する前例のない思い切った対策を講じていく。与党とも意見交換をしながら今月末の経済対策の取りまとめに具体策を盛り込む」と述べました。
これに対し、岸田総理大臣は「北朝鮮の今後の動向を含めた情報の収集、分析、警戒監視に万全を期し、関係各国と緊密に連携しながら日本国民の生命、そして平和な暮らしを断固守り抜く決意だ。そのために、年末までに策定する新たな国家安全保障戦略などの検討過程でいわゆる『反撃能力』を含め、あらゆる選択肢を排除せず、現実的な検討を加速し、防衛力を抜本的に強化していく」と述べました。
また世耕氏は「電力・ガス料金の高騰について岸田総理大臣は所信表明演説で『前例のない思い切った対策を講じる』と明言した。価格を抑えるだけでは不十分で、下げることが重要だが、具体的にどういう対策をどういうタイミングで講じるのか」と問いました。
これに対し岸田総理大臣は「先月の追加策では『電力・ガス・食料品等価格高騰重点支援地方交付金』の創設や特に家計への影響が大きい低所得世帯向けの給付金の創設など緊急の支援策を講じた。これに加え、電力料金の急激な値上がりリスクに対応すべく、家計・企業の電力料金負担の増加を直接的に緩和する前例のない思い切った対策を講じていく。与党とも意見交換をしながら今月末の経済対策の取りまとめに具体策を盛り込む」と述べました。
ソース:NHK ニュース