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「イプシロン」6号機ごうき 打ち上うちあ失敗しっぱい JAXA会見かいけん詳細しょうさい Q&A】

2022-10-12 09:59:05

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日本にっぽん小型こがたロケット「イプシロン」6号機ごうきは、12にち午前ごぜん950ふんごろに鹿児島かごしまけん内之浦うちのうら宇宙うちゅう空間くうかん観測かんそくしょから打ち上うちあげられましたが、ロケットに異常いじょう発生はっせいしたため機体きたい破壊はかいする信号しんごうおくられ、打ち上うちあげは失敗しっぱいしました。

これけてJAXA=宇宙うちゅう航空こうくう研究けんきゅう開発かいはつ機構きこうは、会見かいけんひらきました。

このなか山川やまかわひろし理事りじちょうは「ロケット姿勢しせい目標もくひょうからずれ、地球ちきゅう周回しゅうかいする軌道きどう投入とうにゅうできないと判断はんだんし『指令しれい破壊はかい信号しんごう』をおくった。打ち上うちあげの失敗しっぱいについては、地元じもとをはじめ関係かんけいするみなさま搭載とうさいされた衛星えいせい関係かんけいするみなさまの期待きたいこたえられず、ふかお詫おわ申し上もうしあげる」とべ、陳謝ちんしゃしました。

そのうえでJAXAはこれまでにかっている状況じょうきょう説明せつめいしました。どのような異常いじょうきたのか、今後こんごへの影響えいきょうは。会見かいけんポイントをまとめました。

Q.どのような異常いじょうきたのか

A.
イプシロン6号機ごうき予定よていどお時刻じこく打ち上うちあげられ、1だん燃焼ねんしょう終了しゅうりょう衛星えいせいおおフェアリングの分離ぶんりロケットの1だんと2だん分離ぶんり、2だん燃焼ねんしょう開始かいし終了しゅうりょうまでは計画けいかくどおりに飛行ひこうした。

その後そのご、2だんと3だん分離ぶんりするまえにロケットの姿勢しせい目標もくひょうからずれ、地球ちきゅう周回しゅうかいする軌道きどう衛星えいせい投入とうにゅうできないと判断はんだんし、地上ちじょうからの「指令しれい破壊はかい信号しんごう」をおくった。

2だんと3だん姿勢しせい異常いじょうがあったことはかっている。姿勢しせい制御せいぎょをつかさどるさまざまな機器きき徹底てっていてき調しらべて原因げんいん究明きゅうめいする。

Q.指令しれい破壊はかいとはどのようなものか

A.
ロケット飛行ひこう能力のうりょくうしなわせること。今回こんかいは2だんと3だんロケット同時どうじ破壊はかいする指令しれいした。

2だん表面ひょうめんこうひん装着そうちゃくされていて、破裂はれつさせるかたち破壊はかいする。3だんは2だんいているこうひんから3だん破壊はかいする仕組しく

飛行ひこう安全あんぜんに関にかんする管制かんせい種子島たねがしま宇宙うちゅうセンターおこなっていて、そこからコマンドを送信そうしんした。

破壊はかいされた機体きたいはフィリピンのひがし海上かいじょうちたと推定すいていされる。うみふかところにちたとみられ、回収かいしゅうむずかしいのではないか。

JAXAのロケットでは、過去かこに1999ねん11つき15にちのH2ロケット8号機ごうき、2003ねん11つき29にちのH2Aロケット6号機ごうき指令しれい破壊はかい実施じっししている。

Q.新型しんがたロケット「H3」など今後こんごへの影響えいきょう

A.
H3を開発かいはつちゅうであり、H2Aの運用うんようつづけている段階だんかいなので、今後こんご影響えいきょうてくる可能かのうせい否定ひていできない。

まずは原因げんいん正確せいかくとらえて対策たいさくをうつということが、JAXAのロケットに対にたいする信頼しんらい取り戻とりもどうえでもっと重要じゅうようだとおもっているので、そこちからそそいでいきたい。
ソース:NHK ニュース