News
Show Furigana

北朝鮮きたちょうせん 弾道だんどうミサイル2はつ EEZがい日本海にほんかい落下らっかか SLBMの可能かのうせい

2022-10-08 21:56:14

avatar
防衛ぼうえいしょうによりますと、9にち午前ごぜん147ふんごろと153ふんごろ、北朝鮮きたちょうせん東岸とうがん付近ふきんからわせて2はつ弾道だんどうミサイルがひがし方向ほうこう発射はっしゃされました。

2はつはいずれも最高さいこう高度こうどが100キロ程度ていど飛行ひこう距離きょりおよそ350キロで、日本にっぽんのEEZ=排他はいたてき経済けいざい水域すいいき外側そとがわ日本海にほんかい落下らっかしたとみられるということです。

この発射はっしゃによる船舶せんぱく航空こうくうなどへの被害ひがい情報じょうほうはいっていないということです。

防衛ぼうえいしょうによりますと、2はつ発射はっしゃされた場所ばしょなどからSLBM=潜水せんすいかん発射はっしゃ弾道だんどうミサイルの可能かのうせいもあるということです。

北朝鮮きたちょうせんがSLBMを発射はっしゃしたとすればことし5つき7にち以来いらいで、防衛ぼうえいしょうのまとめでは7かい発射はっしゃとなります。

ことし5つき7にち発射はっしゃでは朝鮮ちょうせん半島はんとう東岸とうがん付近ふきんから1はつ発射はっしゃされ、最高さいこう高度こうどおよそ50キロんだ距離きょりはおよそ600キロと推定すいていされています。

またこのときのミサイルについて、防衛ぼうえいしょう去年きょねん10つき発射はっしゃされた新型しんがたのSLBMと同型どうけいで、変則へんそく軌道きどうんだと分析ぶんせきしています。

べい空母くうぼ日本海にほんかい展開てんかい反発はんぱつ 10にちとう創立そうりつ記念きねん

北朝鮮きたちょうせんアメリカ海軍かいぐん原子力げんしりょく空母くうぼ「ロナルド・レーガン」が先月せんげつ下旬げじゅん以降いこう日本海にほんかい展開てんかいしたことなどに対にたいしてつよ反発はんぱつしていて、先月せんげつ25にちから今月こんげつ6にちにかけて弾道だんどうミサイルをわせて6かい発射はっしゃし、このうち今月こんげつ4にちには日本にっぽん上空じょうくう通過つうかさせるかたち発射はっしゃしています。

こうしたなか、アメリカぐん韓国かんこくぐんは8にちまでの2日間にちかん共同きょうどう機動きどう訓練くんれんおこなったほか防衛ぼうえいしょうは8にち海上かいじょう自衛隊じえいたいがロナルド・レーガンなどアメリカ海軍かいぐん複数ふくすう艦艇かんてい日本海にほんかいふく日本にっぽん周辺しゅうへん海域かいいき戦術せんじゅつ訓練くんれんおこなっていると発表はっぴょうしました。
北朝鮮きたちょうせんは6にち、アメリカの原子力げんしりょく空母くうぼ日本にっぽんうみふたた展開てんかいしたことなど非難ひなんし、おな北朝鮮きたちょうせんぐん戦闘せんとう爆撃ばくげきわせて12編隊へんたいんで飛行ひこうして地上ちじょうけて射撃しゃげき訓練くんれんおこなったとみられます。

そして8にち北朝鮮きたちょうせん国防省こくぼうしょうべいかんりょうぐん日本海にほんかいおこなった原子力げんしりょく空母くうぼ参加さんかした機動きどう訓練くんれん非難ひなんする談話だんわ発表はっぴょうし「非常ひじょう憂慮ゆうりょすべきいま事態じたい厳重げんじゅう注視ちゅうししている」と警告けいこくしていました。

北朝鮮きたちょうせんは10にち朝鮮ちょうせん労働党ろうどうとう創立そうりつ記念きねんで、これまえべいかん両国りょうこくへの対決たいけつ姿勢しせい一段いちだんつよめています。

韓国かんこくぐん分析ぶんせき

韓国かんこくぐん合同ごうどう参謀さんぼう本部ほんぶは、北朝鮮きたちょうせんが9にち午前ごぜん148ふんごろから58ふんごろにかけて東部とうぶのカンウォン(江原えばらみちムンチョン(ぶんがわ付近ふきんから、日本海にほんかいけて短距離たんきょり弾道だんどうミサイル2はつ発射はっしゃしたと発表はっぴょうしました。

いずれ飛行ひこう距離きょりおよそ350キロ高度こうどはおよそ90キロで音速おんそくの5ばいにあたるマッハ5の速度そくど飛行ひこうしたということです。

また韓国かんこく通信つうしんしゃ 連合れんごうニュースは、飛行ひこう距離きょり高度こうどなどが、北朝鮮きたちょうせんが「ちょう大型おおがたロケットほう」と短距離たんきょり弾道だんどうミサイルの特徴とくちょうていて、ぐん当局とうきょくはSLBM=潜水せんすいかん発射はっしゃ弾道だんどうミサイルの可能かのうせいたかくはないとみているもようだともつたえています。

深夜しんや発射はっしゃ いつ どこからでも発射はっしゃ可能かのうしめした”見方みかた

ことしにはいってからの弾道だんどうミサイルなど発射はっしゃこれで25かいとなり、北朝鮮きたちょうせん異例いれいたか頻度ひんど発射はっしゃ繰り返くりかえしています。

今回こんかい弾道だんどうミサイルが発射はっしゃされたムンチョン付近ふきんからは、おととし4つきにも日本海にほんかいけて巡航じゅんこうミサイルとみられるミサイルが発射はっしゃされていました。

連合れんごうニュースは、ムンチョンには海軍かいぐん基地きちあるつたえていて、専門せんもんはなしとして深夜しんや発射はっしゃを通をつうじて北朝鮮きたちょうせんがいつ、どこからでも発射はっしゃできる能力のうりょくしめしたものとみられるという見方みかたほうじています。

井野いの防衛ぼうえいふく大臣だいじんだんじて容認ようにんできない」

井野いの防衛ぼうえいふく大臣だいじんは9にち午前ごぜん3すぎ、防衛ぼうえいしょう記者きしゃだんに対にたい「9月末げつまつからのたん期間きかんでも今回こんかいで7かいと、挑発ちょうはつしつよう、かつ一方いっぽうてきにエスカレートさせている。一連いちれん北朝鮮きたちょうせん行動こうどうわが国わがくに地域ちいきおよび国際こくさい社会しゃかい平和へいわ安全あんぜんおびやかすものでありだんじて容認ようにんできない」として、北朝鮮きたちょうせんに対にたい北京ぺきん大使館たいしかんルートを通をつうじて厳重げんじゅう抗議こうぎしたことをあきらかにしました。

北朝鮮きたちょうせん ミサイル発射はっしゃはことし25かい

防衛ぼうえいしょうなどによりますと、北朝鮮きたちょうせん弾道だんどうミサイルなどを発射はっしゃしたのはことしにはいって25かいです。

これまでに、1つきに7かい、2つきに1かい、3つきに3かい、4つきに1かい、5つきに4かい、6つきに1かい、8つきに1かい先月せんげつに3かい今月こんげつに3かいそれぞれ弾道だんどうミサイルなど発射はっしゃ繰り返くりかえしています。

とく先月せんげつ下旬げじゅんから今月こんげつ上旬じょうじゅんにかけてはわせて6かいと、これまでにない頻度ひんど相次あいついで発射はっしゃしています。

これまでの24かいのうち、21かい弾道だんどうミサイルと推定すいていされもう1かい弾道だんどうミサイルの可能かのうせい指摘してきされています。のこの2かい長距離ちょうきょり巡航じゅんこうミサイルなど推定すいていされています。

アメリカぐん同盟どうめいこく緊密きんみつ連携れんけい

アメリカのインド太平洋たいへいようぐん声明せいめい発表はっぴょうし「われわれは2はつ弾道だんどうミサイルの発射はっしゃ認識にんしきしており、同盟どうめいこくなど緊密きんみつ協議きょうぎしている。今回こんかい発射はっしゃアメリカ国民こくみん領土りょうどそれ同盟どうめいこく差し迫さしせまった脅威きょういあたえるものではないと判断はんだんしている」としています。

そのうえで、ミサイルの発射はっしゃ北朝鮮きたちょうせんによる大量たいりょう破壊はかい兵器へいき弾道だんどうミサイルの違法いほう計画けいかく地域ちいき不安定ふあんていさせることを浮き彫うきぼにしていると指摘してきし、日本にっぽん韓国かんこく防衛ぼうえいに対にたいするアメリカ関与かんよるぎない強調きょうちょうしました。

またアメリカ国務省こくむしょう報道ほうどう担当たんとうしゃは「今回こんかいのミサイルの発射はっしゃ今月こんげつおこなわれたほか発射はっしゃとともに、国連こくれん安全あんぜん保障ほしょう理事りじかい複数ふくすう決議けつぎ違反いはんしており、近隣きんりん諸国しょこく国際こくさい社会しゃかいに対にたいする脅威きょういになっている」と非難ひなんしました。

そのうえで「われわれは北朝鮮きたちょうせんに対にたいする外交がいこうてき取り組とりく引き続ひきつづりょくくす北朝鮮きたちょうせんには対話たいわおうじるようもとめる」と強調きょうちょうしました。
ソース:NHK ニュース